1. 清潔なネクタイは気持ちいい!ネクタイを自宅で手洗いする方法

ネクタイは肌に直接触れるものではなく、食べこぼしなどがない限り激しく汚れることもないので、Yシャツのように使ってすぐに洗う必要はない。繊細な素材や刺繍の施してあるネクタイは、洗ってしまうと傷んでしまうのでおすすめしない。しかしある程度着用したら、洗えるネクタイは自宅で定期的に洗ってみよう。自宅でネクタイを洗う方法を紹介していく。
ネクタイを洗う前の事前準備
洗濯表示を確かめる
自宅で洗えるネクタイは、ネクタイの洗濯表示を見て洗濯機もしくは手洗いが可能となっているもののみにしておこう。シルクやウールなどの天然素材は水洗いには向いておらず、どんなに気をつけて洗ってもネクタイにダメージを与えてしまうことがある。水洗いが可能となっていないものは、クリーニング屋にお願いすることをおすすめする。
汚れやシミがある時は先に取っておく
乾いた状態で優しくもんでみたり、柔らかい布や綿棒に中性洗剤を少しつけて軽く叩いたりしてみよう。軽いシミや汚れであれば、これで取れてしまう場合もある。
色落ちしない素材かどうか確かめる
ネクタイの裏側に中性洗剤をつけた綿棒や布などをつけてみて、色移りしないかあらかじめ確かめておこう。
ネクタイの洗い方
1.オシャレ着用中性洗剤とぬるま湯で洗面器などに洗剤液を作る
ぬるま湯(40度ほど)と洗剤の容量は洗剤容器に記載してある適量を使おう
2.ネクタイを浸けて、5〜6分ほどおく
3.ネクタイを優しく揺らしながら洗う
強くこすったり、もんだりしないようにしよう
4.汚れが落ちたら、水を替えながら泡がなくなるまですすぐ
5.すすぎ終わったら、タオルに挟んで軽く水気を切る
6.ハンガーにかけて陰干しする
シワがあったとしても無理やり伸ばさずに、ハンガーにかけるだけでよい。風通しのよい場所で半日から1日くらい干しておこう。ネクタイが完全に乾いたら、最後にアイロンをかけていく。アイロンのかけ方でネクタイをふんわりキレイに仕上げたり、てかりを防いだりできるのでとても重要だ。次の項でアイロンのかけ方を紹介していく。
2. てかりを防ぎ、ネクタイを美しく復活させるアイロンのかけ方

ネクタイを自宅で洗い陰干ししている間に、ネクタイ自身の重さでシワがある程度伸びていることもある。しかし最後にアイロンを使ってキレイに仕上げると、よりネクタイが美しくふっくらした状態に蘇るのでぜひやっていただきたい。また、ネクタイのかけ方によって、てかりを防いだり軽減したりもできる。ネクタイの基本のアイロンのかけ方を紹介する。
ネクタイのアイロンのかけ方
1.アイロン台にネクタイの裏側を表にしておき、手で軽くシワを伸ばす。
2.ネクタイの上に当て布を置く
当て布はネクタイと同色の綿100パーセントのハンカチなどがおすすめだ。
3.スチームアイロンを当て、布から少し浮かせた状態で蒸気を当てていく
ネクタイの生地に適切な温度にスチームアイロンを設定しよう。一般的には低温から中温がおすすめだ。また当て布に直接アイロンを当ててぎゅうぎゅう押し伸ばしていくことは生地を傷つけ、てかりの原因にもなるので絶対にやめよう。
4.表側のシワが気になれば、裏側同様に当て布をして蒸気を当てる
裏側から蒸気を当てるだけでも十分シワが伸びるはずだが、もし表側に気になるシワが残っていたら裏側と同様にやってみよう。
5.さらにふんわり美しく仕上げるために、「菜箸」などを使う
ネクタイを立体的にふんわり美しく仕上げるための一手間として、菜箸などの細くて長い棒を使ってみよう。ネクタイの表と裏の折り目のところに菜箸のような細い棒状のものを入れて、再度当て布の上から蒸気を当てる。こうすることで、疲れてしぼんでいたネクタイに立体感が復活し、新品のような仕上がりになる。
6.アイロンをかけ終わったら、ハンガーにかけてネクタイを乾かす
このようにネクタイにアイロンをかけるのはなかなか手間がかかる。しかも生地を傷めたりてかりを発生させたりしないよう慎重に行わなければならない。しかしここまでやることにより、自宅でも疲れたネクタイを美しく復活させることができる。毎回クリーニングに出さなくても、ネクタイが少しヨレヨレしてきたら、ぜひ試していただきたい。
3. ネクタイにシミがついても安心。自宅でのシミ抜きの方法

ネクタイは上半身の中心に位置しているので、就業時間中のランチや仕事の後の飲み会での食べこぼしなどで、実は汚れやすい。シミや汚れがついてしまったら、放っておかずにまずは応急処置をしよう。時間をあけずにシミ取りをしておいた方が、汚れが残りにくいのでおすすめだ。
シミがついた時の応急処置
シミや汚れがついてしまったと分かったら、放っておかずにとりあえず応急処置をしておこう。シミがついてしまったところをおしぼりなどで丁寧に拭いたり、乾拭きをしたりするとよい。応急処置でも水洗いができないシルクのネクタイなどは、ティッシュなどで軽くつまみ取るように汚れを取ってしまおう。注意点は無理やりこすったりして生地そのものを傷つけないことだ。ついてしまった汚れはすぐに大まかに取っておくと、後々のシミ取りが随分楽になるだろう。
ネクタイのシミ抜きの方法
少量の軽いシミ
少量のシミの場合は、オシャレ着用中性洗剤を綿棒に染み込ませて、シミの部分を軽く叩いてみよう。軽度のシミであればこれで取れてしまうこともある。
中程度以上のシミ
中程度以上のシミであれば、歯ブラシを使う方法もある。手順は以下の通りだ。
- 歯ブラシに中性洗剤をつける
- タオルの上にシミのある部分を下にして、ネクタイを置く
- 裏から歯ブラシで叩いてシミをタオルに移す
水溶性の汚れであれば水のみでもかまわないが、油分を含んだ汚れには中性洗剤を使うようにしよう。
全体的なシミ
全体的にシミや汚れがついている場合は、目立つシミを上記の方法で軽く取ってから、ネクタイ全部を洗ってしまおう。洗剤はオシャレ着用の中性洗剤を使用し、洗い方は1項で紹介した通りに行う。もちろん水洗いができるかどうかの確認は必ずしておこう。
以上は日常使いのネクタイのシミ抜きの、自宅でできる応急処置である。水洗いができないデリケートな素材や刺繍が入ったネクタイ、お気に入りや愛着のある大切なネクタイであれば、やはりプロのクリーニングに依頼することをおすすめする。
以上は日常使いのネクタイのシミ抜きの、自宅でできる応急処置である。水洗いができないデリケートな素材や刺繍が入ったネクタイ、お気に入りや愛着のある大切なネクタイであれば、やはりプロのクリーニングに依頼することをおすすめする。
結論
食べこぼしでのシミなどがつかない限り、ネクタイを頻繁には洗うことはないかもしれない。しかしネクタイを何度か使っていると生地がヨレヨレになってきたり、てかりが出てきたりもするだろう。スーツやYシャツと同じようにネクタイもキレイな状態しておくためには、定期的な洗濯が必要だ。定期的に洗濯をして丁寧に扱えばネクタイも長持ちするので、ぜひ試してみよう。もちろん水洗いができないもの、繊細な素材のものなどは無理に自宅で洗おうとせず、クリーニングに出すことをおすすめする。