1. シルクのネクタイは基本、自宅で洗うのが難しい

やわらかな肌触りや通気性のよさが魅力のシルクだが、摩擦や水に弱く洗濯によって色落ち・縮み・毛羽立ちなどが起きやすい素材だ。普通の洗濯物と同様に洗ってしまうと大きなダメージが出て、ネクタイを台無しにしてしまうこともあり得ると念頭においておこう。
しかし最近では、シルクと綿などの混紡製品や洗えるよう加工された「ウォッシャブルシルク」というものもあり、自宅で洗濯ができるシルク製品も少なくない。ネクタイの洗濯表示のタグを確認し、家庭での洗濯ができるタイプなら自宅で洗ってみるのもひとつの方法だ。ただし洗濯不可のマーク(水の入った桶に×がついたマーク)があるネクタイは、自宅で洗うとダメージが出る可能性が高いためクリーニングに出すのが基本である。
しかし最近では、シルクと綿などの混紡製品や洗えるよう加工された「ウォッシャブルシルク」というものもあり、自宅で洗濯ができるシルク製品も少なくない。ネクタイの洗濯表示のタグを確認し、家庭での洗濯ができるタイプなら自宅で洗ってみるのもひとつの方法だ。ただし洗濯不可のマーク(水の入った桶に×がついたマーク)があるネクタイは、自宅で洗うとダメージが出る可能性が高いためクリーニングに出すのが基本である。
2. シルクのネクタイの洗濯に用意するもの

シルクのネクタイを自宅で洗うなら、傷みを抑えるためにもできる限り「手洗い」をするのがおすすめだ。用意するものは高級なオシャレ着を手洗いするときとほぼ同じである。
シルクのネクタイの手洗いに用意するもの
- オシャレ着用の中性洗剤(またはシルク専用の洗剤)
- 洗面器
- バスタオル
用意するものは以上の3つだ。基本的に「デリケートな衣類用」の表記がある洗剤でOKだが、シルクを洗うのに特化したシルク専用の洗剤も販売されているので、こだわりたい方はシルク専用の洗剤で洗うのもいいだろう。タオルドライ用のバスタオルも用意しておこう。
3. シルクのネクタイを洗濯する手順

続いて、シルクのネクタイを手洗いする際の手順をみていこう。水に弱いシルク製品の洗濯は、あまり時間をかけずに手早く手順をこなすことが重要だ。
- 洗面器に水を張り、洗剤を適量混ぜる
- 洗面器の幅に折りたたんだネクタイを浸す
- ごく軽く押したり揺らしたりしながら汚れを落とす
- 新しい水に取り替え、洗剤の泡が切れるまで数回すすぐ
- バスタオルなどに挟み、やさしくタオルドライする
上記の手順でほとんどの汚れは落ちるだろう。洗う際に、強く擦ったりねじったりするのは厳禁で、やさしく水中を泳がせるような感覚で丁寧に扱うことが、トラブルを防ぐ最大のコツである。タオルドライ後は、ハンガーに吊るして陰干しをしよう。シルクを変色させる危険があるので直射日光に当てるのも厳禁である。
4. シルクのネクタイを洗濯する際の注意点

シルクのネクタイはちょっとしたことでも傷みやすいため、最新の注意を払って扱うことが必要だ。失敗しないためにも、しっかりと注意点を確認してから洗濯に臨んでほしい。
注意点その1 とにかくやさしく洗う
シルクは摩擦に弱い素材で、ゴシゴシと擦ったり揉んだりすることで色落ちや毛羽立ちの危険がある。また、ねじったり絞ったりすることでネクタイの芯地がずれることもあるため、くれぐれもやさしく扱おう。
注意点その2 洗う前に色落ちしないか確認する
シルクはものによって水洗いで色落ちすることもあるため、できれば洗濯の前に洗剤を含ませた布でネクタイの裏側を拭いて、色落ちがあるかチェックするのがおすすめだ。色移りが目立つ場合はクリーニングに出すほうが賢明だ。
注意点その3 熱いお湯は使わない
シルクは高温のお湯でも劣化するため、手洗いに熱いお湯を使うのはNGだ。汚れ落ちをよくしたいなら20~30℃のぬるま湯を使うのが最適である。
注意点その4 洗濯機で洗う場合はドライコースで
シルク混紡のネクタイなどは洗濯機洗いができるタイプもあるが、標準コースで洗うと水流が強くダメージを与える危険がある。洗濯機で洗う場合は「ドライコース」などのオシャレ着専用のコースを選択し、必ず洗濯ネットに入れることが大切だ。また、脱水を短めにするのもネクタイを傷ませないコツである。
結論
シルクのネクタイを自宅で洗濯する際は、型崩れや生地の劣化を招かぬようやさしく洗うことが鉄則である。生地を傷ませず長持ちさせるためには、手間はかかるが「手洗い」が最適だ。強くこすったり、また洗濯機の強い水流で洗ったりするのは厳禁である。まずは洗濯表示を確認すること、そして思い入れのあるネクタイならリスクを冒さずクリーニング店にお願いすることの2点を守るようにしよう。