1. 掃除機の吸引力は「吸込仕事率」を見よ

一般的に、掃除機の吸引力は「吸込仕事率」が目安となる。ワット(W)で表されるのだが、その数値が大きいほど強い吸引力が期待できる。
400〜500W程度なら、吸引力が一定以上ある掃除機と考えていいだろう。ただし、これは実際にゴミを吸い込んで測定しているわけではなく、空気を吸った状態=吸い込む力のみを測った数値だ。ヘッド、ブラシなどによって変わるほか、コードレスの掃除機の場合はバッテリーの状態によって弱まることもある。あくまで目安として参考にしよう。
400〜500W程度なら、吸引力が一定以上ある掃除機と考えていいだろう。ただし、これは実際にゴミを吸い込んで測定しているわけではなく、空気を吸った状態=吸い込む力のみを測った数値だ。ヘッド、ブラシなどによって変わるほか、コードレスの掃除機の場合はバッテリーの状態によって弱まることもある。あくまで目安として参考にしよう。
2. 吸引力が強い掃除機の種類と特徴、選び方

吸引力が強いかどうかだけを基準にするなら「吸込仕事率」を見ればいいが、掃除機にはタイプがあり、向いている場所や使い勝手、お手入れ方法なども変わってくる。吸引力以外にも着目したい掃除機選びのポイントをお伝えしていく。
紙パックとサイクロン
紙パック式の掃除機はパックにゴミを溜めていく。溜まったらそのまま捨てて新しいパックをセットするだけなので手軽だが、ランニングコストがかかる。
一方、ゴミをダスト容器に集めるのがサイクロン式の掃除機だ。溜まったら捨てて何度も使えるため、ランニングコストは電気代のみ。
一方、ゴミをダスト容器に集めるのがサイクロン式の掃除機だ。溜まったら捨てて何度も使えるため、ランニングコストは電気代のみ。
有線とコードレス
コンセントに挿す有線の掃除機は、時間に縛られることなく掃除できる。ただし、コードが届く範囲内でしか移動できないため、自由度は低くなる。
一方、コードレスの掃除機は自由に動き回れるのが特徴だ。コードありと比べると吸引力が落ちる、バッテリー持続時間が短いため時間に縛られるといったデメリットもあったが、今ではだいぶ改善されてきている。
一方、コードレスの掃除機は自由に動き回れるのが特徴だ。コードありと比べると吸引力が落ちる、バッテリー持続時間が短いため時間に縛られるといったデメリットもあったが、今ではだいぶ改善されてきている。
スティックとキャニスター
スティック型は、縦長で片手でもスイスイ掃除ができる。置き場所も取らないので保管しやすい。ハンディ型に切り替えられるものも多い。
キャニスター型は、モーターにタイヤが取り付けてある、昔ながらの引っぱる掃除機だ。手に持つ部分が軽いため、連続して使っても疲労が出にくい。
キャニスター型は、モーターにタイヤが取り付けてある、昔ながらの引っぱる掃除機だ。手に持つ部分が軽いため、連続して使っても疲労が出にくい。
ヘッドブラシ
吸引力が高く、モーターでヘッドを前進させながらゴミをかき集めるため、掃除が楽なのは「自走式」だ。
自走式には劣るものの、価格がリーズナブルなのは、ヘッドに組み込まれたブラシがゴミをかき出して吸い込む「モーター式」。お手頃価格で使用中の腕にかかる負担が少ないのは、空気を吸い込む力でブラシを回転させる「エアタービン式」だ。
自走式には劣るものの、価格がリーズナブルなのは、ヘッドに組み込まれたブラシがゴミをかき出して吸い込む「モーター式」。お手頃価格で使用中の腕にかかる負担が少ないのは、空気を吸い込む力でブラシを回転させる「エアタービン式」だ。
3. 掃除機の吸引力を復活させるには?

吸引力が落ちてきたと感じたら、次の方法を試してほしい。
紙パックの交換
紙パックがいっぱいになると吸引力が落ちてくる。「もう少し」と思いたくなるかもしれないが、交換してしまった方が効率もよくなる。
ゴミ捨てとフィルター掃除
サイクロン式の掃除機は紙パックがない代わりに、フィルターが搭載されている。このフィルターが目詰まりすると吸引力が落ちる。ゴミを捨てるのと併せて、フィルターも掃除しよう。
ヘッド(ブラシ部分)のゴミ取り
ゴミなどが絡まり、ヘッドがうまく回転しなくなると吸引力が低下する。ゴミを取り除くなどお手入れをしよう。
掃除機内部の異物
掃除機のホースに大きなゴミや異物が詰まっている場合も吸引力が落ちる。金属のピン、スーパーボール、樹脂キャップなどは詰まりやすいので、取り除いておこう。
充電
コードレスの場合、充電が少なくなっている可能性も考えられる。充電したばかりでも吸引力が戻らない場合、経年劣化かもしれない。
修理・部品交換
いずれの方法を試しても復活しない場合、故障や部品の劣化かもしれない。掃除機を購入したお店やメーカーに問い合わせてみよう。保証期間内なら無償で修理してもらえる可能性もある。
4. 吸引力が最強の掃除機は?おすすめ3選

吸引力が強いおすすめの掃除機を紹介する。
Dyson Cyclone V10 SV12FF
ダイソンのコードレス&スティック型のサイクロン掃除機だ。0.3ミクロンという微細なゴミまでも集塵する吸引力はダイソンの強み。4万円台と価格は高いが、一家に一台あると重宝する。
シャープ RACTIVE Air EC-AP700N
コードレス&キャニスター型の紙パック掃除機。軽量なので昇降する場所も疲れにくい。コンパクトながら吸引力が高いのは、高性能なモーターとバッテリーに加え、高捕集紙パックを採用しているためだ。
パナソニックMC-SK17A
コードあり&キャニスター型のサイクロン掃除機。最大500Wの吸込仕事率で強力にゴミを吸い込む。吸い込む力でブラシを回転させる、タービンブラシを搭載。1万円台で購入できるお手頃さも魅力だ。
結論
吸引力が強い掃除機を選ぶなら「吸込仕事率」を目安にし、それ以外の部分は使い勝手やコスパ、用途などに合わせて絞り込んでいこう。掃除機の吸引力を長持ちさせるためにも、紙パックの交換やフィルター掃除などはこまめに行いたい。