1. 重曹を使った換気扇掃除に用意するものは?

弱アルカリ性の重曹には、酸性の油汚れを中和させて落としやすくする性質がある。そのためレンジフードなど油が付着した換気扇の汚れにも強い。掃除にあたって用意するものから紹介する。
必ず用意するもの
- 重曹
- スプレーボトル
- スポンジ
- 歯ブラシ
- いらない布やタオル
汚れに応じて用意するもの
- ビニール袋
- バケツ
- ドライバー
- ゴム手袋
- 新聞紙
重曹は粉のタイプを用意しておくと、スプレーとしても浸けおき用の洗剤としても使えるので便利だ。ビニール袋やバケツは、手ごわい汚れを浸けおきする場合に使用する。レンジフードの掃除では油が垂れることがあるため、まわりに新聞紙などを敷いておくのがおすすめだ。
2. 重曹を使った換気扇掃除の手順は?

重曹で換気扇掃除をするなら、汚れの具合に応じて「重曹スプレー」と「浸けおき」を使い分けるのがおすすめだ。それぞれの手順を解説しよう。
重曹スプレーによる掃除の手順
軽い油やカビ汚れ程度であれば、まずは重曹スプレーを使ったお手軽な掃除を試してみよう。
- スプレー容器に40℃ほどのお湯を入れ重曹を溶かす(水100mlに対し重曹小さじ1杯程度)
- 換気扇の電源を切り、換気扇のカバーやフィルター、ファンを取り外す
- 取り外した部品に重曹スプレーをたっぷり吹きかけ10分以上放置する
- 汚れが浮き上がってきたら水洗いをする
- 換気扇内部はスプレーを吹きかけたタオルなどで拭いてから、仕上げに水拭きをする
重曹水に浸けおきする手順
フィルターやファンにギトギトの油汚れが付着している換気扇なら、ホット重曹水に浸けおきすることで、汚れがするりと落とせる。
- シンクやバケツに大きいゴミ袋を広げ45℃ほどのお湯を張る
- お湯10リットルに対しカップ1杯の重曹を溶かす
- 取り外した部品を15分以上浸けおきする
- 浸けおき後、歯ブラシやスポンジで細かい汚れを落とす
- 換気扇内部は重曹水を含ませたタオルなどで拭いてから、仕上げに水拭きをする
重曹はお湯に溶かすことでアルカリ性が強くなるため、浸けおきをすると頑固な油汚れもかなり落としやすくなる。お湯に汚れが大量に浮き上がる場合は、お湯を替えもう一度浸けおきをするとよい。レンジフードだけでなく、カビの付着したお風呂の換気扇にも有効なので試してみよう。
ただし換気扇の分解にはドライバーが必要なこともあるので、扱いには十分注意してもらいたい。
ただし換気扇の分解にはドライバーが必要なこともあるので、扱いには十分注意してもらいたい。
3. 重曹を使った換気扇掃除の注意点は?

リーズナブルで家中の掃除に重宝する重曹だが、使用にはいくつかの注意点もある。
注意点1 換気扇の変色
アルカリ性の重曹はアルミに反応し、黒く変色させる性質を持っている。アルミ製のレンジフード・換気扇には使用しないよう注意しよう。
注意点2 換気扇の塗装落ち
換気扇に黒い塗装がしてある場合、重曹によって剥がれてしまうことがある。とくに古く塗装にキズがあるような換気扇は要注意だ。まずは目立たない部分を重曹水で拭き取って、様子を見るのがおすすめだ。
注意点3 肌の弱い人はゴム手袋を
重曹は市販の洗剤に比べて肌にやさしいが、お湯に溶かすと強アルカリ性になり、手肌への刺激も強くなる。人によっては肌荒れを起こすこともあるため、使用の際はできるだけゴム手袋を着用しよう。
結論
以上、重曹を使った換気扇掃除の方法を紹介した。重曹スプレーをひとつ作っておくと、キッチンまわりのさまざまな油汚れの拭きとりにサッと使えて大変便利である。ガンコな油汚れには浸けおき、というように汚れに合わせて活用すれば掃除の効率も上がるはずだ。換気扇の汚れが気になっている方は、まずは重曹を使ったお手軽掃除を試してみてはいかがだろう。