1. セーターの収納方法

セーターはかさばりやすい衣類だ。とくに厚手のセーターは、たたむと高さが出るので棚や引き出しを圧迫してしまう。正しく収納しないと虫食いのおそれもあるデリケートな衣類だ。かさばりにくいセーターの収納方法を紹介する。
基本的にはたたんで収納する
セーターは基本的にたたんで収納するのが望ましい。セーターをハンガーに吊るすと、伸びたり型くずれしたりするおそれがある。また、ハンガーの跡がくっきりと残ってしまうこともある。セーターはかさばりやすいので、できるだけ重なる部分が少なくなるようにたたむのが収納方法のコツである。
上質紙を挟む
服を購入した時に、中に紙が入っていることがある。コピー用紙より厚く、ボール紙より薄い「上質紙」が使用されることが多く、服の大きさを揃えたり型くずれを防止したりする目的で使用されている。自宅でセーターを収納する時も、中に上質紙を挟むことでセーターの大きさが揃い、収納しやすくなる。
圧縮袋を利用する
圧縮袋は衣替えの時に便利なアイテムである。薄手のセーターはしわがつきやすいので、圧縮袋を使う時は厚手のセーターがおすすめだ。セーターはたたんで圧縮袋に入れるのが収納方法のコツである。圧縮袋が破れないようにボタンやファスナーは内側にしてたたむとよいだろう。
2. セーター収納の注意点

セーターは収納方法を間違えると、伸びたり型くずれしたりして着られなくなってしまうことがある。セーター収納の際の注意点を知ろう。
ハンガーは型くずれの原因
セーターは生地が柔らかいのでハンガーにかけると型くずれを起こしやすい。肩の部分にハンガーの跡がついたり、セーター自体の重みで生地が伸びたりする。基本的にはたたんで収納するのが望ましいが、どうしてもハンガーにかけたい場合はいくつか注意点がある。
タオルを干すようにかける
セーターをハンガーにかける場合は、Tシャツのようにかけるのではなくタオルのようにかけるとよい。タオルかけにタオルを干すようなイメージで、セーターの胴体部分を折り返すようにかけると生地への負担が少ない。
たたみ干しをする
ハンガーの使い方でもう一つおすすめなのが「たたみ干し」である。セーターをたたみながら干す方法で、生地への負担が少ないのが特徴だ。たたみ干しは、まずセーターを縦半分にたたみ、ハンガーのフックが脇の部分にあたるように置く。セーターの胴体部分と腕の部分をフックの両側にかければ完成だ。ちょうどフックの前で胴体部分と腕の部分がクロスするような形になる。
セーターを正しく収納するには、とにかく生地に負担をかけないことが重要である。セーターをハンガーにかける時は注意点をよく確認して、型くずれを予防しよう。
セーターを正しく収納するには、とにかく生地に負担をかけないことが重要である。セーターをハンガーにかける時は注意点をよく確認して、型くずれを予防しよう。
3. セーター収納には防虫剤がおすすめ

冬になってセーターを出してみると、生地に穴があいていたという経験をしたことがある人もいるだろう。セーターに限らず、収納していた衣類が虫に食われてしまうことは多い。虫食いを防ぐためには防虫剤を使用するのがおすすめだ。
収納の前に必ず洗濯する
セーターなどの衣類を収納する時は必ず洗濯してキレイな状態で収納するのがおすすめだ。一見キレイに見えるセーターも汗や皮脂で汚れているので、必ず洗濯しておこう。洗濯せずに収納するとシミや汚れの原因になったり、防虫剤の効果が発揮できなくなったりしてしまう。
防虫剤は無臭タイプで効果が長いもの
セーターはにおいがつきやすいので無臭タイプの防虫剤がおすすめである。セーターを使用するのは冬の期間がほとんどなので、春から秋の間はずっと収納していることになる。そのため防虫剤は効果の持続期間が長いものを選ぶとよい。持続期間が短い防虫剤だと、途中で効果が切れてしまうので持続期間が1年ほどあるものがおすすめだ。
防虫剤は一番上に置く
防虫剤の成分が空気より重いため、上から下に落ちていく性質がある。防虫剤を一番下に置いていると成分は下に溜まってしまうので防虫効果が発揮できない。防虫剤を入れる時はセーターを重ねた一番上に置くのがおすすめだ。
組み合わせに注意する
複数の防虫剤を併用していると、組み合わせによって防虫剤が溶ける可能性がある。防虫剤が溶けるとシミになってしまうので、防虫剤を併用する場合は必ずパッケージをよく確認しよう。
結論
セーターは基本的にたたんで収納するのがおすすめだ。どうしてもハンガーを使いたい場合は生地に負担がかからないように注意し、正しいかけ方で収納するとよい。虫食いを防ぐには防虫剤がおすすめだ。防虫剤を併用する際は成分に注意し、パッケージをよく確認せるとよいだろう。セーターを正しく収納して、次の冬に備えよう。