1. 重曹を使って靴を消臭しよう
食材としてだけでなく、家のあらゆる場所の掃除に使えるお掃除グッズとしても便利な重曹は、実は消臭効果もあることをご存知だろうか。靴の臭いの原因となっている雑菌やバクテリア、皮脂汚れなどを弱アルカリ性の重曹が中和してくれる。自宅に重曹が常備してあれば、重曹を使って手軽に靴の消臭を試してみよう。
重曹で靴を洗う方法
スニーカーのように水洗いできる靴であれば、重曹を使って丸ごと洗ってしまえば消臭だけでなく汚れも落とし、すっきり綺麗にすることができる。重曹で靴を洗う手順を紹介しよう。
- 40度くらいのぬるま湯1リットルに対して重曹を大さじ3〜4杯ほど、洗濯用洗剤を1キャップほど溶かす
- 靴を入れて1時間ほどつけておく
- 汚れが落ちていない部分は、重曹ペースト(重曹大さじ2〜4杯、水大さじ1杯程度)をつけてブラシでこすって汚れを落とす
- 水でよくすすぎタオルなどで水分をよく拭き取ってから陰干しして乾燥させる
重曹スプレー
靴を洗うのが手間なとき、あるいは水洗い不可の靴の場合は重曹スプレーを振りかけて臭いを軽減させよう。重曹スプレーは靴の消臭だけでなく、家の油汚れの掃除やリビングや玄関の消臭にも使えるので作っておくと便利だ。
消臭スプレーの容量
水200mlに対し、重曹小さじ1/2〜2杯程度をスプレーボトルに入れて混ぜる
2. 靴の消臭グッズを手作りしてみよう
靴の臭いを取るには重曹を使って靴を水洗いすると効果が高いが、革靴など簡単に水洗いできない靴もあるだろう。そこで自宅にあるもので簡単に靴の消臭グッズを手作りしてみよう。
重曹の手作り消臭パック
重曹は消臭効果だけでなく除湿効果も期待できるので、靴の臭い対策に最もおすすめな成分だ。しかも重曹パックの作り方はとても簡単で手軽である。誰でも思い立ったらすぐにトライできるところも嬉しいポイントといえるだろう。
重曹パックの作り方
不要な靴下もしくはお茶用のパックに重曹を入れるだけである。靴下であれば100gほどの重曹を入れて、口をゴムで結んでおく。靴の中に入れて数時間から一晩ほど置いておけばいいだろう。2〜3ヶ月に1回くらいで交換した方が効果的だ。
コーヒーの出がらしの手作り消臭パック
コーヒーをドリップして飲む習慣があれば、コーヒーの粉の出がらしも靴の消臭対策に使える。ドリップした後のコーヒーの粉を電子レンジや天日干しして完全に乾かし、お茶のパックなどに入れて靴の中に入れるだけである。ただし重曹よりも高温多湿に弱くカビも生えやすいので、使用後はこまめに取り替えることを忘れないようにしよう。
10円玉
手作りするまでもなく、10円玉を靴の中に入れておくだけで消臭効果があるといわれている。10円玉が水と触れ合うと発生する銅イオンに抗菌作用があり、雑菌が分解されるのだ。靴の中に数枚入れてしばらく1日ほど置いてみよう。
3. 靴の臭いを予防する方法とは?
靴がクサくなったときの対策を紹介してきたが、靴が臭ってくる前に予防することも大切だ。毎日の習慣で靴の臭いの発生を防ぐ方法を紹介していくので、ぜひ実行してみよう。
足を清潔に保つ
靴の臭いの原因は、靴の中で発生する細菌やバクテリアである。足は雑菌が発生しやすく、さらに皮脂や爪垢などは雑菌の栄養分になってしまう。靴の臭いを防ぐ方法のはじめの一歩は、自分の足を清潔に保つところからである。
靴を湿気から守る
細菌やバクテリアは湿度が高いと急激に繁殖が進む。一日履いた靴は足の汗や、外部からの水分などで湿度が高く湿気がこもるため、雑菌やカビの温床になりやすいのだ。雨に濡れた靴はもちろん、普通に一日履いた靴も風通しのいい場所でよく乾かすようにしよう。また、玄関の靴箱も重曹を置いたり、換気をして湿度が高くならないように気をつけよう。
靴はローテーションで履く
同じ靴を毎日履くと靴が完全に乾く暇がなく、常に湿度が高い状態となってしまう。一日履いた靴は2日間ほど休ませるといいといわれている。靴の臭いを予防するとともに、靴の傷みも軽減でき、大切な靴を長持ちさせる方法でもある。
結論
靴は気がつくとすぐにクサくなってしまうが、自宅にあるものを使って洗ったり、消臭グッズを作ったりして簡単に消臭できることがお分かりいただけただろう。しかし肝心なのは臭いが発生する前に予防しておくことだ。靴の履き方、履いた後のケアや収納方法を少し工夫するだけで靴の臭いを予防できる。また、足を常に清潔にしておくことも大切だ。靴がクサくなる前に日頃から気をつけてみよう。