1. 風呂の排水溝。取れない汚れの原因は?

排水溝につく、取れない汚れの種類と、汚れが溜まる場所を調べてみよう。
排水溝に溜まる4種の汚れ
髪の毛
排水溝に1番溜まるのが髪の毛だ。ふたに溜まっているものもあれば、排水管まで落ちそうな場合もあり、きちんと掃除をしないと、ぬめりやにおいの原因になる。髪の毛が詰まってしまうと、排水管詰まりで大ごとになる場合もあるのでこまめな掃除が必要だ。
皮脂汚れ
体の皮脂は、放っておくと、ぬめりの原因になる。
石けんカス
皮脂同様に石けんカスも溜まって、ぬめりやカビの原因になる。
カビ
水が集まる場所なので赤カビができやすい。また、掃除をさぼっていると、なかなか取れない黒カビまで発生する。
排水溝の構造と汚れ
排水溝は、大まかに分けると以下のようなパーツでできており、奥に行くにつれ掃除がやりにくくなるので、気を付けたい。
フタ
排水溝を隠すカバー。髪の毛などのストッパーになっている。裏側や側面にぬめりやカビが発生しやすい。
受け皿
ヘアキャッチャーともいわれ、髪の毛を排水管に流さないための受け皿。石けんカスや皮脂・垢の溜まり場にもある。網目や凸凹があり、掃除がしにくく汚れもなかなか取れない。
水の溜まり口
受け皿を取った下にある筒状のパーツ。水が溜まっており、下水からの悪臭や害虫の侵入を防いでいる。ぬめりも多く、掃除をしないと、悪習の原因となる。
2. 風呂の排水溝の、上手な掃除方法と道具

排水溝の掃除には、以下のようなやり方があるが、いずれもふたの上に溜まった髪の毛などを取り除いてから行う。
風呂掃除の道具
風呂掃除の道具は、ゴム手袋や酸性・アルカリ性洗剤または重曹・クエン酸、スポンジ、風呂用ブラシなどを用意しよう。必要であれば、カビ取り剤、鏡のウロコ取り研磨剤、使い古しの歯ブラシなどの道具もあると便利だ。
中性洗剤で掃除をする
ふたの下にある全てのパーツを取り出してみて、汚れがそれほどひどくない場合は、スポンジに中性洗剤を付けてこすると落ちる。スポンジだけで落ちない場合は、使用済みの歯ブラシなどで、編み目や細かなくぼみなどを掃除する。
重曹とクエン酸を使う
重曹とクエン酸を一緒に使うと、気泡が生じて効果が高まる。ふたを外して、受け皿の上に重曹と、クエン酸をかけ、その上にぬるま湯を流し込む。気泡が出てきて、その作用で汚れが浮き上がってくる。5分ほど放置した後に、パーツを取り出し、落ち切れていない汚れをブラシなどで丁寧に落とそう。終わったらお湯でしっかりと流す。
塩素系漂白剤でキレイにする
とくに汚れがひどい場合は、塩素系の漂白剤を利用すると、手を汚さずに汚れを除去できる。取り出したパーツの汚れているところに、塩素系漂白剤を塗布する、またはキッチンペーパーなどでパックをする。その商品によって異なるが、30分程度放置すると、カビやぬめりがキレイに落ちている。汚れが残っている場合は、歯ブラシなどで取り除こう。終わったら、キレイに水で流す。塩素系漂白剤は刺激が強いので、使用する場合は手袋やマスク、メガネなどを用意しよう。
3. 100均などで買える風呂の排水溝の汚れを防ぐ便利グッズ

汚れやすい風呂の排水溝も、100均などで買える便利グッズやちょっとの工夫で、汚れを予防することができる。
100均の排水溝カバーを使う
100均やホームセンターなどで売っている使い捨ての排水溝カバーは、髪の毛が排水管に落ちるのを防ぎ、溜まったら簡単に捨てることができるので便利だ。
受け皿部分にアルミホイルを入れる
アルミホイルを小さく切って丸めて入れておくと、水の流れを受けて金属イオンが発生し、菌の繁殖を防ぐ効果がある。ぬめりの抑制にもなるので、手軽な予防策になる
結論
風呂の排水溝は、髪の毛や水が集まる場所なので、ぬめりやカビが発生しやすい場所だ。掃除をしていないと悪習の原因にもなる。掃除はこまめに行い、100均などで売っている便利グッズで、対策もしっかりとしておこう。