1. 枕の臭いの原因、落とし方のコツ

枕の臭いは、寝ている間に分泌される汗や皮脂をエサにして雑菌が繁殖することで発生する。そのため枕はこまめに洗いたいが、実は素材によって洗えるものと洗えないものがある。それでは、枕の素材別に臭いの落とし方のコツを紹介する。
枕の種類
枕の種類は中材(中身)によって変わる。中材によって硬さや反発具合が違うため、人によって好みが分かれる部分である。洗えるものは「パイプ枕」や「ビーズ枕」などのプラスチック素材だ。手洗いがおすすめだが、洗濯機で丸洗いできるものもある。洗えないものは「羽毛枕」や「そばがら枕」だ。自然素材の枕はデリケートなので、注意して取り扱わなければならない。破れやすい「ウレタン枕」も洗濯には適さない。
枕の洗い方
洗える素材の枕なら、手洗いや洗濯機でキレイにすることができる。洗濯機を使用する場合は、洗濯ネットに入れて手洗いコースで洗うとよい。手洗いをする場合は、やさしく押すように洗うのがポイントだ。無理にこすったり、力を入れ過ぎたりすると枕の変形や破れにつながる。枕を洗う際はぬるま湯を使うのが臭いの落とし方のコツだ。ぬるま湯のほうが洗剤が溶けやすいので、しっかり洗うことができる。
洗えない枕はとにかく乾燥
羽毛枕やそばがら枕の臭いの落とし方のコツは、とにかく乾燥させることである。枕の中に湿気がこもっていると、雑菌が繁殖しやすい環境になる。臭いを落とすには、枕の中の空気を入れ替えるように中材をもみほぐし、枕を陰干しするとよい。一度で臭いが落ちない場合は、何度か繰り返してしっかり乾燥させよう。
2. 枕の臭い対策・予防方法

前章では枕の中材別に洗濯方法を説明したが、枕本体の洗濯以外にも臭いを防止するべき部分と対策方法がある。ここでは、枕の臭いを対策・予防するための方法をいくつか紹介する。
枕カバーを洗濯する
枕カバーはこまめに洗濯するのが理想だ。枕は顔に近い場所にあるので、とくに汚れや臭いが気になる寝具である。2〜3日に一度は枕カバーを洗濯して、臭いを対策・予防しよう。可能であれば毎日洗濯しても構わないが、洗濯頻度が多いと枕カバーが傷みやすくなるので注意が必要だ。
生活習慣を見直す
肉中心の食事は脂質の過剰摂取になり、汗の質が悪くなることがある。また、飲酒や喫煙も臭いに影響を与える。汗はもともとさらっとした無臭の液体だが、汗の質が悪いとベタベタして不快な感触になるのだ。枕の臭いが気になる場合は、生活習慣を見直し汗の質を改善することも臭い対策・予防になるだろう。
後頭部を意識して洗う
頭や枕を清潔にしているのに何故か枕が臭うという場合は、後頭部をうまく洗えていない可能性がある。後頭部は自分の目では見えない部分なので洗い残しも多く、しっかり洗えていても、シャンプーが残っていると臭いの原因になる。頭を洗った後は、すすぎ残しのないようにしっかりと洗い流し、枕の臭い対策・予防に努めよう。
3. 100均アイテムで枕を清潔に

枕カバーは枕を汚れや臭いから守るのに必要だが、汗の量が多い場合は枕カバーを通り越して枕まで汗が染み込んでしまう。そこで、枕を清潔に保つために便利な100均アイテムを紹介しよう。
枕パッド
枕パッドは枕カバーに比べて生地が厚く、吸水効果が高いので汗かきの人におすすめのアイテムだ。100均の枕パッドは100〜300円で購入できるので、手軽に購入できるのが魅力である。洗い替えを数枚用意しておけば、毎日キレイな枕パッドに取り換えて寝ることが可能になる。
100均の枕パッドは種類が豊富で、生地の素材もさまざまだ。触り心地のよいふわふわ生地や、接触冷感生地など用途に合わせて選ぶことができる。接触冷感生地の枕パッドは、寝苦しい夏の夜にも大活躍の商品だ。
100均の枕パッドは種類が豊富で、生地の素材もさまざまだ。触り心地のよいふわふわ生地や、接触冷感生地など用途に合わせて選ぶことができる。接触冷感生地の枕パッドは、寝苦しい夏の夜にも大活躍の商品だ。
重曹
重曹は消臭効果があることで知られている。枕カバーの汚れや臭いが取れない場合は、重曹を使ってつけ置きするのがおすすめだ。まずは洗面器などにお湯を張り、重曹を大さじ1〜2杯程度溶かす。お湯の温度は、手を入れて温かいと感じる程度のぬるま湯でよい。重曹が溶けたら枕カバーを30分つけ置きし、その後は通常通り洗濯する。重曹はドラッグストアや100均で購入でき、さまざまなものの消臭・掃除に使えるので常備しておきたい万能アイテムだ。
結論
日常的に使う枕は、汗や皮脂がつきやすく臭いも発生しやすい。臭い対策には、枕や頭を常に清潔にしておくことで、臭いのもとの雑菌の繁殖を抑えることができる。また汗の質も臭いの原因になるが、生活習慣である程度改善できるので、枕の臭いが気になったら食事習慣も見直してみよう。