1. コインランドリーの料金相場|洗濯機と乾燥機
まずは気になるコインランドリーでの料金相場を見てみよう。店舗によって、あるいは設置している機種や洗濯機および乾燥機の大きさなどによっても変わってくるが、一般的な料金相場は次の通りだ。
洗濯機の料金相場
- 5~10kg:300~500円前後
- 11~16kg:500~800円前後
- 17~24kg:1,000~1,200円前後
- 25~32kg:1,100~1,500円前後
上述のようにケースバイケースではあるが、このあたりが料金相場になるだろう。
乾燥機の料金相場
- 14kg:100円/8〜10分前後
- 25kg:100円/6~8分前後
一方、コインランドリーで1回(1コイン分)乾燥機を使った場合300~500円前後かかると考えてよい。
2. コインランドリーの料金相場|靴専用洗濯機
店舗によっては、スニーカーなど靴専用の洗濯乾燥機を導入していたり、ペットの衣類専用の洗濯乾燥機を導入していたりするところもある。これらの料金はどれくらいなのだろうか?
靴専用の洗濯乾燥機の料金相場
- 洗濯:200円
- 乾燥:100円/20分前後
同じく目安になってしまうが、おおよそこれくらいが料金相場であると思っておこう。多くの場合、一度に左右セットの2足程度しか洗えないため乾燥時間なども比較的短くて済む。やはり目安だが40分程度といったところだろう。したがって洗濯と乾燥で400円ほどと考えてよい。
3. 衣類や毛布などアイテム別の料金目安
続いて、衣類など一般的な洗濯物と寝具、それぞれの料金を紹介しよう。もちろん量や素材、厚みなどによって変わってくるが、おおよその目安は次の通りだ。
衣類など一般的な洗濯物の料金目安
1人分など少量の洗濯物であれば、1回あたり900円前後を見ておこう。ただし最新かつ大型の洗濯乾燥機などは1,500円など高額になる場合も多い。
毛布やシーツなど寝具の料金目安
中型〜大型の洗濯機を使うことや、乾燥に時間がかかることなどを踏まえて考えると、1回あたり2,000円前後が目安となってくるだろう。
4. コインランドリーの料金を安く済ませるための裏ワザとは?
単発で利用する分にはそれほど大きな金額にはならないが、頻繁に利用するようであればかなりの出費になりかねない。劇的に安く済ませることは難しいにしても、ちょっとしたコツで安くできる場合がある。最後に紹介するのでぜひ覚えておこう。
洗濯は自宅で済ませる
これなら乾燥にかかる分だけで済む。ただし濡れた洗濯物は重く運ぶのが大変なことと、脱水から乾燥までの時間が長くなると雑菌が繁殖して生乾きのにおいが発生する場合があるので気をつけよう。
乾き具合を細かくチェックする
洗濯乾燥機は最後まで止められないが、乾燥のみであれば節約できる可能性がある。洗濯にかかる時間は変わらないものの、乾燥にかかる時間は素材や量などによって変わってくるためだ。とくに薄手の衣類などであれば短縮できる確率も高い。やや面倒かもしれないが、まずは20分回してみて乾き具合をチェックし、その後は10分(または100円分)ずつ追加するといった方法であれば無駄なく乾かせるだろう。
大型の乾燥機を使う
安いからと小型の乾燥機にギュウギュウ詰めにするのはNGだ。かえって乾きにくくなる。容量に余裕がある大型の乾燥機は、小型と比べやや高いかもしれないが効率よく乾かせるため、結果的に安く済む可能性がある。
余熱のある乾燥機を選ぶ
ほぼ運に任せるしかないが、直前に誰かが使っていた乾燥機は余熱が残っている場合がある。少しでも早く乾燥できれば、その分料金を抑えられるはずだ。ぜひ利用しよう。
大物は途中で裏返す
毛布など大物を乾燥させる場合、20分や30分など一度止めたタイミングで裏返そう。そうすることで乾燥ムラがなくなるうえ、両面を効率よく熱風にさらすことができるため早く乾く可能性がある。
5. コインランドリーでの洗濯や乾燥にかかる時間は?
せっかくなので料金だけでなく時間についても見ていこう。コインランドリーで洗濯や乾燥をした場合、具体的にどれくらい時間に余裕を持っておけばよいのだろうか?
コインランドリーの洗濯・乾燥にかかる時間
洗濯のみであれば容量を問わず30分前後で済ませることができる。一方乾燥のみを行う場合、乾きやすい衣類のみであれば20分前後、乾きにくい衣類が含まれていれば40分前後、寝具については40~80分前後が目安となる。
毛布を洗濯した場合はどれくらい?
少し具体的に、毛布を例に挙げて解説しよう。1枚であれば洗濯で30分、乾燥で30〜40分ほどが目安となる。毛布2枚、あるいは羽毛布団などは洗濯で30分、乾燥で40〜60分といったところだ。
6. そもそもコインランドリーで洗うことのメリットとは?
コインランドリーを利用したことがない方は、どういった施設なのか今ひとつイメージしにくいかもしれない。簡単ではあるがコインランドリーのメリット・デメリットを解説しよう。まずはメリットからだ。
一度に多くの洗濯物を洗える
店舗にもよるが、一般的にコインランドリーには小型・中型・大型といった洗濯機や乾燥機が置いてある。中型で20kg、大型で30kgなど容量もご家庭の洗濯機と比べて段違いに大きく、一度に大量の洗濯物を洗うことができる。梅雨どきや悪天候が続いて洗濯物が溜まっているときなど、一気に洗いあげられるのはコインランドリーの大きなメリットだ。
自宅で洗いにくい大物も洗える
毛布や羽毛布団、こたつ布団やカーペットといった大物はご家庭で洗えないこともないが、干すスペースが必要など洗いにくいアイテムではある。コインランドリーであればご家庭の洗濯機や物干しスペースを使うことなくこうしたアイテムを洗うことができる。
短時間で乾燥させられる
コインランドリーの乾燥機は、ガスバーナーによる熱風が特徴だ。そのうえドラムを回転させながら効率よく乾かすため、乾くまでの時間が大幅に短くて済む。一部ではご家庭の乾燥機の10倍もの速さで乾かせるともいわれている。
ダニ退治・脱臭効果が期待できる
ダニは50℃の熱で2〜30分、60℃の熱であれば一瞬で死滅するといわれている。コインランドリーの乾燥機の熱風は最大で80℃以上とかなり高温になるため、ダニ退治が可能だ。しかもにおいのもとになる雑菌をも退治できることから、脱臭効果も期待できる。
24時間使える施設も多い
お店によるが、24時間営業しているコインランドリーも多い。明日どうしても着ていく服がない、ご家庭の洗濯機や乾燥機が故障してしまった、というケースでも利用できるのは大きなメリットだろう。
7. コインランドリーにはデメリットもある
一方、コインランドリーにはデメリットもある。よく理解したうえで利用することが大切だ。
コストがかかる
さまざまなメリットが得られるため高いと感じるかどうか、価値観は人それぞれだが、ご家庭で洗濯と乾燥をした場合よりも料金は高くなる。
必ず使えるとは限らない
複数台の洗濯機や乾燥機を導入しているコインランドリーがほとんどだが、雨続きの時期などは利用者が増えるため、自分が使いたい時間帯に洗濯機や乾燥機が空いていないことも考えられる。
洗濯物を持ち込まなければいけない
当然だが、洗濯物をコインランドリーまで持ち運び、また持ち帰る必要がある。徒歩などで向かうのであれば大物や大量の洗濯物は難しいだろう。それに洗濯や乾燥が終わるまで待つか、終わる時間を見計らって放置にならないように取りに来なければならないなど、時間的な拘束もある。
8. コインランドリーで洗えるものとは?
ところで、コインランドリーではどんなものを洗うことができるのだろうか?
コインランドリーで洗えるもの
- 普段の衣類
- 制服や作業着
- タオル
- シューズ
- ダウンジャケット
- シーツ
- タオルケット
- 掛け布団、敷き布団
- 毛布
- こたつ布団
- 羽毛布団
- カーペット、じゅうたん
- ラグ、マット
- カーテン など
一例だが、このようにコインランドリーではさまざまなアイテムを洗うことができる。ご家庭では洗濯しづらいものも手軽に洗えることろが大きな魅力だ。
もちろん「洗濯表示」は確認すること
上述したアイテムがすべて洗えるとは限らない。素材によっては水洗い不可のものもあるためだ。事前に洗濯表示を確認することは、コインランドリーに限らず洗濯する前の習慣にしておこう。なお洗濯表示には新旧がある。消費者庁のホームページに詳しく載っているので、ぜひ一度目を通しておくとよいだろう(※1)(※2)。
9. コインランドリーの利用方法や持ち物は?洗剤や柔軟剤は必要?
多くのコインランドリーには、店内に利用方法(操作方法)などが書かれているが、初めて行く店舗では不安なこともあるだろう。前知識があれば少しは安心かもしれない。基本的な利用方法をまとめたので、ぜひ確認しておいてほしい。
洗濯機および乾燥機それぞれ単体での使い方
洗濯機または乾燥機に洗濯物を入れたら、扉を閉めてお金を投入し、スタートボタンを押すだけでよい。ただし後述するように、洗剤が自動投入されるケースと手動で投入しなければならないケースがあるので覚えておこう。
全自動洗濯乾燥機の使い方
洗濯乾燥機に洗濯物を入れたら、扉を閉めてお金を投入し、スタートボタンを押す。機種によっては、コースを選んでからその分の料金を入れるものもあるので、本体やその付近に書かれている操作方法をよく読んでおこう。
洗剤や柔軟剤は持参したほうがよい?
お伝えしたように、自動投入される機種とそうでない機種がある。前者であれば洗剤や柔軟剤の持参は不要だが、初めて行く店舗などどういう機種を導入しているかわからないときは、念のため1回分の洗剤を持参するとよい。柔軟剤は洗濯機に入れる場所(ケース)があればよいが、あるかどうかは機種などによる。不明なときで、かつ乾燥まで済ませる場合は、乾燥機に入れられる柔軟剤シートを使う手もあるので覚えておこう。
洗濯ネットがあると便利
洗濯物が絡まったり傷んだりするのを少しでも防ぎたいときは、洗濯ネットを活用しよう。靴下などの小物をまとめて洗濯すれば散らかるのを防ぐこともできて便利だ。洗濯ネットは、洗濯物に対して大きすぎても小さすぎてもよくない。できる限りジャストサイズのものを選ぶようにしよう。
10. コインランドリーを利用するなら洗濯物の重さも重要
コインランドリーに設置されている洗濯機や乾燥機には「洗濯◯kg」「乾燥◯kg」といった具合に容量が書かれていることが多い。肌感覚で投入してしまう方も多いかもしれないが、容量を超えると効率が低下してキレイに洗えない、完全に乾かないといったトラブルを招くおそれがある。おおよその目安を知っておくことも大切だ。
洗濯物の重さの目安
- デニムパンツ:約600g
- 半袖のTシャツ:約110g
- ワイシャツ:約200g
- 作業着:約800g
- パンツ:約50g
- 靴下:約30g
- パジャマ:約500g
- 大判タオル:約300g など
いずれも1枚(上下左右1セット)の場合の重さの目安だ。もちろん素材やサイズなどによって変わってくるが、おおよそこれくらいになると考えてよいだろう。
目安は1人1日1.5kg
一般的に、1人あたり1日1.5kgの洗濯物が出るといわれている。4人家族であれば6kgだ。目安ではあるが、知っておくと計算しやすいだろう。
洗濯機や乾燥機の「容量」は乾いた状態での重さのこと
根本的なところだが、コインランドリーの洗濯機や乾燥機に書かれている「◯kg」といった容量は、洗濯物が「乾いた状態」での重さである。たとえば洗濯容量12kg、乾燥容量8kgの「洗濯乾燥機」で洗濯から乾燥までのノンストップでおこなうのであれば、8kgまでの洗濯物しか入れられないということになる。
結論
料金相場を中心に徹底解説してきたが、コインランドリーの値段は店舗や機械の大きさ、メーカーや機種などによってさまざまだ。まずは行こうと思っている店舗のホームページなどでチェックしておくとよいだろう。コインランドリーなら溜まった洗濯物を一気に洗えるし、時間も有効活用できる。これを機にぜひ使い方を覚えて、上手に活用していってほしい。
(参考文献)
- 1:消費者庁「洗濯表示(平成28年11月30日まで)」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash.html - 2:消費者庁「洗濯表示(平成28年12月1日以降)」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html
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