目次
- 1. ウタマロ石けんとは?
- 2. ウタマロ石けんの魅力
- 3. ウタマロ石けんの成分と落とせる汚れ
- 4. ウタマロ石けんとウタマロリキッドの違い
- 5. ウタマロ石けんの基本的な使い方
- 6. ウタマロ石けんの効果的な使い方
- 7. ウタマロ石けんを使う際の注意点
- 8. 専用ケースを使うとウタマロ石けんが使いやすくなる
- 9. 石けん以外にもある!ウタマロシリーズを紹介
- 10. ウタマロ石けんで本来の「白さ」を取り戻そう
1. ウタマロ石けんとは?

素材から製法まで徹底して「汚れ落とし」に適したものを採用して作られているのがウタマロ石けんだ。まずはごく基本的なところから簡単におさらいしていこう。
東邦が誇る超ロングセラーの「部分洗い用洗濯石けん」
インパクトのある緑色をした固形石けんが今回紹介する「ウタマロ石けん」だ。株式会社東邦が手がける商品で、生活の中で溜まるさまざまな「頑固な汚れ」を落としてくれるという、部分洗い用洗濯石けんである。
誕生が昭和32年(1957年)というから、2021年で実に64年もの間、たくさんの方々に愛され続けている超ロングセラー商品ということになる。
発売から60余年!生みの親は宮井慶太郎氏
ウタマロ石けんの生みの親は「宮井産商株式会社」初代社_の宮井慶太郎氏だ。今でいうところのティッシュペーパー、京花紙を「広重」の商標で売り出した方である。さらにその京花紙を半分折りかつ数十枚組にしたものが「歌麿」ブランドであった。
やがて宮井氏は株式会社東邦(当時の東邦油脂株式会社)と出会い「ウタマロ石けん」が誕生した。ちなみに歌麿というネーミングは、江戸時代の浮世絵師である喜多川歌麿氏が由来であるという(※1)。
ウタマロ石けんが「緑色」である理由
「石けん」というと白などを思い浮かべる方が多いかもしれないが、ウタマロ石けんは強烈なインパクトを残す緑色だ。なぜ緑なのか?それは「塗ったところが分かるように」という理由からである。
汚れに緑色がつくまでしっかり塗ること、そして緑色が消えるまでしっかりもみ込むことが、汚れをキレイに落とすことにつながるという。いわば目印だったというわけだ。
2. ウタマロ石けんの魅力

ウタマロ石けんが愛され続けているのにはワケがある。魅力を探ってみよう。
ウタマロ石けんの魅力
【高い洗浄力】と【使い勝手のよさ】
ウタマロ石けんといえば、頑固な汚れを落とすその洗浄力こそが最大の魅力だろう。しかも繊維に優しく水に溶けやすい、汚れに馴染みやすく洗い流しやすいなど、使い勝手のよさもとことん追求されている。
【白物をより白く仕上げる効果】や【除菌消臭効果】も
白物をより白く仕上げることができるのも、ウタマロ石けんの魅力といえる。黄ばみや黒ずみなどを落としてキレイな白をキープできるだけでなく、除菌や消臭といった効果も期待できる。
ウタマロ石けんはどこで買える?値段は?
ウタマロ石けんは公式サイトの店舗一覧に掲載されている店舗で購入できるが、すべての販売店が掲載されているわけではない。掲載されていない店舗情報を知りたい場合はフォームから問い合わせできる。
また値段は公式サイトには掲載されておらず、いずれも税込で1個100円だったり98円だったりするなど、取り扱い店舗ごとに若干差があるようだ。詳しくは直接店舗に問い合わせてみよう。
3. ウタマロ石けんの成分と落とせる汚れ

ウタマロ石けんが頑固な汚れをキレイに落とす力はどこからくるのだろうか?成分や、ウタマロ石けんが落とせる汚れの代表的なものを見てみよう。
ウタマロ石けんの成分
汚れを落とす力が強いことから、どんな成分が含まれているのか気になる方もいるだろう。ウタマロ石けんの成分は「純石けん(98%、脂肪酸ナトリウム)」と「蛍光増白剤」だ。石けんには植物性のリサイクル油が使われている。
蛍光増白剤については危険性などさまざまな情報が飛び交っているが、ウタマロ石けんを手掛ける株式会社東邦によれば「安全性が確認されているものを使用している(※2)」とのことだ。
ウタマロ石けんで落とせる汚れ
【泥汚れ】
体操着やユニフォーム、靴下や運動靴などについてしまった泥汚れは、普通に洗濯してもなかなかキレイに落とせないことがある。そんなときこそウタマロ石けんがおすすめだ。
【皮脂や黒ずみ汚れ】
シャツの襟や袖などについてしまう皮脂汚れ、あるいは上履きやスニーカー、軍手や足袋などについてしまう黒ずみ汚れなども、ウタマロ石けんが得意とするところである。
【食べこぼしによる汚れ】
しょうゆやソースといった食べこぼし汚れも、ウタマロ石けんにかかれば簡単に落とすことができる。
【インク汚れ】
水性や油性を問わず落とせるのもウタマロ石けんの大きな特徴だろう。シャツの胸ポケについてしまったボールペンのシミなどはぜひウタマロ石けんを使って落としてみよう。
【化粧品汚れ】
口紅やファンデーション、マスカラといった化粧品汚れもウタマロ石けんで落とすことができる。
4. ウタマロ石けんとウタマロリキッドの違い

ウタマロシリーズには、固形石けんと液体がある。液体のほうは「ウタマロリキッド」という商品だ。両者の違いをその特徴とともにお伝えしよう。
ウタマロ石けん(固形石けん)の特徴
ウタマロ石けんは、弱アルカリ性で蛍光増白剤が含まれた固形石けんだ。とくに白物の衣類などに対し高い効果を発揮する。一方で、柄物や色物に使った場合は色落ちするリスクがある。また石けんをゴシゴシこすることで素材を傷めることもあるため、オシャレ着などには使いにくいかもしれない。
ウタマロリキッド(液体石けん)の特徴
ウタマロ石けんとは逆に柄物や色物、オシャレ着などを優しく洗えるよう中性かつ無蛍光の商品として開発されたのがウタマロリキッドだ。もちろんウタマロ石けん同様、頑固な汚れもしっかり落としてくれる。つまりウタマロ石けんとウタマロリキッドは、洗濯物の素材によって使い分けできるということだ。
5. ウタマロ石けんの基本的な使い方

ウタマロ石けんの基礎知識を身につけたところで、次は使い方を学んでいこう。まずは基本的な使い方から解説していく。といっても、とくに難しいものではないのですぐに身につけられるだろう。
1.衣類などの汚れた部分を水で濡らす
まずは汚れた部分を水で濡らし水分を含ませておこう。ウタマロ石けんを塗りやすくするためでもある。
2.汚れにウタマロ石けんを塗る
次に汚れに直接ウタマロ石けんを塗りこんでいく。上述のようにウタマロ石けんが緑色なのは、汚れにきちんと塗布できていることを視認しやすくするためだ。正しく塗れているかどうかの判断基準にしよう。
3.緑色が消えるまで「もみ洗い」をする
ウタマロ石けんを汚れにきちんと塗り込んだら、次はもみ洗いをしよう。緑色がなくなったらしっかりもみ洗いできたというサインなので、色で判断できる。
4.すすがずに洗濯機に入れる
泡は洗い流さず、そのまま洗濯機に入れていつものように洗濯する。洗濯洗剤は粉末と液体どちらでもOKだ。なおもみ洗いした時点で十分に汚れが落ちていれば、洗濯機に入れずそのまま流水ですすいでも問題はない。
6. ウタマロ石けんの効果的な使い方

頑固な汚れや繊維の奥深くへ入り込んでしまった汚れなどに対しては、次のような使い方をしよう。
頑固な汚れには「浸け置き」
ウタマロ石けんを使っても汚れの落ちが今ひとつという場合もある。そんなときはもみ洗いしたあと、ぬるま湯をはった洗濯桶や洗面器などに洗濯物を入れて浸け置きし、しばらく経ってから取り出して洗濯機で洗おう。
繊維の奥へ入り込んだ汚れには「こすり洗い」
靴下やユニフォームの泥汚れなどは、繊維の中に細かい粒子が入り込むことで落ちにくくなる。その場合はウタマロ石けんを塗ってから、もみ洗いする前に歯ブラシなどでこすり洗いをしよう。繊維を傷つけないように優しくこするのがポイントだ。
目立つシミには「たたき洗い」
しょうゆやソースといった食べこぼし汚れ、目立つシミなどにはたたき洗いという方法もある。もみ洗いの最後に歯ブラシなどでシミをポンポンとたたくといった方法だ。汚れた部分の下に、水で濡らした布やタオルなどを敷いて当てておこう。
たたき洗いするうちに汚れが布やタオルに移っていくはずなので、ある程度キレイになったらあとは洗濯機に入れて洗えばよい。
シャツの「黄ばみ」を落とすには?
ウタマロ石けんはシャツの黄ばみなどもキレイに落とせる。黄ばみを水で濡らしてウタマロ石けんを塗り込み、手または指の腹などで繊維に馴染ませていく。緑色がなくなったら、洗濯桶や洗面器に水と液体の洗濯洗剤を溶かし、30分ほど浸け置きする。取り出したら洗濯機に入れて洗えばキレイに落とせる。
7. ウタマロ石けんを使う際の注意点

ウタマロ石けんは危険なアイテムではないが、使用や保管に際しての注意点があるので覚えておこう。
色柄物やデリケートな素材には不向き
前述したようにウタマロ石けんは弱アルカリ性であり、かつ蛍光増白剤が使われている。そのため色柄物に使うのは避けたほうがよいだろう。色落ちしたり風合いを損ねたりするおそれがあるためだ。またもみ洗いが基本となるため、デリケートな素材や大切に着たい衣類への使用も控えよう。
色柄物やオシャレ着などには、ウタマロ石けんではなく中性&無蛍光のウタマロリキッドがおすすめだ。
水に濡れにくい場所で保管する
ウタマロ石けんは使い勝手がよくなるよう、水に溶けやすいように考えて作られている。そのおかげで繊維に優しく馴染んでくれるというわけだ。そうした性質であるがゆえ、水が直接かかるような場所での保管は避けよう。風通しがよく乾燥しやすい場所での保管がおすすめだ。
8. 専用ケースを使うとウタマロ石けんが使いやすくなる

ウタマロ石けんはそのまま手で持って使うことももちろん可能だが、水に溶けやすいため滑ることがあり、ちょっとしたストレスになることもあるだろう。そんなときに便利なのが「ウタマロ石けん専用ケース」だ。
ウタマロ石けん専用ケースとは
ウタマロ石けんは一般的な化粧石けんと比べると若干サイズが大きい。その大きさに合わせて作られているのが専用ケースだ。シリコン製で持ちやすく、立てて置けるので保管する際も場所を取らない。底には穴が空いており、水が流れたり小さくなったウタマロ石けんを指で押し出したりできるようになっている。
また内側には凹凸(リブ)があり、使いたい長さまで押し出したウタマロ石けんをしっかり固定してくれる。専用ケースの有無で使い勝手が大きく変わりそうだ。なおこの専用ケースは全国の東急ハンズやロフトなどで手に入るという(※3)。
100均アイテムでケースを作る方法もある
近所に東急ハンズやロフトがない場合は、100均アイテムで代用してみてはいかがだろうか?たとえばダイソーの「エリ・そで洗濯せっけん(ケース付き)」を購入し、ウタマロ石けんをそのケースのサイズに合わせてカットするといった方法がある。
9. 石けん以外にもある!ウタマロシリーズを紹介

ウタマロ石けんには固形石けんのほか「ウタマロリキッド」があるとお伝えしたが、実はそれ以外にもウタマロ製品がある。せっかくなのですべて紹介しよう。
ウタマロクリーナー
中性でありながら、コンロまわりの油汚れや水まわりの頑固な水垢、浴室の石けんカスなどあらゆる汚れをキレイに落としてくれる住宅用クリーナーだ。 スプレーして拭き取るだけ、二度拭き不要という手軽さも魅力である。
ウタマロキッチン
しつこい油汚れをしっかり落としてくれる、食器用洗剤がウタマロキッチンだ。洗浄力に優れているものの、手肌には優しいという特徴がある。少量でも泡持ちがよく、スポンジの除菌までできてしまう。
ウタマロリキッド
繊維にやさしい中性かつ無蛍光であることから、色柄物やオシャレ着などに使うのに適したウタマロ石けんの液体バージョンだ。
ウタマロ石けん
本稿で徹底解説してきた固形タイプのウタマロ石けんだ。
10. ウタマロ石けんで本来の「白さ」を取り戻そう

子どもがいるご家庭などはとくに、運動靴や靴下、ジャージーやユニフォームなどが泥だらけになることも多いだろう。いつも使っている洗濯洗剤でゴシゴシ洗って落ちる程度であればよいが、頑固な泥や食べこぼしのシミなどは手強い。
また汗をかきやすい方などはワイシャツの襟などが黒ずんでしまうこともある。そんなときこそウタマロ石けんの出番だ。染み込んだ頑固な汚れをキレイさっぱり落として、本来の白さを取り戻そう。
結論
ウタマロ石けんは頑固な汚れもキレイに落としてくれる洗濯の心強い味方だ。ぜひ一度使ってみてほしい。ただし色柄物やオシャレ着などには適さないので、その場合はウタマロリキッドを使おう。ウタマロクリーナーやウタマロキッチンとあわせて、家中をウタマロシリーズでそろえてみるのも面白いかもしれない。
(参考文献)
※1:ウタマロの歴史 _ 「ウタマロ石けん」公式サイト
※2:ウタマロ石けん _ 「ウタマロ石けん」公式サイト
※3:ウタマロ石けんケース _ 「ウタマロ石けん」公式サイト