1. 魚焼きグリルを掃除する道具

魚焼きグリルの汚れは、焼き網の焦げ付きや受け皿に溜まった油汚れ、グリル内にはねた油汚れなどである。付いてすぐの軽い汚れなら食器洗い用の中性洗剤でも落とすことができるが、時間が経って落ちにくくなった汚れはアルカリ性の洗剤を使うのがよい。焦げや油は酸性の汚れのため、反対の性質を持つアルカリ性の洗剤で中和することができるのだ。アルカリ性の洗剤には重曹やセスキ炭酸ソーダなどがある。
焼き網の焦げ付きに使う掃除道具
焦げ付き汚れは重曹を溶かしたぬるま湯につけ置きし、コゲを緩ませてから落とすと効果的だ。洗い桶と重曹、スポンジを用意しよう。
受け皿の油汚れに使う掃除道具
受け皿にたまった油のギトギト汚れは、重曹よりもさらにアルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダでつけおきする。洗い桶とセスキ炭酸ソーダ、スポンジを用意しよう。大きな洗い桶がなければ、キッチンのシンクに栓をしたりゴミ袋にお湯を溜めたりしてつけおきするのがおすすめだ。
グリル内の掃除に使う道具
グリル内に飛び跳ねた油汚れは蓄積して頑固にこびりついている場合が多いので、アルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダで落とそう。洗剤をスプレーしただけで取れない場合は、キッチンペーパーを使って汚れの上からパックする方法もおすすめだ。空のスプレーボトル、セスキ炭酸ソーダ、スポンジ、ふきん、キッチンペーパーなどを用意しよう。
2. 魚焼きグリルの掃除方法

魚焼きグリルの汚れは焦げ付きや油汚れなど、場所によって汚れの種類が異なる。取り外せるパーツはすべて外し、それぞれの汚れに合わせた方法で掃除をしよう。
焼き網の焦げ付きの掃除方法
- 40℃のぬるま湯1リットルに重曹大さじ3を溶かす
- 焼き網を30分~1時間ほどつけ置きする
- スポンジで擦って汚れを落とす
- 水で洗い流す
受け皿の油汚れの掃除方法
- 50℃のぬるま湯1リットルにセスキ炭酸ソーダ大さじ1を溶かす
- 受け皿を30分~1時間ほどつけ置きする
- スポンジで擦って汚れを落とす
- 水で洗い流す
グリル内の掃除方法
- スプレーボトルに水500ミリリットル、セスキ炭酸ソーダ小さじ1を入れて混ぜる
- セスキ炭酸ソーダ水をグリル内にスプレーする
- スポンジで擦って汚れを落とす
- ふきんで水拭きする
グリル内は頻繁に掃除をする場所ではないので、蓄積した汚れが頑固にこびりついている可能性がある。そんな時間が経った汚れを落とすには、セスキ炭酸ソーダ水をたっぷり含ませたキッチンペーパーを貼り付けてパックをするのが効果的だ。30分~1時間キッチンペーパーを貼り付けたら汚れをスポンジで擦り、濡らしたふきんで拭き取ろう。
3. 魚焼きグリルを掃除するときの注意点

最後に魚焼きグリルを掃除するときの注意点を確認しておこう。
注意点1.調理後すぐに掃除する
魚焼きグリルを使ったあと時間が経てば経つほど汚れは落ちにくくなる。使ったらすぐ掃除するのが最も掃除を簡単にする方法である。
注意点2.硬いもので擦らない
時間が経ってこびりついた油汚れや頑固な焦げ付きはスポンジで擦っただけでは落とせなくなってしまうが、だからといって金属たわしや硬いスポンジなどで擦るのはNGだ。表面のコーティングが剥がれたり傷が付いたりすると、その部分に汚れが付きやすくなり、さらに掃除が面倒になってしまうからだ。
力を入れて擦って落とそうとするのではなく、お湯でつけ置きしたり、キッチンペーパーパックをしたりして汚れを緩ませて落とすようにしよう。1度で落とせなかった場合は、何度か繰り返すのも効果的だ。
力を入れて擦って落とそうとするのではなく、お湯でつけ置きしたり、キッチンペーパーパックをしたりして汚れを緩ませて落とすようにしよう。1度で落とせなかった場合は、何度か繰り返すのも効果的だ。
注意点3.汚れを付きにくくする
そもそもグリルに汚れが付きにくいように工夫をするという方法もある。例えば焼き網にサラダ油を塗り、グリルを温めてから食材を乗せるようにすると、汚れは付きにくくなるだろう。
また受け皿の油汚れ対策には、水300ミリリットルに対して片栗粉大さじ4杯を溶かして入れておこう。調理後に受け皿の水が冷えて固まるので、魚から落ちた油ごと剥がして捨てることができて楽だ。
また受け皿の油汚れ対策には、水300ミリリットルに対して片栗粉大さじ4杯を溶かして入れておこう。調理後に受け皿の水が冷えて固まるので、魚から落ちた油ごと剥がして捨てることができて楽だ。
結論
今回は魚焼きグリルの掃除方法について解説した。焦げ付きやすい焼き網は重曹、油が付きやすい受け皿やグリル内はセスキ炭酸ソーダを使って掃除すると効果的だ。時間が経った頑固な汚れもぬるま湯でつけ置きしたり、キッチンペーパーでパックしたりすると落とせるようになるので、ぜひ挑戦してみてほしい。