ご注意ください
珪藻土マットについて、一部の製品より基準値を超える石綿(アスベスト)が検出されました。記事をお読みいただく前に、お持ちの商品が対象の商品に該当するか、販売元のホームページ等でご確認ください。
当該商品をお持ちの場合、記事中で紹介されている「やすりで削る」行為は健康に悪影響を及ぼす恐れがございます。また、やすりで削った、または破損した珪藻土マットをお持ちの場合、ビニール袋等で密封することが推奨されております。
通常のゴミとして廃棄することはせず、販売元の回収方法に従って速やかに回収を依頼してください。
当該商品をお持ちの場合、記事中で紹介されている「やすりで削る」行為は健康に悪影響を及ぼす恐れがございます。また、やすりで削った、または破損した珪藻土マットをお持ちの場合、ビニール袋等で密封することが推奨されております。
通常のゴミとして廃棄することはせず、販売元の回収方法に従って速やかに回収を依頼してください。
1. 珪藻土コースターとは?
珪藻土コースターとは文字通り「珪藻土でできたコースター」だが、そもそも珪藻土とはどういうものなのかについて、簡単に説明しておこう。
珪藻土とは
藻類のひとつ「珪藻」の殻が化石となり堆積した堆積岩を珪藻土と呼んでいる。耐火性に優れており、古くから耐火断熱レンガの原料やコンロまわりなどに使われてきた。表面には小さな穴が無数にあいており、水分を速やかに吸収するとともに一定量を超えると今度は自律呼吸によって放出する。
2. 珪藻土コースターのメリット・デメリット
珪藻土コースターにはどういったメリット・デメリットがあるのだろうか?
珪藻土コースターのメリット
吸水力が高いため、一般的なコースターのように表面がビショ濡れになることはほとんどない。仮に垂れたとしてもすぐに吸収されるため乾くのも速い。またコースターというより珪藻土そのもののメリットとして、脱臭・消臭といった効果があるほか、お手入れもさほど難しくない。
珪藻土コースターのデメリット
落下させたり強い衝撃を与えたりすると割れてしまうことがある。またコーヒーなど色素のある飲み物をこぼして染み込んでしまうと、色が定着してしまうことがある。こうした点はデメリットといえるだろう。
3. ニトリや100均などの珪藻土コースターに違いはある?
珪藻土コースターはキャンドゥやダイソーといった100均のほか、ニトリなどでも手軽に手に入るが、なにか違いはあるのだろうか?
基本的な性能は同じ
「珪藻土」を使っていることに変わりはないため、基本的な性能はほぼ同じと考えてよいだろう。ただし商品によって吸水力や速乾性などに個体差があることは考えられる。まずはどんなものか試したいという方は、より安価な100均の珪藻土コースターから取り入れてみてはいかがだろうか?
石綿(アスベスト)問題は?
冒頭でも注意喚起させていただいたが、珪藻土を使った一部の商品から基準値を超える石綿(アスベスト)が検出さた。珪藻土コースター以外にも珪藻土マットやスプーンなどいろいろな製品がある。購入前に該当する商品かどうか確認しておこう。すでに珪藻土コースターなどをお持ちの方は、念のためメーカーあるいは販売元などのホームページで確認しておくことをおすすめする。参考までに、ニトリではこのようにホームページ上で該当商品を公開している(※1)。
4. 珪藻土コースターが汚れたときのお手入れ方法
珪藻土コースターも使っていくうちにホコリや皮脂などの汚れが溜まる。上述のようにコーヒーなど色素のある飲み物が染み込むと色が定着してしまうこともある。そうしたときのお手入れ方法について知っておこう。
日々のお手入れは風通しのよい場所で陰干し
とくに汚れていないのであれば、週1回を目安に風通しのよい場所で陰干しして乾燥させるだけで十分だ。
目立つ汚れはキッチンハイターなどの漂白剤を使う
汚れが付着したときは、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使って落とそう。ゴム手袋を着用しキレイな布に漂白剤をごく少量含ませたら、汚れをポンポンと叩くように落としていく。数分置いたのち流水でよくすすぎ、漂白剤の成分をしっかり洗い流そう。なお泡になる漂白剤を使用する場合は汚れに直接吹きつけてもよい。すすいだあとは風通しのよい日陰でしっかり乾燥させることも忘れないようにしよう。
漂白剤の種類と使用上の注意点
漂白剤には「塩素系漂白剤」「酸素系漂白剤」があるが、珪藻土コースターの汚れ落としにはキッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使おう。皮膚や粘膜への刺激があるため炊事用ゴム手袋を着用することと、換気しながら作業することを心がけよう。また塩素系漂白剤は「酸性」のものと混ぜると有害なガスが発生して危険だ。パッケージにも記載されているはずだが、くれぐれも混ぜないように気をつけていただきたい。
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5. 珪藻土コースターを食器用洗剤で洗うのはNG?
軽い汚れなら食器用中性洗剤でもよいのでは?と考える方もいるだろう。塩素系漂白剤は持っていない、強力な洗剤なので使いたくないという方もいるかもしれない。だが食器用洗剤で洗うのは基本的にNGと考えておこう。
食器用洗剤で洗ってはいけない理由
食器用洗剤には「界面活性剤」が含まれている。実はこの界面活性剤が、珪藻土コースターの吸水孔をふさいでしまうことがあるのだ。吸水孔がふさがれてしまうと水分の吸放湿ができなくなり、珪藻土コースターの本来の役目が果たせなくなってしまう。こうしたことからも、食器用洗剤など界面活性剤入りの洗剤で洗うのは避けたほうが無難だ。
6. 珪藻土コースターにカビが生えたときの対処方法
珪藻土には本来、カビを発生させる成分は含まれていないはずだ。だが水分や汚れを残したままにしておくとカビが生えてしまうことがある。その場合の対処方法についても知っておこう。
珪藻土コースターのカビの落とし方
カビが生えてしまった場合は汚れ落としと同様に、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使って落とすとよい。やり方は先ほどの手順と同じだ。またカビキラーといった、カビ取りスプレーも効果的である。カビにスプレーして所定の時間放置したら、流水でよくすすいで乾燥させればOKだ。
珪藻土コースターのカビを防ぐには?
珪藻土コースターのカビを防ぐには、使ったあとにしっかりと乾燥させることが何よりも大切だ。上述のように風通しのよい場所で陰干しをしよう。また洗ったあともできる限り速やかに乾燥させることが重要になる。濡れたままの珪藻土コースターは重ねないようにし、風通しのよい場所でしっかり乾燥させよう。天日干しOKのものであれば天日干しでもよい。
7. 珪藻土コースターの頑固な汚れや吸水力の低下には「紙やすり」が効く
珪藻土コースターの汚れがキッチンハイターなどの塩素系漂白剤でも落ちなかったり、吸水力が落ちてきたと感じたりした場合は、紙やすりで表面を削ってみよう。
石綿(アスベスト)が含まれる商品には要注意
繰り返しとなり恐縮だが、石綿(アスベスト)が含まれていることが発覚した一部の商品に対しては、ここで紹介する紙やすりを使った方法はNGだ。粉塵を吸い込むおそれがあるため、絶対にやめておこう。また必ず該当の商品であるかどうかを確認し、必要に応じて適切に回収に出すなどしてほしい。以下は、石綿(アスベスト)が含まれていない珪藻土コースターだったときの削り方だ。
珪藻土コースターの削り方
200~400番の細かい紙やすりを用意し、珪藻土コースターの表面を優しく、円を描くように磨く。これにより表面の汚れや吸水孔の詰まりが取れて、吸水力を復活させることができる。削りカスが吸水孔をふさいでしまわないよう、最後にエアダスターなどで飛ばすとよいだろう。
結論
珪藻土コースターは吸水性に優れており、グラスの底がビショ濡れになることはほとんどないなど快適に使える便利なアイテムだ。割れやすい、色が定着してしまうといった欠点もあるが、普段のお手入れは乾燥させるだけと手軽なのも魅力だろう。ぜひこれを機に取り入れてみてはいかがだろうか?
(参考文献)
- 1:重要なお知らせ|ニトリ公式企業サイト
https://www.nitori.co.jp/news/important.html