1. デニムの洗濯表示を確認しよう

デニムは自宅の洗濯機で洗えるものが多いが、念のため洗濯表示を確認しておこう。2016年12月に新洗濯表示に変更されたため、その前後では表記の仕方が異なっている。
新洗濯表示
「水の入ったタライに×が付いているマーク」は家庭での水洗いはできないことを表しているので、クリーニング店に持っていって相談しよう。「水の入ったタライの中に手のイラストのマーク」があれば手洗いができる。
「タライに水の入ったマーク」は洗濯機で洗えるという意味である。中に書かれている数字は洗濯液の上限温度を表していて、タライの下の線1本は「弱い洗濯」、2本は「非常に弱い洗濯」ができるという意味だ。
「タライに水の入ったマーク」は洗濯機で洗えるという意味である。中に書かれている数字は洗濯液の上限温度を表していて、タライの下の線1本は「弱い洗濯」、2本は「非常に弱い洗濯」ができるという意味だ。
旧洗濯表示
新表示と同じく「水の入ったタライに×が付いているマーク」は家庭での水洗いはできないことを表している。水の入ったタライの上に「手洗イ」の文字があれば、弱い手洗いができるという意味だ。「洗濯機のマーク」は洗濯機使用が可能で、洗濯機の中に「弱」の文字があれば、弱水流モードでの洗濯機洗いができることを表している。
手洗いのほうが色落ちしにくい
デニムは洗濯機で洗うよりも洗濯桶でつけ置き洗いしたほうが色落ちを最小限に抑えることができる。傷みやすいヴィンテージデニムや色の濃さをできるだけキープしたいものは手洗いのほうがおすすめだ。
2. 色落ちさせないデニムの洗い方

デニムの染料は色落ちしやすく、素材も縮みやすい綿を使っているものが多いため、自宅の洗濯機で洗うときにはいくつかの点に注意する必要がある。
デニムジャケットはネットに入れて洗う
デニムジャケットは型崩れしやすいため、たたんで洗濯ネットに入れた状態で洗おう。襟や袖などの汚れやすい箇所は外側になるようにネットに入れると汚れが取れやすい。
デニムパンツは裏返して洗う
デニムパンツは穴のあいたダメージジーンズ以外は、ネットに入れずに洗濯してOKだ。ただし、洗濯槽の中で生地がこすれて色落ちする原因になるので、ボタンやファスナーは閉めて裏返した状態で洗濯する。
中性洗剤を使って弱水流コースで洗う
通常の洗濯洗剤は洗浄力が強く漂白剤や蛍光剤なども配合されているため、デニムの洗濯には向いていない。色落ちを防いで洗濯できるデニム専用洗剤やオシャレ着洗い用中性洗剤を使おう。洗濯機はドライモードや手洗いモードなどの弱水流のモードに設定する。
脱水時間を短くする
脱水時間が長いほどシワになったり型崩れしたりしやすくなるため、脱水時間は短いほうがいい。手動で1分程度に設定し、脱水が終わったらすぐに取り出そう。
手洗いするときの手順
デニムに負担をかけずになるべく丁寧に洗いたいときには手洗いがおすすめだ。タライに水をはり中性洗剤を入れて洗濯液をつくったら、その中にたたんだデニムを沈める。10分ほどそのまま放置したあと水を2,3回変えてすすぐと、色落ちを最小限に抑えつつ汚れを取り除くことができる。すすぎが終わったら洗濯機に移して1分ほど脱水しよう。
3. デニムの正しい干し方

デニムの洗い方だけでなく干し方にもいくつかの注意点があるので確認しておこう。
デニムは直射日光を避けて日陰に干す
生地が厚くて乾きにくいデニムだが、天日干ししてしまうと色あせや縮みの原因になる。直射日光の当たらない日陰の風通しがいい場所で乾燥させよう。
デニムジャケットの干し方
デニムジャケットは細いハンガーにかけて干すと不自然に型崩れしてしまうことがある。厚みのあるハンガーにかけるか、なければ細いハンガーにタオルを巻くなどして工夫しよう。襟の部分は乾きやすいように立てて干すのがいいだろう。
デニムパンツの干し方
デニムパンツはポケット部分が外側になるように裏返してウエストをピンチハンガーでとめる。筒状にすると中に風が通りやすくなるため乾きやすく、生地の縮みも防ぐことができる。
デニムは定期的に洗濯したほうが長持ちする!?
デニムはできるだけ洗わないほうがいいというイメージを持っている人も多いのではないだろうか。しかし実際は汗や汚れがデニムの生地にしみこむと雑菌が繁殖したり、生地が傷んだりしやすくなる。実は定期的に汚れを落としたほうがお気に入りのデニムを長持ちさせることができるのだ。
結論
今回はデニムジャケットやデニムパンツの自宅での洗濯の仕方を解説した。洗濯機で洗うときには中性洗剤を使って弱水流モードで洗い、とくに大切なデニムは手洗いをすれば自宅でも失敗なく洗濯することができる。デニムを長持ちさせるためにも汚れが溜まらないうちに洗濯をしよう。