1. ネクタイをクリーニングに出さずに、自宅で手洗いする方法

ビジネスマンであればネクタイを数十本持っている人も多いかもしれない。毎日ローテーションで使っているとしても、ときどきはネクタイを洗濯しなくてよいのだろうか。ネクタイはYシャツのように肌に直接触れるものではないので毎日洗う必要はないが、やはり定期的に洗ってあげた方がよい。しかし数十本あるネクタイすべてをクリーニングに出すのはコスト的にも大変だ。そこで、自宅でもできるネクタイの洗い方を紹介していこう。
ネクタイを洗う事前準備
- 洗濯表示で「水洗い」できるかどうか確認する。水洗い不可表示のネクタイは自宅で洗えない。
- シミや汚れがついている時は、乾いている状態で優しくもんだり、中性洗剤をつけて軽く叩いたりして落としておく。
- 色落ちしないか確かめておく。目立たない場所に中性洗剤を少しつけて、色落ちしないか確認するとよい。
ネクタイを洗う手順
- たらいや洗面器に洗剤液を作る。容量は洗剤の容器に書いてある割合でOK
- ネクタイを浸けて5分ほどおいておく
- ネクタイを洗剤液で優しく揺らし洗いする
- 水を替えながらすすぐ
- タオルに挟んで水切りする
- ハンガーにかけて陰干しする
ポイントは手洗いとはいえこすったり強くもんだりしてネクタイの生地を傷めないことだ。もちろん洗濯機のドライコースや手洗いコースなどでも洗濯可能だが、繊細な生地で作られていることも多く型崩れしやすいネクタイは、手洗いで優しく洗濯することをおすすめする。
2. ネクタイを自宅で洗うなら、どんな洗剤がおすすめ?

ネクタイの自宅洗いにおすすめの洗剤は、オシャレ着用洗剤
ネクタイを自宅で洗う時には市販の「オシャレ着用洗剤」の使用をおすすめする。ネクタイはシルクやウールを使っていたり、繊細な刺繍や織りがあったりとデリケートな作りをしているものがほとんどである。またネクタイは生地をバイアス状にして作っているのでそもそも型崩れしやすい。毎日Yシャツのように普通の洗剤を使って洗濯機で洗ってしまうと、生地が傷んだり縮んだり、型崩れしてしまう可能性が高い。
オシャレ着用洗剤と普通の洗剤の違い
オシャレ着用洗剤と普通の洗剤の大きな違いは、生地へのダメージの強さである。普段洗濯機で使う一般的な洗剤の成分は「弱アルカリ性」のものが多く、皮脂や油汚れなどの酸性の汚れをよく落としてくれる。しかし洗浄力が強い代わりに、生地を傷めたり色褪せを引き起こしたりしてしまうことがある。繰り返しの洗濯にも強い綿やレーヨン、ポリエステルなどの素材には向いている洗剤だ。
一方のオシャレ着用洗剤の成分は「中性」なため、洗浄力は普通の洗剤よりも劣ってしまうが繊維を傷つけにくいため生地を傷めず、優しくふんわり洗い上げてくれるという特徴がある。ちなみにオシャレ着用洗剤といってもあくまで水洗いなので、ドライクリーニングとは異なることを覚えておこう。ウールやシルクなどの天然素材、レーヨン、アセテートなどの水に弱い合成繊維は、洗濯表示に水洗い可能とあればオシャレ着用洗剤で自宅洗いできるが、そうではない場合はドライクリーニングに出した方がよい。
一方のオシャレ着用洗剤の成分は「中性」なため、洗浄力は普通の洗剤よりも劣ってしまうが繊維を傷つけにくいため生地を傷めず、優しくふんわり洗い上げてくれるという特徴がある。ちなみにオシャレ着用洗剤といってもあくまで水洗いなので、ドライクリーニングとは異なることを覚えておこう。ウールやシルクなどの天然素材、レーヨン、アセテートなどの水に弱い合成繊維は、洗濯表示に水洗い可能とあればオシャレ着用洗剤で自宅洗いできるが、そうではない場合はドライクリーニングに出した方がよい。
3. 自宅で洗濯後のネクタイにアイロンはかけるべき?

自宅で洗濯した後のネクタイには、できればアイロンをかけた方がよい。洗濯をしたネクタイはハンガーなどにかけて1日くらい陰干ししておけば、ほぼ完全に乾くだろう。ネクタイ自身の重みである程度シワが伸びているかもしれないが、やはり洗濯後そのままだと細かなシワやヨレが発生しているはずだ。ネクタイはスーツに合わせるものだから、シワもヨレもなく新品同様のキレイな状態で着用するのがビジネスの場に相応しい。自宅でもネクタイをキレイに仕上げることのできる、アイロンのかけ方を紹介しよう。
ネクタイのアイロンのかけ方
- 軽くシワを伸ばしながら、ネクタイの裏側を表にしてアイロン台に置く
- ネクタイの上に当て布を置く
- 当て布から少し離した状態から、スチームアイロンの蒸気を当てる
- 表側からも同じように当て布をしてスチームアイロンの蒸気を当てる
- ネクタイの両サイドに細い棒を入れて、ネクタイに立体感を出すようにしながらスチームアイロンの蒸気を当てる
- ネクタイをハンガーにかけて乾かす
4.の表側からのアイロンは、もし裏からアイロンを当てただけでもシワがなくなっていれば必要ない。また、5.の細い棒は、家庭にある菜箸などがおすすめだ。
基本はスチームアイロンに当て布をして裏から蒸気を当てるだけでも十分だが、一手間を加えて立体感を出せれば、ふんわりとした仕上がりとなりネクタイが新品のように蘇るので、ぜひ試していただきたい。
基本はスチームアイロンに当て布をして裏から蒸気を当てるだけでも十分だが、一手間を加えて立体感を出せれば、ふんわりとした仕上がりとなりネクタイが新品のように蘇るので、ぜひ試していただきたい。
結論
ネクタイはスーツのように毎日洗うものではないが、ときどき自宅で洗えればより気持ちよく着用ができるだろう。デリケートな生地や作りが故に美しいネクタイだが、その分取り扱いは難しい。自宅で手洗いする時はまず洗濯表示を確かめよう。水洗いできる場合も生地を傷めないように優しく洗うことが大切だ。アイロンも当て布にスチームを当てるだけで十分である。立体感を出して美しく仕上げるために菜箸などを使うちょっとした小技も紹介したので、試していただきたい。たまにはクリーニングに出さずに、自宅でネクタイを丁寧に手入れしてみよう。