1. 部屋干し洗剤と普通の洗剤の違い
部屋干し洗剤もそうでない洗剤も洗濯洗剤に変わりはない。では、何がどう「部屋干し向き」なのだろうか。部屋干しの場合、日光による殺菌や乾燥ができない。そのため、外に干した場合と比べて雑菌が繁殖しやすい。室内に湿気がこもりやすく、十分に乾かないことも雑菌が増える原因になる。部屋干し洗剤は、文字通り部屋干しを前提に開発されている。具体的には、普通の洗剤よりも「洗浄力」「除菌・殺菌力」などが高く、部屋干ししても雑菌が繁殖しにくいように考えられているのだ。
2. 部屋干し洗剤を選ぶ際のポイントと注意点
部屋干し洗剤にはいくつか種類がある。選ぶ際のポイントと注意点を見ていこう。
タイプ
部屋干し洗剤は大きく「粉末」「液体」「ジェルボール」に分けられる。
粉末洗剤の多くは弱アルカリ性で、皮脂や油など酸性の汚れに効果を発揮する。水よりもお湯に溶けやすい。液体洗剤よりも強い洗浄力が期待できるが、その分、色落ちや色あせといったリスクもある。
液体洗剤は中性のものが多い。洗浄力は粉末洗剤に比べて劣るとされているものの、一般的な汚れならそう神経質になることはないだろう。中性洗剤は衣類の生地を傷めにくいのも特徴だ。
ジェルボールは中身が液体洗剤で、水に徐々に溶けていく。生地にやさしい中性のものが多い。1回分の量がボール状になっているため、ただ洗濯機に入れるだけという手軽さも魅力だ。香料や柔軟剤入りのものもある。
粉末洗剤の多くは弱アルカリ性で、皮脂や油など酸性の汚れに効果を発揮する。水よりもお湯に溶けやすい。液体洗剤よりも強い洗浄力が期待できるが、その分、色落ちや色あせといったリスクもある。
液体洗剤は中性のものが多い。洗浄力は粉末洗剤に比べて劣るとされているものの、一般的な汚れならそう神経質になることはないだろう。中性洗剤は衣類の生地を傷めにくいのも特徴だ。
ジェルボールは中身が液体洗剤で、水に徐々に溶けていく。生地にやさしい中性のものが多い。1回分の量がボール状になっているため、ただ洗濯機に入れるだけという手軽さも魅力だ。香料や柔軟剤入りのものもある。
属性・洗浄力
弱アルカリ性は洗浄力が高い。洗浄力を基準にするなら弱アルカリ性の洗剤を選ぼう。粉末が多いが、液体でも弱アルカリ性のものはある。
中性洗剤は弱アルカリ性に比べて洗浄力は落ちるとされる。ただ、オシャレ着やデリケートな衣類を洗うなら中性がおすすめだ。衣類によって使い分けてもいい。敏感肌の方、赤ちゃんがいるご家庭などなら、弱酸性のものを検討しよう。
中性洗剤は弱アルカリ性に比べて洗浄力は落ちるとされる。ただ、オシャレ着やデリケートな衣類を洗うなら中性がおすすめだ。衣類によって使い分けてもいい。敏感肌の方、赤ちゃんがいるご家庭などなら、弱酸性のものを検討しよう。
除菌・殺菌成分
部屋干しで重要なのは、早く乾かすことと干している間の雑菌の繁殖を防ぐことだ。パッケージをよく確認し、除菌・殺菌作用のある成分が含まれている洗剤を選ぼう。洗剤と一緒に酸素系漂白剤を使うのもおすすめだ。冬場や梅雨など乾くのに時間がかかる時期は、干している間の抗菌作用が期待できる「硫酸亜鉛」が含まれた洗剤を選ぶ方法もある。
香料
部屋干しに限らず香料入りの洗剤が多いが、部屋干ししたときに室内に香りがこもると、不快な気分になるかもしれない。電車や職場などで衣類の香りが気になる方は、無香料を選ぶのも一つの手だ。
3. おすすめの部屋干し洗剤3選+柔軟剤1選!
タイプ別におすすめの部屋干し洗剤と、部屋干しに向いている柔軟剤も紹介する。
粉末 花王「アタック 高浸透リセットパワー」
漂白剤、柔軟剤入りの洗剤。汚れをしっかり落とすパワフル洗浄と、99%の除菌力で部屋干しのイヤなニオイを防いでくれる。
液体 LION「ハレタ!」
汚れやニオイをスカッと落としてくれるというこちらの商品は、洗浄力に加えて早乾きが特徴。LIONによれば部屋干しで90分ほど早く乾くという。生乾きのニオイ対策に最適だ。
ジェルボール P&G「リビングドライ ジェルボール3D 18個入り」
P&Gが持つ消臭テクノロジーが注ぎ込まれた、ジェルボールタイプの部屋干し洗剤。洗濯槽の防カビ、部屋干し中の抗菌、さらに着用中の抗菌までしてくれる。
柔軟剤 LION「ソフラン プレミアム消臭0へ」
そもそも「ニオイを生ませない」という消臭成分入り柔軟剤。キャップ1杯に1億個の消臭成分が配合されている。抗菌成分配合で部屋干し対策もバッチリだ。
4. 部屋干し洗剤+α!ニオイを抑える室内干しの豆知識
部屋干し洗剤の知識に加えて、ニオイを抑える部屋干しの方法も身につけておこう。
素早く干して素早く乾かす
いくら部屋干し洗剤を使っていても、洗い終わったあとに放置していたり、通気性が悪くなかなか乾かない場所に干したりすれば、生乾きのイヤなニオイが残ってしまう。洗濯が終わったら素早く干すのがコツだ。可能なら5分ほど乾燥機にかけてもいい。また、早く乾かすには湿気をこもらせないことが大事だ。除湿機を干した洗濯物の下に設置したり、窓を2ヶ所以上あけて空気の流れをよくしたり、サーキュレーターで風を当てたりなど、できる限り早く乾くように工夫しよう。
洗濯物同士は離す
洗濯物同士が密着しているとその部分が乾きにくくなり、雑菌を増やしてしまいかねない。コブシ2つ分くらいの適度な隙間を作って干そう。なお、カーテンにも雑菌が付着している可能性がある。せっかく部屋干し洗剤で洗ったのだから、触れないように注意したい。
窓の近くも避ける
窓の近くは空気の流れがいいと感じるかもしれないが、空気が入ってくる側の窓近くに干すと、逆に洗濯物が空気の流れを悪くしてしまうことも考えられる。部屋の中央付近や、空気が通り抜けていく方に干すといいだろう。
結論
部屋干し洗剤は洗浄力や除菌・殺菌力に着目して選ぼう。香りは好みがあるので、テスターなどで試すといい。いくら部屋干し洗剤を使っても、干し方を誤ればイヤなニオイがついてしまう。部屋干し洗剤を使うとともに、上手な干し方もマスターしよう。