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消毒用エタノールの使い道が広がる!正しい知識とスプレーの作り方

消毒用エタノールの使い道が広がる!正しい知識とスプレーの作り方

投稿者:松岡由佳里(まつおかゆかり)

2020年1月 6日

病院や公共施設、飲食店などでよく見かける消毒用エタノール。インフルエンザや風邪の予防として私たちの生活に密着してきている。そもそも消毒用エタノールとはどのようなものなのか。「殺菌」だけでなく「防カビ」「消臭」「掃除」など幅広い用途のある消毒用エタノールについて、その使い方やスプレーの作り方、使用上の注意などをご紹介する。

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1. そもそも消毒用エタノールとは

市販の除菌スプレーには、ほとんど消毒用エタノールが配合されている。では、消毒用エタノールとはどのようなものなのだろうか。

消毒用エタノールとは

エタノールとは、アルコールの仲間で一般的には「エチルアルコール」と呼ばれている。エチルアルコールは濃度によって3種類に分けられる。エチルアルコール濃度99.5%以上が「無水エタノール」、95.1~96.9%が「エタノール」、そして76.9~81.4%が「消毒用エタノール」となっている。私たちの生活に密着しているのは「無水エタノール」と「消毒用エタノール」だ。

エタノールの原料は「サトウキビ」や「トウモロコシ」なので、人間の体には無害だ。そのため、調理道具や冷蔵庫の中の除菌にも安心して使うことができる。

消毒用エタノールと無水エタノールの違い

消毒用エタノールと無水エタノールの違いは、エタノールの濃度の差だ。無水エタノールは水で薄められていない純粋のエタノールで、消毒用エタノールは幾分水で薄められている。普通に考えれば、純粋のエタノールのほうが消毒効果が高いように思える。しかし、実際には、無水エタノールは、その純粋さゆえにすぐに蒸発してしまって、菌にとどまることができない。一方で消毒用エタノールの場合は、水が含まれることで蒸発しにくくなり、菌にとどまって有害性を無効にしてくれる。

つまり、消毒という目的を考えると、無水エタノールよりも消毒用エタノールのほうが効果が高いといえる。

2. 消毒用エタノールスプレーの作り方や効果

除菌スプレーは、ドラッグストアなどで市販されている。こちらを利用するのもいいが、消毒用エタノールを購入してスプレーを作ってしまえば、同じ効果が得られるとともに、節約にもつながる。

消毒用エタノールスプレーの作り方

消毒用エタノールをスプレー容器に移して使用すれば、使いやすく用途も広がる。
準備するものは
  • 消毒用エタノール
  • スプレー容器
無水エタノールを薄めて使うこともできるが、無水エタノールは500mlで1,300円前後、消毒用エタノールは300円程度で購入できる。コスパの点で消毒用エタノールをおすすめする。

スプレー容器だが、何でもいいというわけにはいかない。なぜなら容器の素材によってはエタノールが溶かしてしまうからだ。「アクリル製」「プラスティック製」は避けて「ポリエチレン」「ポリプロピレン」で作られた容器を選ぼう。

消毒用エタノールスプレーは、濃度を変えて目的別に使う

自分で消毒用エタノールスプレーを作るメリットは、濃度を変えて目的別に使えるところにある。たとえば、除菌やカビ防止を目的にするなら、薄めずにそのまま原液でスプレーして使う。トイレやお風呂場では、原液を使うといいだろう。

一方で、それほど除菌を徹底的に行わなくてもいいような場所、たとえば広いフローリングやソファー、テーブルなどには、エタノールと水を同程度の割合で希釈するのがおすすめだ。

3. 消毒用エタノールの正しい使い方

消毒用エタノールは、消毒だけでなく、家全般に使える優れものだ。使うときのポイントを知っておくとより効果的、効率的に使うことができる。

掃除で消毒用エタノールを使うときのポイント

掃除で消毒用エタノールを使うときには、素材を確認したい。エタノールは油分を溶かす作用があるため、油汚れに効果があるが、逆にニスやワックスが塗られたフロアーや革製品などに使うと変質・変色する恐れがある。あらかじめ目立たないところに塗って試してみることが必要だ。

また、パソコン、スマホといった精密機器や家電は、直接消毒用エタノールを吹きかけてしまうと、故障の原因になる。クロスに吹きかけてから汚れをふき取るようにしよう。

風邪やインフルエンザ予防に消毒用エタノールを使うコツ

風邪やインフルエンザを予防するには、うがい・手洗いが大切だが、石鹸で手を洗ったあと消毒用エタノールを使えば、手洗いでは取り切れなかった菌の除菌ができる。消毒用エタノールを使うときは、手の水分をしっかり拭き取らないと効果が薄れてしまうので注意が必要だ。

4. 消毒用エタノールを使う際の注意点

消毒用エタノールは、これひとつで「殺菌」「防カビ」「掃除」と幅広く使えるので便利だ。しかし、使い方や取り扱いには十分注意したい点がある。

消毒用エタノールを傷口に使うのはNG

ひと昔前までは、転んでひざを擦りむけば、何はさておき「消毒用エタノール」だった。ところがこの定番の治療法が大きく変わったのだ。消毒薬は、ばい菌を殺菌すると同時に、傷を治そうとする細胞にも害を与えてしまうことがわかったからだ。皮膚に少しくらいばい菌がいても、自己免疫と再生力で傷は治っていく。そのため、今の傷の治療方法は、消毒用エタノールは使わないことが推奨されている。

火器、誤飲、肌荒れに注意する

消毒用エタノールは、アルコールの仲間なので、引火しやすいという特徴を持っている。キッチンでコンロまわりの掃除をするときには、必ず火を消すことを忘れてはいけない。

また、小さな子どものいる家庭では、誤飲に注意が必要だ。もともと穀物が原料の消毒用エタノールだが、直接体内に入れてしまうのは危険だ。

さらに、皮膚が敏感な人が消毒用エタノールを使うと、皮膚の水分が奪われて乾燥し、肌荒れを起こす可能性がある。

結論

消毒用エタノールのスプレーを1本用意しておけば、殺菌から汚れ落としまで、あらゆる使い道が広がる。しかも経済的であり、食品由来の原料だから安全面でも安心できる。使い方や使用の際の注意点さえ押さえておけば、実に頼りになるのが消毒用エタノールといえるだろう。なお、ノロウイルス等への消毒対策としては消毒用エタノールではなく、次亜塩素酸ナトリウムの方が有効と言われているので、目的に応じた使い分けをぜひ実践してほしい。

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