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除湿剤の効果を高めるために重要なこととは?意外と知らないコツを伝授

除湿剤の効果を高めるために重要なこととは?意外と知らないコツを伝授

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

2021年1月28日

除湿剤の効果がイマイチ感じられずお困りではないだろうか?もしかするとそれは「置き方」に問題があるかもしれない。本稿では除湿剤の効果や正しい置き方などを解説するとともに、種類や選び方、処分方法などもお伝えする。重曹を使って手作りする方法やおすすめ4選も紹介しているので、あわせて参考にしてほしい。

  
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1. 除湿剤とは?どれほど効果がある?

まずは除湿剤について簡単におさらいしておこう。

除湿剤の成分

除湿剤に含まれているのは、主に固形の塩化カルシウムやシリカゲル、生石灰といった成分だ。近年では除湿に加えて脱臭効果もある炭が含まれた除湿剤も増えている。湿気を吸収すると液体に変わるもの、ゼリー状に変わるものなどがある。

除湿剤の効果

主な成分である塩化カルシウムは、空気中の水分を吸収すると溶けて塩化カルシウム水溶液に変化する。シリカゲルは自重の50%、生石灰は自重の30%程度の水分を吸着してくれる。ちなみに、塩化カルシウムが吸収する水分量は自重の3〜4倍とされているので、とくに湿気が気になる場所や広い空間に向いている。

除湿剤が空気中の余分な湿気を吸い取ることにより、害虫が発生するのを防ぐ、衣類の黄ばみを防ぐといった効果がある。クローゼットを開けたときなどのジメッとした空気がなくなるだけでなく、壁や床、天井や棚板など木材の劣化を防ぐ効果も期待できる。また消臭成分が含まれている除湿剤なら消臭効果も期待できるだろう。

カビ対策にも効果的

カビは適度な温度と湿度、そして栄養分があれば繁殖するが、そのうちもっとも重要なのが湿度コントロールといっても過言ではない。クローゼットや押入れ、そのほか狭い空間で湿気が溜まりやすい場所、かつ換気が難しい場所などへは除湿剤を置いて効果的にカビ対策をしよう。

2. 除湿剤の効果を生かすには「置き方」が重要

とくに何も考えずに除湿剤を置いているという方は、その効果を十分生かしきれていないおそれがある。基本的なところだが意外と実践していない方が多い、正しい置き方を確認しておこう。

「上より下」「中央より四隅」に置くのが正解

除湿剤は湿気が溜まりやすい場所に置くわけだが、その際、湿気の性質を知っておくとより効果的だ。具体的には「乾いた空気よりも重い」「空気がよどんでいるところに集まりやすい」といったことだ。この2つの特徴を踏まえて置くとすれば「上よりも下」「中央よりも四隅」が正解ということになる。もちろん、狭いクローゼットなどはピッタリ四隅でなくとも構わないだろう。ただし上よりは下に置いたほうがよいのは明白なので覚えておこう。

衣類などは収納前にひと工夫するとより効果的

帰宅後、その日着た衣類を脱いですぐクローゼットなどに収納してはいないだろうか?ハンガーに掛けてひと晩部屋干しをして、湿気をある程度飛ばしてから収納すると湿気が溜まりにくく、除湿剤の効果を長持ちさせることにもつながる。また衣類を詰め込みすぎるのもNGだ。空気の流れが悪くなり、湿気が溜まりやすくなる。除湿剤の効果が短くなる場合もあるので詰め込みすぎにも気をつけよう。

除湿剤はどんな場所に置くとよい?

  • クローゼット
  • 押入れ
  • 靴箱
  • タンス、衣装ケース
  • シンク下の収納スペース など
除湿剤はこうした場所に置こう。いずれも空気の流れが悪く湿気が溜まりやすい場所だ。そのほか、布団をケースに収納して長期保管する際なども忘れずに入れておきたい。

3. 除湿剤は部屋に置いても効果がない?

部屋に湿気が溜まってしまってお困りの方もいるだろう。その場合も除湿剤が効果的なのだろうか?残念ながら答えは「ノー」だ。その理由と対処方法を見ていこう。

部屋に置くことを想定していない

大容量のものも数多く販売されているが、基本的に除湿剤は部屋などの広い空間で使うことを想定して作られていない。効果がゼロではないかもしれないし、5個も10個も置けば少しは効果を実感できる可能性はあるが、そこまでするのは現実的ではないだろう。それよりも、クローゼットや押入れ、靴箱といった狭いスペースの湿気取りに効果的と捉えよう。

部屋の湿気を取る方法は?

より効率的に部屋の湿気対策を講じるなら、やはりエアコンの除湿運転や除湿機を使うとよいだろう。もしくは窓を開けて換気したりサーキュレーターで空気を循環させたり、換気扇を回したりといった方法もおすすめだ。

4. 除湿剤が逆効果になってしまうケースもある?

除湿剤には容量がある。いっぱいになれば効果がなくなってしまうため、そこからは湿気がどんどん溜まってしまうおそれがある。そればかりか下に水が溜まるタイプの除湿剤の場合、いっぱいになってからも長期間放置していると、その水分が空気中に放出されてしまうかもしれない。これでは逆効果になってしまうため、適切なタイミングで交換するように心がけよう。

5. コスパに優れた「繰り返し使える」除湿剤とは

ひと口に「除湿剤」といってもいろいろな種類がある。置く場所によって種類を選び分けることも大切だ。また中には、使い捨てではなく繰り返し使える除湿剤もある。

除湿剤の種類

大きく「吊り下げ型」「置き型」「シート型」がある。吊り下げ型はクローゼットの衣類と衣類の間などに吊るすタイプだ。置き型は下に水が溜まるスタンダードな除湿剤で、クローゼットのほか押入れや靴箱などやや広めの空間が適している。シート型はマットレスやふとんの下に敷いたり床に敷いたりして使う。防虫を兼ねているものも多く、そうした商品であればタンスや衣装ケースなどに入れて使うのもおすすめだ。

除湿剤の選び方

  • クローゼット:吊り下げ型、置き型
  • 靴箱:置き型
  • タンス、衣装ケース:シート型
  • シンク下の棚:置き型
上記を参考に除湿剤を選んでいこう。素早い除湿を望むなら、吸湿量が多い「塩化カルシウム」や吸着力の高い「シリカゲルA型」が含まれている除湿剤がおすすめだ。吸湿量は商品や成分によって異なるが、たとえば日当たりが悪い、風通しが悪い、広いといった場所なら500mlを基準にしよう。

なお効果の持続期間は多くが3〜6カ月ほどだ。湿気の量によって前後するが、吸湿量が少なかったり持続期間が短かったりするとコスパも悪くなるので確認しておこう。そのほか、クローゼットや靴箱なら消臭・脱臭効果の有無などもチェックしておきたいポイントだ。

繰り返し使える除湿剤とは

除湿剤には、湿気を吸収して液体やゼリー状になったら捨てるタイプと、繰り返し使えるタイプがある。繰り返し使えるのは「シリカゲルB型」が主成分の除湿剤だ。吸収力では塩化カルシウムやシリカゲルA型に劣るものの、空間の温度に応じて吸湿・放湿を行ってくれる。そのうえ、効果が薄れてきたと感じたら天日干しして繰り返し使えるためコスパもよく、長期の除湿に向いている。

6. 除湿剤の処分方法とこぼしたときの対処方法

ついでに知っておきたい除湿剤の正しい処分方法と、その内容液をこぼしてしまったときの対処方法をお伝えする。

除湿剤の正しい処分方法

ゴム手袋を装着して作業に当たろう。まずは水が溜まるタイプの除湿剤だが、容器上部の透湿膜をハサミなどで切り、液体以外になにも入っていなければそのまま排水口へ流して廃棄する。その際、必ず水を流しながら捨てよう。塩化カルシウム水溶液が残ると、シンクなどの金属が錆びるおそれがあるためだ。炭入りの除湿剤だった場合、直接流さずに三角コーナーなどを通して液体だけが流れるように工夫しよう。もちろん、このときも蛇口から水を流すのを忘れずに。

一方、湿気を吸収してゼリー状になるタイプの除湿剤は、全体がゼリー状になったら捨てどきだ。プラスチックゴミとして、自治体のルールに従って廃棄しよう。なお捨て方は商品または成分によって異なる場合がある。パッケージに書かれた廃棄方法も必ず確認しておこう。

除湿剤をこぼしたときの対処法

除湿剤の容器に溜まった液体は、単なる水ではなく塩化カルシウム水溶液だ。濃い食塩水に近いもので、人体への害はそれほど高くはないがゴム手袋を着用しよう。バケツに水をくんで雑巾にたっぷり含ませ、こぼれてしまった箇所を「成分」を薄めるように水拭きし、すぐに乾いた雑巾で拭き取る。ベタつきがなくなるまで繰り返そう。衣類についた場合、水洗いできるものは水洗いし、水洗いできないものはクリーニングに出す。クリーニングに出す際は「除湿剤の塩化カルシウム水溶液が付着した」と伝えよう。

7. 除湿剤を手作りする方法とその効果について

実は、除湿剤はご家庭にあるもので簡単に手作りできるのをご存知だろうか?

除湿剤を手作りする方法

用意するものは「重曹」「ガラス瓶」「目が粗い布」「麻紐」である。ガラス瓶は調味料の空き瓶など、布はガーゼでOKだ。ガラス瓶に重曹を半分程度入れたらガーゼを被せて麻紐で縛る。これだけで簡易的な除湿剤が完成する。密閉してしまうと除湿剤の意味をなさなくなるため注意しよう。また麻紐がなければ輪ゴムなどで固定してもよい。

重曹の除湿効果とは?

重曹にはたしかに吸湿作用はあるものの、残念ながら市販の除湿剤と比較できるほど高い吸湿効果は期待できない。狭めのクローゼットや靴箱、シンク下の収納や冷蔵庫といったあたりが向いているだろう。より高い効果を求めるのであれば、やはり市販の除湿剤をおすすめする。

8. 効果が長持ちするおすすめの除湿剤4選

最後におすすめ除湿剤を4選、紹介する。

オカモト「水とりぞうさん550ml」

550mlと大容量の置き型の除湿剤で3〜6カ月効果が続く。タンスやクローゼット、小さめの部屋や靴箱など、さまざまな場所に設置できる。

エステー「ドライペット シートタイプ25g」

25gのシート型の除湿剤だ。引き出しや衣装ケースなどに最適だろう。吸湿するとゼリー状に変化するタイプで、効果はおおよそ3〜4カ月持続する。

エステー「ドライペット クローゼット用120g」

吊り下げ型の除湿剤だ。シートタイプで、吸湿するとゼリー状に変わる。コンパクトなので場所を取らず、消臭効果があるのも嬉しい。

坂本石灰工業所「なんでも除湿シリカゲル1kg」

クローゼットや靴箱、押入れなど幅広く使える。中身が青から赤に変わったら電子レンジで加熱し、再び青に戻れば使えるという繰り返しタイプだ。

結論

除湿剤は上より下に、中央より四隅に置くのが効果的だ。正しく使えばカビやダニの発生、衣類の黄ばみや臭い、結露などの対策になる。除湿剤のタイプや成分、効果的な置き方などを学んで上手に選び、快適な空間を目指そう。重曹があれば自分でも簡単に作れるので、さっそくチャレンジしてみてはいかがだろうか?
  • 公開日:

    2020年1月 6日

  • 更新日:

    2021年1月28日

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