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セーターが縮む・伸びる原因は?原理を知ってお気に入りを長く使おう

セーターが縮む・伸びる原因は?原理を知ってお気に入りを長く使おう

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年10月25日

ふっくらと編まれたセーターは暖かく、冬を快適に過ごすための必須アイテムだ。寒い時期にはお気に入りのセーターを使ったコーディネートをし、繰り返しセーターを着用している方も多いだろう。セーターを愛用するうえで気になるのは洗濯方法である。洗濯に失敗して縮めてしまったり、反対に伸ばしてしまったりした経験はないだろうか。今回は、セーターが縮む理由や伸びてしまうメカニズムを知り、失敗のない洗濯方法について紹介していこう。

  

1. セーターが縮む原因と洗濯方法

セーターの洗濯が難しいといわれる理由は、洗濯後に縮むことや伸びることといった形の変化が出てきてしまうところだ。

セーターが縮む要因には繊維の素材が関係し、とくにレーヨンやウールは縮みやすいので注意しておきたい。レーヨンが縮んでしまうのは、水に濡れると糸が横に膨張してそのぶん縦に短くなってしまうからだ。ウールのほうはもう少し複雑で、表面を覆うスケールという「うろこ」が、水に濡れて開き、繊維同士の摩擦を引き起こして絡まってしまうからである。どちらも水に濡れることがセーターの縮む原因になるので、濡らす時間を短縮させることに気を付けて洗濯をしてみよう。

水につける時間を短く抑えるウールセーターの手洗い方

  • 桶に人肌くらいのお湯を張り、オシャレ着用の洗剤を分量通り入れる。
  • 首まわりや袖口だけを洗濯液につけ、指でやさしく汚れを押し出すようにしっかり洗う。
  • セーターを桶の大きさに畳み、洗浄液に入れたあと、10回押し洗いする。
  • 水を変えて押し洗いを10回することを2度繰り返し、十分にすすげたら3度目の水に柔軟剤を入れて馴染ませ、すぐに水を切る。
  • 最後は、ネットに入れて洗濯機で20秒ほど脱水する。脱水は2度に分けて行い、途中で一度セーターをほぐすのがポイントである。

2. セーターが伸びる原因と予防方法

セーターの洗濯で起こるもう1つの現象は、洗濯後に袖や丈が長く伸びるというものだ。伸びる原因はズバリ「水の重さ」である。水を含んで重さを増した繊維がニットの編み目を引っ張りながら床面に下がるので、繊維が伸びるのだ。基本的にセーターは平干しにし、袖や裾が床面に落ちていかないよう気を配ろう。

脱水後は、セーター全体を平らにならし、風がよく通る場所で干すのがベストである。とくに伸縮性のある糸でゆったり編まれたものは伸びる確率が高いので、ハンガー干しは避けて専用の平干しネットの利用をおすすめする。

3. セーターを洗う頻度

セーターを長持ちさせる一番の方法は洗濯の頻度を減らすことである。洗濯は1シーズンに1回程度の頻度となるように、セーター脱衣後のお手入れを工夫してみよう。

汗をかかない時期に着るセーターの汚れは少量の汗のほかに、風や空気によって付着するチリやほこりが大部分である。脱衣後はハンガーにかけて湿気を取り、外側についた汚れは、はたいたりブラシをかけたりして繊維に入り込む前に落としてしまおう。

焼き肉やたばこの煙のにおいが気になる場合は、水200mlに小さじ1の重曹を溶かしたものを全体にスプレーすれば消臭できる。ただし表面が濡れた状態で触ってしまうと毛玉の原因となるので、ハンガーにかけたまま自然に乾燥させることが大切だ。

汚れやにおいが目立つ前から小まめなお手入れを継続すれば、洗濯の頻度を落としても気にならなくなるだろう。

結論

編み物の歴史は古く、古代エジプトの墓の中からは、ウール製の小さな黄褐色の帽子が見つかっているそうだ。体にフィットして体温調整もできる毛糸の帽子は古代エジプトで大切に扱われ、そして洗濯もされてきたのかもしれない。セーターの洗濯は少々難しいが、しっかりとマスターして長く愛用していきたいものだ。
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  • 公開日:

    2019年12月15日

  • 更新日:

    2021年10月25日

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