目次
- 1. スチームアイロンとは?
- 2. スチームアイロンの基本的な使い方
- 3. スチームアイロンでシワを取りたいときの使い方
- 4. スチームアイロンを効果的に使うためのコツ
- 5. スチームアイロンを使う際の注意点
- 6. スチームアイロンのお手入れ方法は?
- 7. スチームアイロンの選び方
- 8. おすすめのスチームアイロン3選
- 9. スチームアイロンの使い方は簡単!ぜひ覚えて家事スキルをアップさせよう
- タンクの満水位置まで水を注ぎ電源を入れる
- 衣類をアイロン台にのせて形を整える
- 衣類に蒸気をかけながらアイロンを軽く(滑らせるように)当てていく
- そのままorハンガーにかけるなどし、5分ほどおいて乾かす
- タンクの満水位置まで水を注ぎ電源を入れる
- 衣類をハンガーにかける
- 手で衣類の形を整え、スチームを当てていく
- 手でシワを伸ばし、乾くまで5分ほどかけておく
- 高温:「高」または「●●●」
- 中温:「中」または「●●」
- 低温:「低」または「●」
1. スチームアイロンとは?

まずはスチームアイロンについて詳しくなっておこう。衣類スチーマーとの違いや、ドライアイロンとの使い分け、スチームアイロンの種類など基本的なところを解説する。
蒸気でシワを伸ばすことができるアイロン
スチームアイロンとは、蒸気でシワを伸ばしたり折り目を作ったり、ニット生地などをふんわりさせたりできるアイロンだ。スチーム機能のない一般的なドライアイロンは、熱と圧力によってシワを伸ばしたり折り目を作ったりする。
一方のスチームアイロンは、衣類に触れることなく蒸気を当てて生地に含ませ、手でシワを伸ばすといった使い方もできる。
蒸気には消臭・除菌といった効果も期待できる
スチームアイロンの熱い蒸気には、消臭や除菌といった効果も期待できる。衣類に染みついた汗や食べ物などのにおい、生活臭や防虫剤などのにおいなどが気になるときも、スチームアイロンを使ってみよう。
スチームアイロンの種類
有線とコードレスがある。基本的な使い方は同じだが特徴が異なるので選ぶときに参考にしてほしい。まず有線タイプは、常に電力供給されているためアイロンとしてのパワーがある。頑固なシワ伸ばしなどにも使えるが、コードが届く範囲でしか動けない。
一方コードレスは自由に動き回れるという利点があるものの、充電して蓄えた電力を使う分だけ有線に比べるとややパワーに劣るとされる。とはいえ日々の軽いシワ伸ばし程度なら、コードレスでも十分だろう。
スチームアイロンと衣類スチーマーの違い
スチームアイロンと似た製品で衣類スチーマーがある。蒸気を当ててシワを伸ばすといった使い方はほぼ同じだが、スチームアイロンがアイロン台を使ってプレスするのに対し、衣類スチーマーは衣類をハンガーに掛けたまま蒸気をかけることができるためより手軽だ。
プレスできる衣類スチーマーもあるが、より細かい部分のシワ伸ばしや頑固なシワ伸ばしなどが目的であれば、衣類スチーマーよりもスチームアイロンのほうが使い勝手がよいだろう。
ドライアイロンとの使い分けはどうする?
蒸気ではシワが伸びにくい、あるいは水分が苦手な素材についてはドライアイロンがよい。具体的には綿や麻、シルクや合成繊維といった素材だ。一方、ウールや薄手でデリケートな綿などにはスチームアイロンが適している。上手に使い分けるためにも知っておこう。
2. スチームアイロンの基本的な使い方

スチームアイロンの基本的な使い方を解説しよう。といっても、スチームアイロンの使い方は簡単だ。普段のアイロンがけと一緒にスチーム機能を使う方法と、コテは衣類に直接当てず、スチームのみを当てるという使い方がある。
スチームアイロンの基本的な使い方(アイロン台を使う場合)
基本的にはこのような流れでOKだ。当て布の有無は衣類の素材によって判断しよう。また終わった直後の衣類は水分を含んで湿っているため、5分ほどそのままにして乾かしてから収納しよう。
スチームアイロンの基本的な使い方(ハンガーにかけたまま使う場合)
スチームアイロンはハンガーにかけたまま使うこともできる。シャツのシワ伸ばしはコテを当ててプレスを、ジャケットであれば1cm程度離した状態でスチームを当てていこう。
パンツに折り目をつけたいときのスチームアイロンの使い方
パンツに折り目をつけたいときは、アイロン台にパンツを置いて折り目に沿って形を整え、蒸気をかけながらゆっくりアイロンを押し当てていくという使い方をしよう。なお素材によってはアイロンを直接当てず、やや浮かした状態で蒸気のみをかけるといった使い方をする場合もある。
3. スチームアイロンでシワを取りたいときの使い方

アイテム別にシワを取る方法も紹介しておこう。
シャツのシワを取る方法
軽く手で形を整えたら、コテを押しつけながら滑らせるようにアイロンをかけていく。順番は袖・肩・右前身頃・後ろ身頃・左前身頃・襟の流れを基本にしよう。
セーターのシワを取る方法
やや浮かせながら蒸気をたっぷり当て、十分に湿ったら手で形を整えよう。
スラックスのシワを取る方法
まずは全体に蒸気をかけて湿らせ、手で大きなシワを伸ばす。次に裾から折り目、胴回りといった順に押さえながらアイロンをかける。テカリが心配なときは当て布を使う方法もあるが、アイロンにかぶせるカバータイプの当て布もあるのでお好みで使い分けよう。
綿や麻、シルク素材のシワを取るには?
シワが伸びにくい素材は、先に霧吹きでたっぷり水を含ませる。アイロン用のシワ取り剤などをお持ちであればそれを使ってもOKだ。十分に湿らせたら、スチーム機能は使わずドライモードでシワを伸ばしていこう。
また水に弱いシルクなどは霧吹きもスチーム機能もNGだ。ドライモードだけでシワを伸ばすか、難しいときはクリーニング店にアイロン(プレス)のみでお願いできるか相談してみよう。
4. スチームアイロンを効果的に使うためのコツ

続いて、スチームアイロンのより効果的な使い方と、シワが取れないときの対処方法を解説する。
頑固なシワを伸ばすコツ
スチームアイロンを衣類から少し離し、しっかり蒸気を含ませてから丁寧にアイロンを当てるといった使い方が効果的だ。
毛糸をふんわりさせるコツ
スチームアイロンでニットなどふんわりさせる使い方もある。洗濯で縮んでしまった場合、まずは蒸気をたっぷりかけよう。徐々にふんわりしてくるので、手で形を整えたのち平干しすればふんわり仕上がるはずだ。
着用ジワを伸ばすコツ
膝ウラや脇の下、腰回りなどには着用ジワができやすい。こうした場所への使い方も簡単なのでぜひ覚えておこう。まずは衣類から少し浮かせて、シワの部分にしっかり蒸気を当てていく。十分に湿ってきたら手で形を整え、ハンガーにかければOKだ。
シワが取れないときの対処方法
スチームアイロンでも取れないシワがあった場合、霧吹きで水を吹きつけて衣類に含ませよう。蒸気と違い霧吹きの水は水滴なので衣類にとどまりやすい。霧吹きでたっぷり水を含ませたら、スチームアイロンをゆっくり当てていこう。
5. スチームアイロンを使う際の注意点

スチームアイロンを使うにあたっての注意点を解説する。
洗濯表示は必ずチェックする
衣類の洗濯表示は必ずチェックしよう。いくら正しい使い方をしていても、そもそもスチームアイロンが使えない素材であれば傷めてしまう。洗濯表示には新旧があり、それぞれ表示の仕方がやや異なる。消費者庁のホームページに詳しく書かれているので、ぜひこの機会に覚えておこう(※1)(※2)。
アイロンの温度も忘れずにチェックする
アイロンのイラストとともに、このような文字や記号があれば温度を示すものなのでその通りに設定しよう。素材を傷めないためにも温度は必ず守ることが大切だ。
【アイロンに関する表記がないときは?】
表記がないときは、麻や綿なら高温(180〜210℃)、ポリエステルやレーヨンなら中温(140〜160℃)、シルクやウール、カシミヤやベルベット、合成繊維なら低温(80〜120℃)あたりを目安にしよう。
当て布が必要な素材かどうか確認する
ウールやカシミヤ、シルクやレーヨン、ポリエステルなどは当て布をしたほうがよい素材だ。またふんわり仕上げたいニットや黒い衣類、Tシャツのプリント部分なども当て布をしたほうがよいだろう。
水は毎回使い切る(余ったら捨てる)
タンクの水が余ってもそのままにせず、必ず流して空っぽにしておこう。水は腐るものであるし、水垢などが発生して目詰まりを起こしてしまうことも考えられる。長く使うためにも、面倒がらずに毎回捨てるように心がけよう。
火傷にはくれぐれもご注意を
蒸気は高温なので、火傷にはくれぐれもご注意いただきたい。また、蒸気を出し過ぎると水滴になる場合がある。手足に垂れると火傷を招くおそれもあるため、出し過ぎにも気をつけよう。
6. スチームアイロンのお手入れ方法は?

のり剤を使った場合、コテ(アイロンの底面)に付着していることが考えられる。使用後に温度が下がってから、濡れた布巾で拭き取ろう。全体のお手入れは別の濡れた布巾で拭き上げれば基本的にはOKだが、念のため取扱説明書も確認してほしい。蒸気が吹き出す穴が目詰まりしていたら、綿棒などを使って掃除しよう。
7. スチームアイロンの選び方

スチームアイロンを選ぶときの着目点は大きく3つ「コードの有無」「重さ」「機能・性能」だ。それぞれポイントをお伝えするので、選ぶときの参考にしてほしい。
有線かコードレスかは用途で分ける
お伝えしたように、スチームアイロンには有線とコードレスがある。大物にスチームアイロンをかける機会が多いのであれば有線、日々のシャツやジャケット、スラックス程度であればコードレスといったように、用途に応じて選び分けよう。
重さは1kg前後が目安
アイロンが重すぎると腕や手首に負担がかかり、作業が億劫になってしまうかもしれない。だが軽すぎるとプレスが弱く、十分にシワが伸ばせないかもしれない。「疲れにくさ」「プレスの強さ」のバランスがよいのは1kg前後とされている。これを基準にするとよいだろう。なおプレスしない衣類スチーマーは、できるだけ軽いものを選んでOKだ。
機能・性能もチェックしてみよう
タンクの容量やスチーム量、連続使用時間など、仕上がりに影響する機能や性能も忘れずにチェックしておきたいポイントだ。ハンガーにかけたままサッと使いたい場合、ハンガーショットなどの機能を搭載した機種がよいだろう。また消臭・除菌といった付帯効果があるかどうかもチェックしておくことをおすすめする。
8. おすすめのスチームアイロン3選

おすすめのスチームアイロンを紹介しよう。なお衣類スチーマーは今回は除外させていただいた。
パナソニック「NI-WL406」
持ち替えずに前後左右に動かせる「Wヘッドベース」を採用したスチームアイロンだ。スチームの噴射範囲が広く、衣類の除菌効果も得られるという。
アイリスオーヤマ「コードレスアイロン IRN-CL18CC」
最短30秒で立ち上がるため、朝の忙しい時間でもスピーディーにシワを伸ばせる。厚みによって切り替えられる2段階スチームを搭載しているのも特徴だ。
ティファール「フリームーブパワー9986」
ティファール史上最高のすべりと、1分間に最大110gというかつてないほどの「スチームパワー」を謳うコードレスのスチームアイロンだ。
9. スチームアイロンの使い方は簡単!ぜひ覚えて家事スキルをアップさせよう

素材や温度などのポイントを押さえておけば、スチームアイロンの使い方自体は非常に簡単である。使ったことがないという方も、とにかく慣れなのでまずは一度使ってみよう。シワのないピシッとしたスーツは着ていても気持ちがいいし見た目も好印象である。ぜひスチームアイロンの使い方をマスターして家事スキルを向上させよう。
結論
スチームアイロンはハンガーに掛けたままでもシワを伸ばせる便利なアイテムだ。各メーカーからさまざまな商品が発売になっているので、自分がほしいと思う機能を搭載したモデルを選ぼう。有線やコードレスなどは、どういった用途がメインかイメージしておくと選びやすい。
(参考文献)
※1:消費者庁「洗濯表示(平成28年11月30日まで)」
※2:消費者庁「洗濯表示(平成28年12月1日以降)」