1. 水着は消耗品?素材で知る特徴と弱点
シーズン物の水着は、一度購入したら数年間は買わなくて済むと思われがちだ。しかし、水着は思っている以上に傷みやすく、数年間着続けるのは難しい。まずは水着の素材から分かる特徴や弱点、さらに交換の目処について解説する。
水着の素材とは?
多くの水着は「ポリエステル」と「ポリウレタン」という2つの繊維を編み込み作られている。ポリエステルは弾力性、耐久性、速乾性、耐熱性などが優れている合成繊維で、型崩れしにくいうえ丈夫で乾きやすい。一方、ポリウレタンは伸縮自在でポリエステルと編み込むことで伸び縮みする素材となり、水着特有の身体へのフィット感が生まれる。
水着に打ってつけの素材ではあるが、熱と塩素に弱いという水着にとっては致命傷ともいえる大きな弱点がある。
ちなみにポリエステルではなく、ナイロンとポリウレタンの組み合わせで作られている水着もある。ナイロンはポリエステルよりも肌触りがよく、伸びがよいという特徴を持つ反面、弾力性や速乾性は劣る。
水着に打ってつけの素材ではあるが、熱と塩素に弱いという水着にとっては致命傷ともいえる大きな弱点がある。
ちなみにポリエステルではなく、ナイロンとポリウレタンの組み合わせで作られている水着もある。ナイロンはポリエステルよりも肌触りがよく、伸びがよいという特徴を持つ反面、弾力性や速乾性は劣る。
水着なのに海の塩分やプールの塩素に弱い
前述した通り、水着の素材の1つであるポリウレタンは塩分や塩素、高温、水分に弱いため、数年間同じ水着を愛用し続けるのは難しい。間違った洗濯や保管、さらに乱暴に扱うとさらに劣化を進めるので注意が必要だ。
もし水着の伸縮性やフィット感がなくなったり、生地が薄くなったと感じたりする場合はポリウレタンが劣化しているかもしれない。また、完全に繊維が切れると白っぽい粉が表面に付着し、生地表面がべたつく。
もし水着の伸縮性やフィット感がなくなったり、生地が薄くなったと感じたりする場合はポリウレタンが劣化しているかもしれない。また、完全に繊維が切れると白っぽい粉が表面に付着し、生地表面がべたつく。
水着は100時間使用を目途に交換すべき
水着に使用されるポリウレタンは通常よりも塩素に強く作られているが、それでも長時間プールや海で遊んだり、泳ぎの練習をしたりすると繊維は劣化し水着をダメにする。水着は消耗品と考え、100時間の着用を目処に交換することを勧める。
2. 水着を乾燥機にかけるとどうなる?縮むという噂は本当?
一刻も早く乾かしたい時、乾燥機は便利だが、水着にも使用できるのか気になるところだ。水着を乾燥機にかけると縮むという噂を聞いたことがある人もいるだろう。結論からいうと、乾燥機にかけて縮むのは「綿素材の水着」だ。
綿はシワになりやすく縮みやすいというデメリットがあるため、乾燥機にかけると縮む。しかし、水着の多くはポリエステルとポリウレタンで作られているので、気になる人は素材で水着を選ぶのもおすすめだ。
そもそも水着は熱に弱いため、乾燥機は大きなダメージとなる。これは素材に関わらず水着全般にいえることなので、乾燥機を使わずに乾かすのが基本だ。
綿はシワになりやすく縮みやすいというデメリットがあるため、乾燥機にかけると縮む。しかし、水着の多くはポリエステルとポリウレタンで作られているので、気になる人は素材で水着を選ぶのもおすすめだ。
そもそも水着は熱に弱いため、乾燥機は大きなダメージとなる。これは素材に関わらず水着全般にいえることなので、乾燥機を使わずに乾かすのが基本だ。
3. 水着を長く着続けるためにやってはいけないNG行為
水着の交換は100時間の使用が目処となっている。しかし、NG行為を繰り返すと水着の劣化は進み、交換の頻度が早まってしまう。少しでも長く着続けるためにはどんなところに気をつけるとよいのか、水着に負担を与えるNG行為についてまとめてみた。
脱いだ水着をそのまま袋に入れて持ち帰る
塩素や塩分がついたまま放置すると変色や劣化の原因となる。脱いだ水着は真水で洗い、乾いたタオルで水気を取ってから持ち帰るとよい。またビニール袋は蒸れやすく変色する恐れがあるので、通気性のよいバッグなどに入れ、帰宅後はすぐに洗濯するようにしよう。
強く絞る
濡れた水着を強く絞ると生地が傷み、型崩れの原因となる。タオルなどで水気を吸い取るようにふき取ってから、形を整えて陰干しするとよい。
直射日光にあてて乾かす
水着の多くは紫外線に弱く、直射日光をあてると変色する恐れがある。洗濯後は風通しがよい日陰に干すか、部屋干しを勧める。
熱を与えない
水着は熱に弱いためNG行為は多い。たとえば水着を乾かす際に便利なドライヤーや乾燥機、アイロンの使用、また水着で入れる温泉やサウナ、ジャグジーでの着用は生地を傷める原因となる。またスライダーやプールサイドに寝そべるなどの行為は摩擦熱を起こし、こちらも生地の劣化を早める。
結論
水着は思っている以上にデリケートで、取り扱い方を間違うとすぐに劣化してしまう。塩素や塩分、高温、水分、熱、紫外線などさまざまな弱点があるので、ずっと同じ水着を着続けるのは難しい。また洗濯をする際も脱いだらすぐに真水で洗うこと、乾燥機を使わないこと、強く絞らないことを守ると、長く着続けられるだろう。