1. 風呂や入口の扉に発生するカビの種類は?

浴室の壁や床、入口の扉などにカビがよく発生するが、どんな種類のカビで、なぜできやすいのだろうか。
高温多湿がカビの大好物
カビは、温度20~30℃、湿度65%以上で最も繁殖しやすくなり、皮脂や水垢などを栄養分として、酸素があれば活性化する。つまり、高温多湿で水垢がたくさんある浴室や入口の扉は、まさにカビにとって最高の繁殖環境となる。
風呂のカビは3種類
浴室や扉でよく目にするカビは、黒カビと赤カビの2種類だ。
黒カビ
土壌に潜むクラドスポリウムという種類のカビが、空気中を漂って風呂場に忍び込む。毒性は弱いが、体内に入ると、アレルギーや喘息を引き起こす可能性も。栄養源は、皮脂や髪の毛、石けんカスなど。風呂場の壁や天井、床、排水溝、風呂のふた、タイル目地などあらゆるところに発生し、どんどん増える。
赤カビ
実はカビではなく、ロドトルラと言う種類の酵母。ピンク色でヌルヌルしており、風呂場や洗面台、食器の水切りカゴなど、水気が多いところで多発する。皮脂等を栄養源としており、あっという間に増える。
2. 手袋が必須!カビ取り剤で風呂のカビを退治する方法

カビ取り剤には、根を張ったカビや頑固なカビに効果の高い「塩素系漂白剤」と、刺激臭がなく塩素系より安全性の高い「酸素系漂白剤」の2種類がある。カビ退治には、特別な道具は必要なく、カビ取り剤と、ブラシやキッチンペーパー、食品用ラップ、ゴム手袋などを用意するとできる。
効果が高い塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は、アルカリ性の液体で、除菌や漂白効果が非常に高いのが特徴だ。塩素系の刺激臭があり、酸性洗剤と混ぜると有毒ガスを発生するなどの危険を伴う。効果は高いが、子どもやペットがいる場合は、酸素系を使用する方が望ましい。
直接カビに塗布する方法や、頑固なカビにはキッチンペーパーなどでパックをして、さらに食品用ラップでカバーする方法などがある。パックをするのは、酸素に触れないようにさせるためで、食品ラップをすることで、殺菌効果を浸透させる。それでも落ちない場合は、ブラシでこすり取るなども試してみよう。塩素系漂白剤を使う場合は、必ずゴム手袋をするようにしよう。
直接カビに塗布する方法や、頑固なカビにはキッチンペーパーなどでパックをして、さらに食品用ラップでカバーする方法などがある。パックをするのは、酸素に触れないようにさせるためで、食品ラップをすることで、殺菌効果を浸透させる。それでも落ちない場合は、ブラシでこすり取るなども試してみよう。塩素系漂白剤を使う場合は、必ずゴム手袋をするようにしよう。
安全性が高い酸素系漂白剤
一方、酸素系漂白剤は、弱アルカリ性の粉末で、塩素系に比べると除菌や漂白効果は劣るものの、高い効果が期待できる。においもなく、酸性洗剤と混ぜても問題ない。粉末の酸素系漂白剤に40℃のぬるま湯を少しずつ加えペースト状にして、カビに塗り付けて使用する。カビや菌の付着、また手が荒れるのを避けるためにも、ゴム手袋は欠かせない。
3. 風呂のカビ退治には、重曹も強い味方

環境にやさしい重曹は、カビ退治にうってつけの強い味方になる。
重曹を使ってカビ退治をする
気が付いたらいたるところに発生している赤カビは、繁殖のスピードは速いものの、たいていは中性洗剤をふりかけてスポンジなどでこするだけでキレイになってしまうので、掃除にはそこまで手間はかからないだろう。
しかし掃除だけでなく予防も考えるのなら、重曹を使うことをおすすめする。粉のまま直接赤カビにふりかけたり、ペースト状にして塗布したりし、そのまましばらく時間が経ってから水で洗い流す。これだけで赤カビの掃除と予防ができる。
重曹であれば環境や人体にも優やさしいので、子どもがいる家庭でも積極的に使えそうだ。
しかし掃除だけでなく予防も考えるのなら、重曹を使うことをおすすめする。粉のまま直接赤カビにふりかけたり、ペースト状にして塗布したりし、そのまましばらく時間が経ってから水で洗い流す。これだけで赤カビの掃除と予防ができる。
重曹であれば環境や人体にも優やさしいので、子どもがいる家庭でも積極的に使えそうだ。
結論
風呂場は、高温多湿で、カビが好む水垢などの栄養源も豊富なので、黒カビや赤カビが繁殖するのに最高の環境だ。カビ退治には、塩素系漂白剤と、酸素系漂白剤の2種類があるが、それぞれメリット・デメリットがあるので、用途に合わせて選ぶようにしよう。また、重曹やクエン酸も環境にやさしく効果が高いので、ぜひ使ってみよう。