1. お風呂の排水溝つまりの原因とは

お風呂の排水溝をきれいに維持するためには、つまりの原因を理解しなければ対処もできない。大半の人がつまりの主な原因は髪の毛と認識しているかもしれないが、それ以外にも要因はあり、それぞれに応じて掃除の処理も異なる。そこでまずは、代表的な4つのつまり原因を紹介する。
髪の毛や体毛
髪の毛は1日に平均50本から100本が抜け落ちると言われている。よって、すでに抜けて頭に残っていたものやシャンプーなどで頭を洗う際に抜けたものがお風呂の排水溝に流れ、それらが蓄積することでつまりの原因となりうる。
固形物
汚れとは異質なものになるが、シャンプーやリンスのキャップ、あるいは詰め替え用の切れ端やカミソリの刃などが知らず知らずのうちにお風呂の排水溝に流れ込み、それらがつまりの原因となっていることも少なくない。
皮脂や垢
髪の毛や固形物と違い、短期間でつまり原因とはなりにくいものの、ちりも積もればと言えるように皮脂や垢が継続的にお風呂の排水溝へ蓄積することで大きな障害となって、つまりを起こす要因ともなる。
シャンプーや石けんのカス
シャンプーや石けんはお湯に溶けて流れていくため、お風呂の排水溝のつまり原因にはならないと考えている人もいるだろうが、実は髪の毛や固形物に絡みついてドロっとした固まりになることで、つまりの根源となることも十分にありうる。
2. お風呂の排水溝掃除はワイヤーブラシで解決?

重要な注意点
原因を把握したならば、次は掃除方法のやり方に移りたいところではあるが、その前に重要な注意点が存在する。それは、お風呂の排水溝掃除についてネットなどで検索した際にヒットするワイヤーブラシの使い方だ。お風呂の排水溝汚れはワイヤーブラシでサクッと全てをクリアにできると勘違いする人もいるが、そうはいかないケースも考えられる。
先ほど紹介した4つのつまり原因の中でも固形物が根源となっている場合は、ワイヤーブラシを使うことでつまりを奥に押し込んでしまうことや、排水管自体を傷つけてしまう可能性も否めない。素人がお風呂の排水溝の中を確認することは不可能に近く、つまりの原因として固形物の存在が少しでも考えられるのであれば、ワイヤーブラシを使用することは控えた方がいいと言えるだろう。
先ほど紹介した4つのつまり原因の中でも固形物が根源となっている場合は、ワイヤーブラシを使うことでつまりを奥に押し込んでしまうことや、排水管自体を傷つけてしまう可能性も否めない。素人がお風呂の排水溝の中を確認することは不可能に近く、つまりの原因として固形物の存在が少しでも考えられるのであれば、ワイヤーブラシを使用することは控えた方がいいと言えるだろう。
3. お風呂の排水溝つまりの解消と再発防止対策

ではワイヤーブラシを使わずに、お風呂の排水溝つまりを解消するには原因ごとに応じてどのような方法が効果的なのか。また、同じようなことが起きないように予防するにはどのような対策がおすすめなのか。ここでは、お風呂の排水溝つまりの解消方法と再発防止対策について解説する。
排水溝つまりの解消方法:髪の毛
つまりの原因が髪の毛である場合は、水酸化ナトリウムを含む洗剤の使用が効果的だ。水酸化ナトリウムは髪の毛などのたんぱく質を溶かす性質があるため、ピンセットなどで直接取る方法とともに、溶かす方法を実践してみよう。
排水溝つまりの解消方法:皮脂や垢
理科の実験のようではあるが、汚れの性質によって中和させることが有効であるとも言える。皮脂や垢は酸性の性質を持つ汚れであるため、それらがつまりの原因である場合は、弱アルカリ性の重曹を利用することで解消できる。
排水溝つまりの解消方法:シャンプーや石けんのカス
一方、シャンプーや石けんのカスはアルカリ性の性質を持つ汚れであるため、酸性のクエン酸を使用することで中和作用が働き、お風呂の排水溝つまりの解消に効果を発揮する。
排水溝つまりの解消方法:固形物
固形物がつまりの要因である場合は、ワイヤーブラシの使用における注意で記述したように、自分自身で処理することはあまりおすすめではない。お風呂の排水溝つまりを解消しようと努力したものの、かえって排水管を傷つけたり、つまり自体をさらに奥に押し込んでしまったりする危険性を考慮すると、業者に依頼することも検討しよう。
排水溝つまりの再発防止対策
再発防止対策には2つのポイントが挙げられる。1つ目はこまめに掃除すること。そして2つ目は物を流さないようにすることだ。掃除方法は上記を参考にしながら期間を空け過ぎず定期的に実施することを心がけ、また誤って物が流れこんでしまわないようにヘアキャッチャーなどを装着してみよう。
お風呂の排水溝に既存のヘアキャッチャーがすでに付いている場合でも、さらに目の細かいネットを被せることで安全性もより高まるだろう。
お風呂の排水溝に既存のヘアキャッチャーがすでに付いている場合でも、さらに目の細かいネットを被せることで安全性もより高まるだろう。
結論
今回は、お風呂の排水溝がつまる原因とつまりの再発を防ぐ対策を解説したが、重要なことはいかにつまらないような環境を維持できるかである。排水溝がつまってしまってからでは時間もお金も余計にかかりかねないため、放置するのではなく定期的なメンテナンスと防止策の実行を習慣化して、きれいな排水溝を維持しよう。