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重曹やクエン酸を使った風呂掃除の仕方。水垢と湯垢の違い。

重曹やクエン酸を使った風呂掃除の仕方。水垢と湯垢の違い。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年6月21日

風呂場の汚れの種類や成分を考えたことがあるだろうか。普通はあまり考えずに風呂掃除用の洗剤とスポンジやブラシで、何もかもを一緒くたに洗うことが多いかもしれない。実はその方法では、浴室のすべての汚れを取り去ることができない。しかし風呂場の汚れの種類と性質を理解するだけで驚くほど簡単に汚れが落ち、風呂掃除が一気にストレスフリーになることをこの記事で紹介していく。

  

1. 風呂場の水垢と湯垢は違う?汚れの原因と掃除のコツとは

風呂場の代表的な汚れといえば、水垢、湯垢、石鹸カス、黒カビあたりであろう。風呂場の汚れはこれらの汚れが隅々まで複雑に絡み合っているので、ピカピカにするためには一筋縄ではいかず、根気が必要だと思われがちだ。

しかしこれらの汚れを成分によって大きく分別し、汚れに応じた適材適所の洗浄剤で対応していくと風呂掃除がぐっと楽になる。では汚れの分別から始めよう。

水垢

風呂場の蛇口や壁、床、バスタブなどあらゆるところに見られる白くモヤモヤとした乾いた水の跡である。シャワーヘッドにもいつの間にか溜まり、水の出が悪くなる原因ともなる。成分は水道水のミネラル成分が固まったものであり、アルカリ性だ。

湯垢

水垢と似て非なるものが湯垢である。バスタブの内側などによく見られるヌメヌメとした感触を持つ汚れのことだ。風呂の水に皮脂汚れなどが混ざり、細菌が繁殖したもので、こちらは酸性である。

石鹸カス

石鹸が水に含まれるミネラル分や皮脂と結合してできる汚れである。石鹸は水道水のミネラル分や皮脂などと反応すると時間が経つほど落としにくい汚れになってしまうため、溜まっていってしまう。こちらはアルカリ性である。

黒カビ

風呂場は黒カビの温床になりやすい環境だ。普段気をつけて換気をしたり、浴室乾燥をしたりしても、隅々まで完全にカビのない状態をキープすることは至難の業だ。そして黒カビは酸性である。

このようにそれぞれの汚れの成分と、アルカリ性か酸性かを把握しておくと掃除に役立つ。同じように思えてしまう水垢と湯垢も成分を見てみるとアルカリ性と酸性というまったく反対の成分であることがわかった。アルカリ性の汚れには酸性の洗浄剤を、酸性の汚れにはアルカリ性の洗浄剤を使い、中和させながら汚れを取ることが掃除のコツである。

2. クエン酸が効果的な風呂場の汚れとは

クエン酸は酸性なので、効果を発揮するのはアルカリ性の汚れである。具体的には水垢や石鹸カスだ。これらの汚れに対してクエン酸を掃除用具として使うための方法をいくつか紹介する。

クエン酸スプレー

まずはクエン酸スプレーを作っておけば、万能だ。風呂場に限らずトイレやキッチン、リビングの掃除などにも使えるので、一家に1本、掃除用具として定期的に作っておくことをおすすめする。クエン酸スプレーの容量は水200mlに対しクエン酸小さじ1杯で十分だ。これを市販のスプレーボトルに入れればできあがりである。アルカリ性の汚れと思われる場所に吹きかけて、スポンジで、また細かい部分には使い古しの歯ブラシでこすれば大抵の汚れは落ちるだろう。

クエン酸パック

アルカリ性の汚れを放っておくと、こびりついてしまいなかなか落ちないことがある。またインテリア本体をゴシゴシこすると傷がついてしまう恐れもある。そんな時はクエン酸パックをして、汚れを浮かしてから優しく取り去る方法がある。具体的には、クエン酸スプレーを汚れている場所に吹きかけて、その上からキッチンペーパーをのせ30分ほど置いておく。汚れがふやかされてゴシゴシこすらなくても簡単に落ちやすくなる。

クエン酸でつけおき洗い

洗面器や風呂用椅子、子どものおもちゃなどの風呂用具は残り湯を利用して、つけおき洗いをすれば、楽に水垢などの汚れが取れる。やり方は簡単で、残り湯にカップ1杯ほどのクエン酸を入れて、しばらく放置するだけである。夜からつけておいて、翌朝よく水で洗い流せば完了だ。

3. 重曹を使って、風呂掃除を楽に

湯垢のぬめりや、黒カビは酸性汚れなので、アルカリ性の重曹を洗浄剤として使用することをおすすめする。重曹を使った風呂場の掃除方法をこちらに紹介しよう。

重曹スプレー

重曹スプレーもクエン酸スプレー同様、汚れの性質に合わせて家の掃除のいろいろな場所で使えるので、常備していると便利だ。容量は水100mlに重曹小さじ1を目安に混ぜて、スプレーボトルに入れるだけである。酸性の汚れに吹きかけて、スポンジやブラシなどで汚れを取り去ろう。

重曹ペースト

タイルの目地などにこびりついたしつこい黒カビの汚れには、重曹ペーストを塗りつけてしばらくおいてみよう。少し汚れを浮かしてからスポンジなどでこすると取れやすい。重曹スプレーよりも水の量を少なくし、ペースト状にすればよりパックしやすくなる。容量は水の量に対して2〜3割程度が目安だ。軽い汚れであれば30分ほど、酷い汚れであれば数時間放置してからスポンジやブラシなどで洗い流そう。

重曹風呂

重曹を入浴剤として使うと、風呂に入るだけで、バスタブや排水溝の汚れを落としてくれる。使い方はお湯200Lに重曹を大さじ1~3杯入れるだけだ。風呂に入った後はそのままバスタブに湯を張ったままにして一晩おいておけば、水を流す時に湯垢も一緒に流れ、おまけに排水溝の汚れまで取り去ってくれる。

結論

身体をキレイにしたりリラックスしたりするための場所である風呂場が汚いのは、本末転倒だ。しかし風呂場掃除はカビやぬめりなどが多く発生する、少々面倒くさい場所であることは確かである。風呂の汚れの原因はさまざまであるが、分類すれば大きくはアルカリ性か酸性の2種類だ。この性質を理解し、入浴のついでにクエン酸や重曹を使うことを習慣にすれば、驚くほど簡単に風呂掃除ができる。重曹は風呂掃除だけでなく立派な入浴剤としても使えることにも驚きだ。家庭にクエン酸と重曹をそれぞれ常備しておけばどんな掃除にも対応できる。地球にも人間にも優しいエコな洗浄剤にこの機会にスイッチしてみてはどうだろうか。
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  • 公開日:

    2019年9月22日

  • 更新日:

    2021年6月21日

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