1. 部屋の消臭をする際はまず発生源を突き止めよう

部屋に何かの臭いが立ち込めているということは、どこかに発生源があるということだ。完全に消臭するためには、まずは発生源を突き止めなければならない。
玄関
玄関は、日頃履きなれた靴が並ぶ、正に臭いの宝庫なのだ。靴は、気が付かないうちに染み込んだ汗や、外で付着した土や泥など、さまざまな汚れが溜まりやすい。とくに汗をかきやすい子どもの靴や仕事で履きっぱなしの靴は、臭いの発生源となり得る。
排水口
部屋が下水臭いと感じた場合は、排水口を疑おう。排水口は、台所・洗面所・浴室など、あらゆる箇所に存在している。普段掃除しにくい箇所であるがゆえに、臭いの発生源になりやすいのだ。
カーテンやカーペットなどの布製品
カーテンやカーペットなどの布製品が、意外と臭いを発しているケースもある。大型であるため、こまめに洗いにくいというのも原因の1つだろう。
エアコン
今や年中活躍するエアコンだが、掃除を怠れば臭いの発生源になりやすい箇所だ。とくにカビが付着したままのフィルターは、カビ臭を部屋全体に広げることになる。
台所
台所は食べ物が多く集まり、その分ゴミも蓄積されやすい場所である。とくにグリルはそのままにしておくと、臭いの発生源となりやすい。
トイレ
排泄する場所であるトイレは、もちろん臭いの発生源になりやすい。日頃から掃除をしていても、目に見えないアンモニア臭が壁などに染み込み、嫌な臭いを漂わせているのだ。
2. 臭いの原因を除去し部屋を消臭しよう

臭いの発生源を突き止めたなら、次は臭いの原因を除去しなければならない。臭いの原因を知り、正しい方法で取り除こう。
カビやバクテリア
水回りで臭いの原因となりやすいのが、カビとバクテリアである。どちらも人から排出される垢や水分を好み、分解する過程で悪臭を放つのだ。とくにカビは湿度80%以上、室温20~30度で繁殖力を高める性質がある。水回りや玄関、そしてエアコンで臭いを感じた場合は、まず換気を行ってほしい。排水口にカビを発見した際は、塩素系漂白剤で除去する方法が効果的だ。こまめな掃除や低湿度を心がけると、カビやバクテリアの発生は抑えられるだろう。
アンモニア臭
主にトイレに発生しやすいのがアンモニア臭である。尿の飛び散りや、こびりついた汚れが原因となり、強烈な臭いを発するのだ。アンモニア臭の除去には、酸性洗剤が有効である。アンモニアはアルカリ性であるため、酸性洗剤を吹きかけると分解されるのだ。クエン酸を水に溶かしたスプレーも、酸性であるため有用性は高い。
3. 部屋の消臭に役立つ対策とは

部屋をさわやかな香りに変身させるには、対策が必要だ。消臭に効果のある対策を3つ紹介しよう。
炭
炭は、部屋の消臭対策に有効である。炭には目に見えないミクロの穴が幾つも空いており、臭いの元や水分を吸着してくれるのだ。また除湿効果も期待できることから、湿気がこもりやすい下駄箱やクローゼット、台所周りにもおすすめだ。オシャレな容器にレイアウトすれば、インテリアの一部としても楽しめる。
スプレー
消臭スプレーは、臭いの発生源に直接吹きかけられるメリットがある。なかなか洗濯できない布製品や靴にも、手軽にスプレーできるのだ。種類も豊富であり、無臭タイプから香り付きのものまで、好みに応じて選べるのも嬉しい。また消臭効果だけではなく、除菌効果が期待できるスプレーも販売されている。
スチーム
部屋を丸ごと消臭対策してくれるのが、スチームタイプである。締め切った部屋にスチームを置き、一定時間放置するだけで消臭してくれる優れものだ。配合されている二酸化塩素が臭いの原因を分解し、元から解消してくれる。また除菌効果もあるため、子どもがいる家庭にもおすすめできる。
結論
部屋の消臭には、まず発生源の特定が必要だ。どこから発生しているのか、臭いの原因は何なのかを把握し、元を断ち切らなければならない。臭いの原因を発見したのなら、根源を除去し対策を講じよう。消臭対策にはいくつか方法があるので、好みのタイプを選ぶとよい。