目次
1. ステンレス磨きが大切な理由

ステンレスが使われている代表的なものといえばシンクだろう。毎日使うことからキレイにしてもすぐに汚れてしまうため、なかなか入念なお手入れをする機会は少ないかもしれない。だがやはりステンレス磨きは大切だ。その理由を解説しよう。
ステンレスの錆を防ぐためにも重要
ステンレスの主成分(50%以上)は鉄だ。クロムを10.5%以上含む合金で、シンクや鍋、スプーンなどいろいろなキッチンツールおよび家庭用品、産業機器などに使われる。とりわけシンクは出荷時に「鏡面仕上げ」という方法でピカピカに磨かれている。
ステンレス磨きをせずにいるとくすんだり錆ができたりと、さまざまなトラブルが発生する。そう、ステンレスは錆びにくいとされてはいるが錆びないわけではない。錆びるのだ。くすみや汚れの原因は、主に水道水のカルシウム成分が乾いた水垢や食材の泥、食べカスや油汚れなどである。
また錆は、調理器具との摩擦などでできた傷に水が溜まることでできる。あるいは錆びた缶などの鉄をシンクに置きっぱなしにした場合も「もらい錆」と呼ばれる錆が発生する。台所仕事をする限り避けられない汚れだが、ピカピカに輝いたシンクは気持ちも明るくしてくれるし、なにより衛生的だ。ステンレス磨きをしてシンクをキレイに保とう。
ステンレス磨きをせずにいるとくすんだり錆ができたりと、さまざまなトラブルが発生する。そう、ステンレスは錆びにくいとされてはいるが錆びないわけではない。錆びるのだ。くすみや汚れの原因は、主に水道水のカルシウム成分が乾いた水垢や食材の泥、食べカスや油汚れなどである。
また錆は、調理器具との摩擦などでできた傷に水が溜まることでできる。あるいは錆びた缶などの鉄をシンクに置きっぱなしにした場合も「もらい錆」と呼ばれる錆が発生する。台所仕事をする限り避けられない汚れだが、ピカピカに輝いたシンクは気持ちも明るくしてくれるし、なにより衛生的だ。ステンレス磨きをしてシンクをキレイに保とう。
2. ステンレス磨きに使うアイテムは?

ステンレス磨きはご家庭にあるものや専用アイテムを使って意外と簡単にできる。この機会に覚えて、ぜひ習慣にしよう。まずはどういったアイテムを使うのか確認しておこう。
スポンジ
ステンレス磨き専用のスポンジが販売されている。あるいは研磨作用のあるメラミンスポンジも使いやすいが、なければ柔らかめの一般的なスポンジでもよい。
汚れてもよい歯ブラシ
排水口のフチや蛇口まわり、角などの細かい部分を磨く際にあると便利なのが歯ブラシだ。廃棄することになるので100均で売られているものなどでもよい。
クロス
汚れを拭き取ったり、ステンレス磨きをしたあとの水分を拭き取ったりするのに使用する。セルロース製の吸水力に優れたクロスのほか、柔らかめのものを複数枚用意しておこう。
クエン酸
水垢を落とすのにピッタリなのがクエン酸だ。レモン汁でも代用できるが、さすがにステンレス磨きのためだけにレモン汁を使うのはもったいない。できればクエン酸を用意しておこう。
「ピカールケアー」などの専用アイテム
「ピカールケアー」など、金属磨き専用のアイテムも多く販売されている。クエン酸で落とせなかったくすみなどがある場合はこうしたアイテムを使おう。
「ハイドロハイター」などの還元系漂白剤
衣類用だが「ハイドロハイター」などの還元系漂白剤には錆を落とす効果が期待できる。ピカールケアーなどでもピカピカにできるが、こうしたアイテムも使えると覚えておこう。
3. クエン酸を使ったステンレス磨きのやり方

それでは、順番にステンレス磨きのやり方を解説していく。まずはクエン酸を使う方法から見ていこう。
用意するもの
- クエン酸
- スプレーボトル
- キッチンペーパー
- ラップ
- 柔らかいスポンジ
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- 柔らかいクロス
まずはステンレス磨きの基本となる水垢の落とし方から解説する。スプレーボトルに、水200mlにつき小さじ1杯程度のクエン酸を加えてよく溶かしておこう。
クエン酸を使ってステンレス磨きをする方法
- 汚れが気になる場所にクエン酸水をスプレーする
- キッチンペーパーで覆う
- さらにその上からたっぷりクエン酸水をスプレーする
- ラップでパックをして2〜3時間(ひどいときはひと晩)放置する
- ラップとキッチンペーパーを剥がし、スポンジでこすり洗いをする
- または歯磨き粉をつけた歯ブラシでこすり洗いをする
- 流水でよくすすぎ、クロスで水気を残さず拭き取る
これだけで水垢がなくなり、かなりキレイになるはずだ。最後にしっかり拭き取らないと新たなる水垢が発生しかねないので気をつけよう。
4. ピカールケアーなど専用アイテムを使ったステンレス磨きのやり方

続いて、専用アイテムを使ったステンレス磨きのやり方を見ていこう。ここではピカールケアーを使う方法を紹介するが、なければジフなどのクレンザーでもよい。
用意するもの
- ピカールケアー
- ゴム手袋
- 柔らかいスポンジ
- 柔らかいクロス
ピカールケアーなど金属磨きは強力な薬品なので、念のためゴム手袋を着用しよう。
ピカールケアーを使ったステンレス磨きの方法
- シンクを予洗いする
- 柔らかいスポンジまたはクロスにピカールケアーをつける
- 気になる汚れをこすり洗いする
- 流水でよくすすぎ、クロスで水気をしっかり拭き取る
予洗いは食器用中性洗剤でもよいし、それこそジフなどを使ってもよい。ステンレス磨きに使える専用アイテムはホームセンターやネットで手に入る。種類が多く、汚れの度合によって選べるのでご家庭のシンクの状態に合ったものを選ぼう。ただし強い研磨作用などによってシンクや鍋に傷がつくこともあるので、使用方法や注意点はきちんと守ることが大切だ。
5. 錆が発生しているステンレスを磨く方法

クエン酸や専用アイテムでかなりピカピカになるはずだが、それでも落とせない錆があった場合はハイドロハイターといった還元系漂白剤を使ってみよう。
用意するもの
- ハイドロハイター
- メラミンスポンジ
- 柔らかいクロス
- ゴム手袋
ハイドロハイターなどの還元系漂白剤には、錆を落とす作用がある。やはり強力な洗剤なので、ゴム手袋を着用しよう。
ハイドロハイターを使ったステンレス磨きの方法
- 錆にハイドロハイターをまんべんなくかける
- 少量の水をたらしてなじませる
- 5分ほど放置したのち、メラミンスポンジでこすり洗いをする
- 流水でよくすすぎ、水分が残らないように拭き取る
頑固な錆もこれでキレイになるはずだ。ステンレス磨きは汚れや錆の程度によってアイテムを上手に使い分けよう。
一般的なステンレスのシンクにはヘアラインという筋があり、これに逆らってこすると汚れはなかなか落ちない。節に沿った方法で磨くようにしよう。
6. ステンレス磨きをする際の注意点

ステンレス磨きをする際は、次のような点に注意しよう。
節目に逆らわずに磨く
一般的なステンレスのシンクには「ヘアライン」という筋がある。ステンレス磨きをする際これに逆らうと、美しいラインが崩れるだけでなく、汚れもなかなか落ちない。節に沿った方法でステンレス磨きをしよう。
スポンジは柔らかいものを使う
タワシなど硬いものでステンレス磨きをしてしまうと、表面に傷がつく。そこへ水や汚れが入り込めば光沢が失われ錆が発生するおそれがある。ステンレス磨きに使うスポンジは柔らかいものを選ぶのが鉄則だ。
すすぎは入念に行う
ステンレス磨きをしたあとは、洗剤の成分を残さないように念入りにすすぐことも重要だ。すすいだあと、エタノール系の消毒液をスプレーすると除菌にもなる。
水分は残さず拭き取る
同じく重要なのが水分を残さずに拭き取るということである。上述したようにせっかくステンレス磨きがうまくいっても、水分が残っていると新たな水垢を発生させかねない。
7. 日々のステンレスのお手入れも大切

せっかくくすみや錆をキレイに落とせても、毎日使うシンクはすぐに汚れが溜まってしまう。そのため、錆などの再発を防ぐには日々のお手入れも大切になる。
ステンレスを使ったあとのお手入れ方法
ステンレスシンクを使ったあとは、食器用中性洗剤とお湯で洗い、乾いたクロスで水分を拭き取っておこう。水垢を防いでピカピカに保つ方法だ。面倒に思うかもしれないが、やがて習慣化できれば苦ではなくなるはずだ。なお水の拭き取りはタオルやマイクロファイバーでもよいが、水切りワイパーを使うのも効率的である。
8. ステンレス磨きにおすすめのアイテム3選

ステンレス磨きをする際にあると便利なアイテムを紹介しよう。
日本磨料工業株式会社「ピカールケアー」
本稿で何度も登場したピカールケアーは、クリーム状で使い勝手のよい金属磨き専用アイテムだ。ステンレス磨き以外にも使えるので、ひとつ持っておいても損はないだろう。
ピーエフシー「ステンレスシンク用 コーティング剤」
ステンレス磨き剤とコーティング剤がセットになった商品だ。まずは研磨剤で水垢を落とし、すぐにコーティングすることで汚れがつきにくいシンクに仕上がる。
ソーワ「ステンレス流し台みがき」
日々のお手入れに便利なのがこちらのスポンジだ。洗剤不要、水に濡らしてこするだけでステンレス磨きができてしまう。鍋や蛇口まわりなどにも活用できる。
9. ピカピカのシンクは気持ちいい!ステンレス磨きを習慣にしよう

いろいろなステンレス磨きの方法を紹介してきたが、ご家庭のステンレスの状態によって適した方法を選ぼう。一度ガッツリステンレス磨きをしてしまえば、あとは日々のこまめなお手入れでピカピカをキープできる。輝いているシンクは気持ちを明るくしてくれるはずだ。ステンレス磨きを習慣化しよう。
結論
ステンレスのシンクにはどうしても汚れが溜まりやすい。毎日使うためそのまま放置しがちだが、汚れがひどくなるとくすみや錆が発生してお手入れが大変になってしまう。ご家庭にあるものや専用アイテムを使って意外と簡単にキレイにできるので、ぜひ試してみてほしい。