換気扇カバーでフィルター掃除を楽に！選び方と注意点、おすすめ3選

「換気扇カバー」「換気扇フィルター」など似たような言葉がある。どっちがどうという明確な定義はないため、迷ってしまう方もいるだろう。ここでは、換気扇に元から付属している部品を「フィルター」、そのフィルターに後から外付けするアイテムを「換気扇カバー」として解説していく。

フィルターに換気扇カバーを取り付ければ、本来フィルターに付着するはずの油汚れなどを換気扇カバーがキャッチしてくれるので、フィルターが汚れにくくなる。これが換気扇カバーの最大のメリットだろう。汚れたら使い捨てできるものが多く、お手入れが楽なのも嬉しい。

一方デメリットとしては、高価ではないがランニングコストがかかる点、難燃性のものを選ばないと、万が一燃え移ったときに燃え広がる可能性が高い点などが挙げられる。

不織布は、広く普及している換気扇カバーだ。価格が安く、使い捨てできる。マグネットで換気扇に直接取り付けるもの、いったんフィルターを外して覆い、換気扇本体とフィルターの間に挟むものなどがある。また、自分で好きな大きさや形にカットできるもの、厚手のもの、オシャレな絵柄や模様が入ったものもある。

一方、不織布よりも高価だが、耐久性に優れているのがガラス繊維の換気扇カバー。不燃性のため安全性も高く、油の吸収力も高い。ただし、換気扇の形状やサイズなどはさまざまなので、相性によっては通気性が低下することもある。

換気扇カバーを選ぶ際に着目したいのは、換気扇の形状やサイズ、換気扇カバーの素材、取り付け方法などだ。

不織布で、自由にカットできる換気扇カバーならそこまで気にしなくていいが、あらかじめ形状やサイズが決まっている換気扇カバーなら、換気扇の形状やサイズに適合するか調べておく必要がある。

素材は大きく不織布とガラス繊維だ。ガラス繊維は不燃性だが、不織布は可燃性。とくに不織布を選ぶ場合、難燃性かどうかは必ず確認しておこう。

強力なマグネットで取り付けるタイプや、フィルターを覆って挟み込むタイプの換気扇カバーがおすすめ。なぜなら、しっかりと固定できるため外れにくいからだ。マジックテープで留めるだけのものなど、何かの拍子に外れそうな換気扇カバーは避けた方が安心だろう。

続いて、換気扇カバーを取り入れる際に覚えておきたい注意点をお伝えする。

繰り返しになるが、火の気のあるキッチンで使用する場合はとくに、燃えにくい素材の換気扇カバーを選ぶことが大切だ。火の使用中や目を離した隙に外れてしまうことがないよう、しっかり固定するのも忘れないようにしたい。

また、換気扇カバーを取り付けても、すべての汚れを吸着できるわけではない。換気扇カバーがあるのとないのとでは大きく違うのは確かだが、換気扇フィルターの掃除は必要だ。

最後に、おすすめの換気扇カバーを3選紹介する。価格はいずれも税込で、2019年12月13日時点のものだ。

枠と換気扇カバーが一体化したもの。深型ブーツタイプや浅型のレンジフードに適している。このシリーズはさまざまな換気扇に合う商品がラインナップされている。

フィルターにかぶせるだけの換気扇カバーだ。カバー周囲はゴムで覆われているので、取り付けも楽々。汚れたら外してそのまま捨てられるなど使い勝手もいい。

高価だが、不燃性のガラス繊維でできた換気扇カバーと、枠がセットになったスターターキット。既存の金属フィルターを外して取り付ける。本製品以外にもサイズが豊富にある。

換気扇カバーがあれば、換気扇フィルターの掃除はずっと楽になるはずだ。燃えにくい素材のものや、しっかり固定できるものを基準にして、いま使っている換気扇の形状・サイズなどに合った換気扇カバーをぜひ見つけてほしい。