目次
1. 「リビング」が持つ本来の意味とは?

リビングとは英語の「リビングルーム(Living Room)」を短くし「リビング」という呼称で定着した、いわば和製英語だ。この単語が持つ意味について考えてみよう。
「居間」や「茶の間」を意味する言葉
リビングという言葉の意味としては「居間」や「茶の間」となる。家族が集まってくつろげる場であることが望ましい。ただしリビングというと、一般的には洋風の間を指すことが多い。日本では昔から、1つの部屋で食事を摂ったり寝たりしてきた。だがリビングという言葉の意味合いとしては「家族がくつろげる場所」「客をもてなす場所」といったイメージであり、寝室は含まれない。
2. 「リビング」と「ダイニング」「キッチン」の違いとは?

リビングに近い言葉で「ダイニング」「キッチン」「ダイニング・キッチン」「リビング・ダイニング」「リビング・ダイニング・キッチン」などがある。それぞれ、どういった意味なのだろうか?
ダイニング(D)の意味
「ダイニングルーム(Dining Room)」のことだ。食事をする場所を意味する。本来キッチンやリビングからは独立した空間を指すものだが、日本において「ダイニングのみ」という造りはあまり見られない。そのため後述する「ダイニング・キッチン」「リビング・ダイニング・キッチン」といった間取りになっていることが一般的だ。
キッチン(K)の意味
改めて説明するまでもないがキッチンは「Kitchen」のことである。「調理場」「台所」などを意味する。ひとつの空間として独立している場合もキッチンだが、空間の一角に調理スペースがある場合も、そこをキッチンという。
ダイニング・キッチン(DK)の意味
上記、ダイニングとキッチンがひとつの空間に収まっている造りのことをダイニング・キッチンという。
リビング・ダイニング(LD)の意味
こちらは、リビングとダイニングがひとつの空間にある造りのことだ。上述のように、以前の日本では寝食をひとつの空間で済ませていた。だが欧米風の建物が増えるに連れ、寝室だけは独立するようになったが「家族が団らんする空間」と「食事をする空間」はそのまま同じ空間として残ったのだろう。このほうが、日本人としても落ち着くし馴染みやすかったのかもしれない。
リビング・ダイニング・キッチン(LDK)の意味
もうお分かりだろう。リビングとダイニング、そしてキッチンがひとつの空間にある造りという意味だ。あるいは、明確に仕切りなどはなくとも、これらの機能を果たすことができる空間であればリビング・ダイニング・キッチンと呼べる。
3. リビング・ダイニング・キッチンを上手に活用するアイデア

リビング・ダイニング・キッチンというとかなり広そうなイメージを持つかもしれないが、現実は意外とそうでもないことが多い。日本の狭い住宅事情を鑑みれば分かるが、限られたスペースにギュッと詰め込まれていることもある。では、少しでも効率よく使うにはどうすればよいのだろうか?
リビング・ダイニング・キッチンを効率よく使うためのアイデア
カウンターキッチンなどを用いて、ダイニングスペースをコンパクトにまとめるのも一つの方法だ。あるいは背にテーブルが付いているソファーを取り入れ、そこへ椅子を並べる形でダイニングと兼用するスタイルもある。限られたスペースでもくつろげるリビングにするため、さまざまな工夫がなされている。家族みんながくつろげるリビングを実現するには、限られたスペースをいかに効率よく活用できるかがポイントだ。
リビング・ダイニング・キッチンを上手に活用するには、アイランドキッチンなどを導入しキッチン自体をインテリアの一部としてしまう空間活用術もある。
どうしても垣間見えてしまうキッチンの生活感を隠したければ、パーティションを立てるのもよいだろう。リビングの広さや快適性を重視するなら、ソファータイプのダイニングテーブルを導入するのもよい。ソファーと食卓を兼用すれば、ダイニングスペースをリビング化することでより広く使うことができる。
リビング・ダイニング・キッチンは食事や団らん、テレビ鑑賞や料理などさまざまなことをする空間である。その中においてくつろげる「リビング的な空間」を確保することは、家族関係にもよい作用をもたらすであろう。
リビング・ダイニング・キッチンを上手に活用するには、アイランドキッチンなどを導入しキッチン自体をインテリアの一部としてしまう空間活用術もある。
どうしても垣間見えてしまうキッチンの生活感を隠したければ、パーティションを立てるのもよいだろう。リビングの広さや快適性を重視するなら、ソファータイプのダイニングテーブルを導入するのもよい。ソファーと食卓を兼用すれば、ダイニングスペースをリビング化することでより広く使うことができる。
リビング・ダイニング・キッチンは食事や団らん、テレビ鑑賞や料理などさまざまなことをする空間である。その中においてくつろげる「リビング的な空間」を確保することは、家族関係にもよい作用をもたらすであろう。
4. 横長のリビングでゆとりあるリビング・ダイニングを実現する方法

間取りにより実現できるケースとできないケースがあるが、意外と便利なのが横長のリビングだ。
横長のリビングが優秀な理由
横長にする意味は、実は非常に大きい。左右でリビング部分とダイニング部分とを明確に区別できるようになるためだ。目的別に各スペースの確保が可能となるため、レイアウトしやすいというメリットも生まれる。
縦長のリビングをうまく活用するには?
とはいえ縦長リビングの場合も工夫次第で使いやすくなる。横長と同様、目的別にスペースを分ければスッキリした印象の空間作りを実現できる。さまざまなタイプのソファやテーブルが販売されているので、ご家庭のリビングやダイニングにしっくりくるものを選ぼう。多少変わったデザインなどでも、それがご家庭のリビングやダイニングに合えばOKだ。きっと、今よりも限られたスペースを有効活用できるようになるだろう。
結論
子どもが遊ぶ、父親が新聞を読む、母親が料理をする、家族でテレビを観るなどリビングはさまざまな時間を共有する場だ。家族が幸せな時間を過ごすには、リビングが持つ意味を見直すところから始めよう。ソファーやテーブルなどがない「まっさらな状態」からイメージを組み立て直し、ひと工夫取り入れることで家族が集まりやすいリビングを実現しよう。