目次
1. 冷凍庫(冷蔵庫)に霜ができる原因は?

まずは冷凍庫(冷蔵庫)に霜ができる原因を紹介する。霜を作ってしまう行為や、霜取りをせず放置するとどうなるかなど、役立つ知識と併せてまとめた。
冷凍庫(冷蔵庫)に霜ができる理由
冷蔵庫に霜がつくのは、水分が凍ったり冷やすための機能にトラブルが生じたりしたとき。たとえばドアが半開きになっていると外の空気が入り込み、冷やされて結露が生じる。その水分がさらに冷やされて凍れば霜となる。
冷凍庫につく霜の原因もほぼ同じだ。とくに冷凍庫は冷蔵庫より温度が低く、ドアが半開きのまま放置したり、長時間開けっ放しにしたりすればすぐに霜ができてしまう。
ドアはきちんと閉まっているのに霜ができる、しかも冷凍庫(冷蔵庫)の食品が溶けているとなれば、冷却するための装置にトラブルが発生していると考えられる。この場合、霜取りでは解消できない。修理が必要になる可能性が高いため、お客様センターに相談しよう。
冷凍庫につく霜の原因もほぼ同じだ。とくに冷凍庫は冷蔵庫より温度が低く、ドアが半開きのまま放置したり、長時間開けっ放しにしたりすればすぐに霜ができてしまう。
ドアはきちんと閉まっているのに霜ができる、しかも冷凍庫(冷蔵庫)の食品が溶けているとなれば、冷却するための装置にトラブルが発生していると考えられる。この場合、霜取りでは解消できない。修理が必要になる可能性が高いため、お客様センターに相談しよう。
冷凍庫(冷蔵庫)に霜を作ってしまう行為は?
・ドアを開けている時間が長い
・閉めたつもりが半開きになっている
・パッキンが劣化し汚れや歪みが生じている
・食品を詰め込みすぎている
・冷気の吹出し口が詰まっている
これらにまったく心当たりがないのに霜がついている場合、冷凍機能の低下も考えられる。メーカーや機種によって異なるが、おおよそ10年を経過した冷凍庫(冷蔵庫)なら、買い替えも検討しよう。
・閉めたつもりが半開きになっている
・パッキンが劣化し汚れや歪みが生じている
・食品を詰め込みすぎている
・冷気の吹出し口が詰まっている
これらにまったく心当たりがないのに霜がついている場合、冷凍機能の低下も考えられる。メーカーや機種によって異なるが、おおよそ10年を経過した冷凍庫(冷蔵庫)なら、買い替えも検討しよう。
冷凍庫(冷蔵庫)の霜を放置するとどうなる?
霜取りは緊急性こそ低いが、厚くなる前には実施したい。とくに冷凍庫の霜は、いったんでき始めると短期間で大きく(厚く)なることが多い。
・庫内を冷やす力が低下する
・電気代が余計にかかる
・詰め込める食品の量が少なくなる
霜取りをせずに放置すると食品の熱を奪う効率も下がるため、性能が低下したり、余分に電気代がかかったりする。当然、容量を圧迫すれば詰め込める食品も少なくなってしまう。
・庫内を冷やす力が低下する
・電気代が余計にかかる
・詰め込める食品の量が少なくなる
霜取りをせずに放置すると食品の熱を奪う効率も下がるため、性能が低下したり、余分に電気代がかかったりする。当然、容量を圧迫すれば詰め込める食品も少なくなってしまう。
2. 冷凍庫(冷蔵庫)の霜を取る方法

冷凍庫(冷蔵庫)の効果的な霜取り方法を説明しよう。ただし、冷凍庫(冷蔵庫)によって正しい霜取り方法は異なるので、事前に説明書を読んでおいてほしい。
タオルとお湯で霜を取る方法
霜取りをするもっとも手軽で安全な方法はお湯で溶かすというものだ。溶かすといってもお湯を庫内にかけるのはNG。お湯が冷やされて庫内で凍結してしまう。
1.タオルをぬるま湯(40度前後)に浸し、よく絞ってから霜にあてる。
2.タオルの熱で緩んだところで、やや力を入れて霜をこすり取るように落とす。
この方法なら電源を切らないままでも手軽に霜取りができる。薄っすらと張った霜であれば、以上の工程を何度か繰り返すだけで取り除けるはずだ。
1.タオルをぬるま湯(40度前後)に浸し、よく絞ってから霜にあてる。
2.タオルの熱で緩んだところで、やや力を入れて霜をこすり取るように落とす。
この方法なら電源を切らないままでも手軽に霜取りができる。薄っすらと張った霜であれば、以上の工程を何度か繰り返すだけで取り除けるはずだ。
自然解凍する方法
上記の方法では太刀打ちできない頑固な霜には、以下の方法を試してみて欲しい。取り出した食品は、クーラーボックスなどに保存しておこう。
1.庫内のものを取り出して冷凍庫(冷蔵庫)の電源を落とす。
2.冷凍庫(冷蔵庫)のドアを開けてしばらく常温にさらしておく。
3.解凍が進んである程度霜が緩んだら、冷凍庫(冷蔵庫)と霜の隙間にヘラを差し込んで霜を剥がす。庫内を傷つけないよう力を入れすぎないように心がける。
4.剥がした霜や水分を取り除き、霜の原因をつくらないようしっかり乾拭きして仕上げる。
5.冷凍庫の電源を入れて取り出したものを庫内に戻せば完了。
タオルを数枚用意し、一枚は床が濡れないように広げて敷こう。冷凍庫の霜取りをする場合、主電源を切ると冷蔵庫の冷却も停止してしまうので注意。冷凍庫の温度調整を「切」にしよう。
1.庫内のものを取り出して冷凍庫(冷蔵庫)の電源を落とす。
2.冷凍庫(冷蔵庫)のドアを開けてしばらく常温にさらしておく。
3.解凍が進んである程度霜が緩んだら、冷凍庫(冷蔵庫)と霜の隙間にヘラを差し込んで霜を剥がす。庫内を傷つけないよう力を入れすぎないように心がける。
4.剥がした霜や水分を取り除き、霜の原因をつくらないようしっかり乾拭きして仕上げる。
5.冷凍庫の電源を入れて取り出したものを庫内に戻せば完了。
タオルを数枚用意し、一枚は床が濡れないように広げて敷こう。冷凍庫の霜取りをする場合、主電源を切ると冷蔵庫の冷却も停止してしまうので注意。冷凍庫の温度調整を「切」にしよう。
ヘラはどんなものがいい?
冷凍庫(冷蔵庫)の霜取りに使用するヘラは、内部が傷つきにくいプラスチック製を選ぼう。プラスチック製のヘラなら100均などでも購入できる。冷凍庫(冷蔵庫)に霜取り専用ヘラが付属しているケースがあるので確認してみよう。
分厚い霜はどうやって取ればいい?
冷凍庫(冷蔵庫)の電源を切り、ドアを開け放しゆっくり時間をかけて自然に溶けるのを待つのがもっとも安全だ。中身はすべて取り出しておこう。
溶けている最中に発生する水分を小まめに拭き取る。あとは乾燥するのを待ってから食品を元に戻そう。霜取りのために食品を消費しておけば手間を減らせる。
溶けている最中に発生する水分を小まめに拭き取る。あとは乾燥するのを待ってから食品を元に戻そう。霜取りのために食品を消費しておけば手間を減らせる。
3. 冷凍庫(冷蔵庫)の霜取りの注意点

冷凍庫(冷蔵庫)の霜取り方法を間違えると、トラブルにつながる可能性がある。4つの注意点をあらかじめ確認しておくことが重要だ。
ドライヤー
冷凍庫(冷蔵庫)の霜取り、面倒だから一気に溶かしてしまおうとドライヤーを当てる方も多いだろう。確かに手っ取り早い方法のひとつだが、冷凍庫は庫内が高温になることを想定していない恐れがある。分厚い霜取りの際など、長い時間当てると熱が一箇所に集中し変形してしまうかもしれない。通常使用以外で故障した場合、保証対象外になる可能性もあるため注意しよう。もし使うなら送風や冷風がおすすめだ。
金属
分厚い霜をアイスピックやドライバー、革すきなどで一気に崩してしまうという方も多いはずだ。だが、金属は庫内を損傷してしまうリスクがある。傷ついたことで十分な冷凍効果が得られなくなったり、故障の原因になったりする可能性があるため注意しよう。霜取りにはプラスチック製がおすすめだ。
作業中
霜取り作業中は、冷凍庫(冷蔵庫)にあるモノを出すことになる。氷などはまた作ればいいが、冷凍食品など溶けては困るモノは、クーラーボックスに入れるなど保管にも気をつけよう。
霜取り後
霜取りしたあと、冷凍庫(冷蔵庫)に水滴が残っていたらキレイに拭き取るのを忘れずに。水滴が残っているとまたすぐ、霜がついてしまう。ついでに、扉に不具合が生じていないか?パッキンは変形していないか?といった点もチェックしておく。扉が閉まりきらないことで霜ができてしまうからだ。
4. 冷凍庫(冷蔵庫)の霜を予防する方法

冷凍庫(冷蔵庫)の霜は簡単な対策をすれば予防が可能だ。霜取りの負担を軽減する6つの方法を紹介するので、ぜひ実践してほしい。
ドアパッキンが変形していないか確認する
それまで気になることがなかったにもかかわらず、突如として霜に悩まされるようになったとしたら、冷凍庫(冷蔵庫)の不具合が原因かもしれない。とくに注意したいのはドアについているパッキンだ。ドアを閉めたときに外気が入り込むような隙間がないか確認してみて欲しい。もしパッキンの変形が見られるようなら、ぬるま湯(40度前後)に浸したタオルで温めると修復できる場合があるようだ。
ドアの開放時間を短くする
ドアを開け放しにする時間を短くすることも重要だ。日頃からドアの開閉をすみやかに行い、使い終わったらドアをきちんと閉めるように心がけることで、冷凍庫(冷蔵庫)に霜をつきにくくすることができる。庫内の整理整頓を心がけ、必要なものをすぐに取り出せるようにしておくとよいだろう。
食品を詰め込み過ぎない
冷蔵庫の場合、食品を詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり霜が発生しやすくなる。奥の壁が見える程度に入れるのがポイントだ。一方で冷凍庫は凍った食品が保冷剤の役割を果たすため、隙間がないほうが効率よく冷やせる。しかし、詰め込みすぎると冷凍庫が閉まりにくい。隙間から外気が入り込むと温度差で結露が生じてしまい、そのまま冷やされて霜になる。ドアに挟まらないように、余裕をもって食品を入れることが重要だ。
薄い霜ができた状態で霜取りする
薄い霜ならお湯とタオルだけでも簡単に取り除くことが可能だ。ただし、放置すると分厚くなり、霜取りするのが難しくなる。食品をすべて取り出して、ヘラで削ったり自然に溶けるのを待ったりする必要があり、手間がかかってしまう。霜ができたのを確認したらすぐに霜取りをしてほしい。
冷風の吹き出し口を詰まらないようにする
冷凍庫(冷蔵庫)の吹き出し口を塞ぐと、庫内に冷気が行き渡らなくなる。食品を入れるときは、吹き出し口を塞がないように注意しよう。また、吹出し口に霜が詰まると悪循環になるので、小まめに確認して早めに霜取りをしよう。
霜取りを簡単にする裏ワザ
無事に冷凍庫(冷蔵庫)の霜取りが終わり水滴もしっかり拭き取ったら、次回以降の霜取りが楽になるひと手間を加えよう。用意するモノはサラダ油とキッチンペーパーのみ。冷蔵庫はたいがいキッチンにあるので、すぐに準備できるだろう。
キッチンペーパーにサラダ油を染み込ませ、冷凍庫(冷蔵庫)の内部に薄く塗っていくだけ。コーティング効果で霜がつきにくくなるし、霜取りもこれまでより容易になるだろう。ただし塗り過ぎはギトギトになるため注意。ごく薄く塗れば十分だ。
キッチンペーパーにサラダ油を染み込ませ、冷凍庫(冷蔵庫)の内部に薄く塗っていくだけ。コーティング効果で霜がつきにくくなるし、霜取りもこれまでより容易になるだろう。ただし塗り過ぎはギトギトになるため注意。ごく薄く塗れば十分だ。
5. 霜取り不要な冷凍庫(冷蔵庫)の見分け方は?

冷凍庫(冷蔵庫)には「直冷式(自然対流式)」「ファン式(強制対流式)」がある。それぞれの特徴や見分け方を解説しよう。
霜取り機能がない「直冷式」
直冷式は、庫内に冷やすための装置があり、直接食品を冷やす仕組みだ。直冷式の冷凍庫(冷蔵庫)は霜取り機能がない。見分け方のポイントは容量が100L未満であることだ。1ドアや2ドアタイプの小型冷凍庫(冷蔵庫)は霜取りが必要な可能性が高いので、説明書やメーカーのホームページで確認しておこう。
霜取り機能がついた「ファン式」
ファン式は、冷やす装置が冷蔵庫の奥に設置されており、そこで作られた冷気をファンで送る仕組みになっている。新型の冷凍庫(冷蔵庫)の多くがファン式だ。複数のドアがある大容量タイプはほとんどがファン式なので、霜取りをする必要はない。
結論
冷凍庫(冷蔵庫)の霜取りは正しい方法で行う必要がある。霜の厚さで適した方法は違うので、タオルを使った方法や自然解凍する方法をチェックしておいてほしい。注意点も併せてしっかり覚えておくことが重要だ。また、ドアをしっかり閉める、食品は詰めすぎないなど、習慣も見直してみるとよいだろう。霜取り機能がある機種とない機種の見分け方も併せて紹介したので、こちらも参考にしてほしい。