1. 車のフロントガラスの汚れの種類と掃除道具

まずは車のフロントガラスの汚れの種類と、それを落とすための掃除道具について解説する。フロントガラスの内側と外側では汚れの種類が異なるため、それぞれ別の道具と方法で掃除するのがポイントだ。内側に付きやすいのはほこりや手垢などの汚れ、外側に付きやすいのは、ほこりや砂、排気ガスなどの汚れや劣化したコーティング剤などである。
水性の汚れと油性の汚れがある
ほこりや砂などの水性の汚れは水で洗い流すことができるので比較的落としやすい。一方、排気ガスや劣化したコーティング剤などの汚れは「油膜」と呼ばれ、専用のクリーナーや洗剤などを使って落とす必要がある。
フロントガラスの内側の掃除に使う道具
- 無水エタノール
- マイクロファイバークロス
フロントガラス内側に付く汚れは水性のものが主なので、基本的には水拭きでOKだが、手垢などの油性の汚れが気になるときには無水エタノールで拭き取ろう。このときに使うふきんはマイクロファイバークロスを使うとよい。マイクロファイバーは髪の毛よりも細い繊維のことで、この繊維で作られた布は吸水性がよいため、拭き跡を残すことなくキレイに拭き上げることができるだろう。マイクロファイバークロスは水拭き用と乾拭き用を用意しておこう。
フロントガラスの外側の掃除に使う道具
- カーシャンプー
- スポンジ
- マイクロファイバークロス
- 油膜除去剤
フロントガラスの外側を掃除するときは、まず水性の汚れを落としたあとに、油性の汚れを落とすのがコツだ。ボディの洗車をするときと同じカーシャンプーとスポンジのほかに、水分を拭き取るためのマイクロファイバークロス、油膜を落とす除去剤を準備しよう。
2. 車のフロントガラスの掃除方法

では実際にフロントガラスの内側と外側の掃除をする方法を解説する。
車のフロントガラスの内側の掃除方法
- 水で絞ったマイクロファイバークロスで拭く
- 乾いたマイクロファイバークロスで乾拭きする
- 無水エタノールをマイクロファイバークロスに付けて拭く
フロントガラスの内側に付きやすいほこりなどの汚れは、水拭きと乾拭きでキレイに落とすことができるだろう。そのあとに無水エタノールで拭き上げることで、手垢も落としてピカピカにすることができる。
車のフロントガラスの外側の掃除方法
- フロントガラスに水をかける
- カーシャンプーをスポンジに付けてフロントガラスを洗う
- カーシャンプーを水で洗い流す
- マイクロファイバーで水分を拭き取る
- 油膜除去剤で油膜を取る
- 油膜除去剤を洗い流す
- マイクロファイバーで水分を拭き取る
フロントガラスの外側を掃除するときにはまず、洗車をするときと同じようにカーシャンプーで汚れを落とす。フロントガラスには劣化したコーティング剤やワックスなどが付着して油膜ができていることが多く、そのままではフロントガラスがギラついて運転中の視界が悪くなってしまうことがあるので、油膜除去剤を使って磨いておこう。
3. 車のフロントガラス掃除の注意点

最後に車のフロントガラスの掃除をするときの注意点について確認しよう。
注意点1.曇りの気温の低い日に掃除する
洗車は晴れた日に行うのがよいというイメージがあるが、フロントガラスの掃除は曇りの気温の低い日に行うのがおすすめだ。晴れて気温が高く、直射日光が当たるような場所ではフロントガラスの水分がすぐに蒸発してしまい、水垢や拭き跡がついてしまうことがあるためだ。車庫の中で作業をしたり、夕方の時間帯を選んだりするなど工夫をしよう。
注意点2.油膜を落としてから撥水コーティングをする
フロントガラスを掃除したら、最後に撥水コーティングをするとよい。水滴を弾くようになるので、雨の日の運転でも視界がよくなるうえに、新しい汚れを付きにくくする効果もある。ただし油膜を完全に落としてからコーティング剤を使うようにしよう。
結論
今回は車のフロントガラスの掃除方法について解説した。フロントガラスの内側の汚れは水拭きだけで比較的簡単に落とすことができるが、外側には油膜と呼ばれる厄介な汚れが付きやすいため、専用の除去剤を使って掃除する必要がある。油膜ができていると夜間に運転するときにギラついて視界が悪くなることがあるので、安全のためにも定期的に掃除することをおすすめする。