目次
1. アイロンには温度がある

アイロンの温度は低・中・高に分かれている。メーカーや機種、年式などにより若干異なる可能性もあるが、温度はおおよそ次の範囲になっていることが多い。
アイロンの温度
低温:80〜120℃
中温:140〜160℃
高温:180〜210℃
まずは、このように温度があるということを覚えておこう。
どう使い分けるのか詳しくは次の章で解説するが、衣類の洗濯表示で分かることが多い。ただ、洗濯表示にアイロンの温度に関するマークが書かれていないこともある。その場合は、後述する温度別の適した素材も参考にしてほしい。
中温:140〜160℃
高温:180〜210℃
まずは、このように温度があるということを覚えておこう。
どう使い分けるのか詳しくは次の章で解説するが、衣類の洗濯表示で分かることが多い。ただ、洗濯表示にアイロンの温度に関するマークが書かれていないこともある。その場合は、後述する温度別の適した素材も参考にしてほしい。
2. アイロンの温度は洗濯表示をチェック

洗濯表示を見たとき、アイロンの絵の中に「低」「中」「高」「・」「・・」「・・・」といったマークがあれば、アイロンの温度に関する情報だ。具体的な温度とあわせて、洗濯表示の見方を確認していこう。
なお、洗濯表示は平成28年12月1日から新しいものに変わっているが、ここでは念のため新旧両方の見方を解説する。
なお、洗濯表示は平成28年12月1日から新しいものに変わっているが、ここでは念のため新旧両方の見方を解説する。
旧・洗濯表示の見方と温度
低温→「低」80〜120℃を上限にアイロンがけするのがよい
中温→「中」140〜160℃を上限にアイロンがけするのがよい
高温→「高」180〜210℃を上限にアイロンがけするのがよい
中温→「中」140〜160℃を上限にアイロンがけするのがよい
高温→「高」180〜210℃を上限にアイロンがけするのがよい
新・洗濯表示の見方と温度
低温→「・」底面温度110℃を上限にスチームなしでアイロンがけできる
中温→「・・」底面温度150℃を上限にアイロンがけできる
高温→「・・・」底面温度200℃を上限にアイロンがけできる
新旧で若干マークや意味合いが異なるため、両方覚えておくといいだろう。なお、新旧問わずアイロンの絵にバツのマークがあれば、アイロン仕上げはできないという意味になる。
中温→「・・」底面温度150℃を上限にアイロンがけできる
高温→「・・・」底面温度200℃を上限にアイロンがけできる
新旧で若干マークや意味合いが異なるため、両方覚えておくといいだろう。なお、新旧問わずアイロンの絵にバツのマークがあれば、アイロン仕上げはできないという意味になる。
3. アイロンの温度別・適した素材と注意点

続いて、洗濯表示がなかったときのために、アイロンの温度別に適した素材や注意点を解説する。
低温に適した素材
絹、毛、ウール、アセテート、ポリウレタン、アクリルなどをアイロンがけする場合、温度は低温に設定しよう。直接アイロンをかけるのではなく、当て布を使った方が素材を傷めないのでおすすめだ。
中温に適した素材
レーヨン、キュプラ、ポリエステル、ナイロンなどは、アイロンの温度を中温に設定しよう。やや光沢があり、さらさらした手触りのものは中温が多い。とくに当て布の指定がなくても、念のため当てておくと安心だ。
高温に適した素材
綿や麻はアイロンの温度を高温に設定しよう。一度に覚えられないかもしれないが、綿と麻以外は中温または低温、とだけでも知っておくと違うはずだ。
4. 温度設定が違う衣類をアイロンがけするときのコツ

温度設定が異なる複数の衣類を同時にアイロンがけしなければならない場合の、ちょっとしたコツを押さえよう。ポイントはたったひとつ、「低温から高温へ」だ。
先に高温のものからアイロンがけしてしまうと、なかなか温度が下がらず時間を大幅にロスしてしまう。洗濯表示や素材を確認し、低い温度でアイロンがけできるものから仕上げていこう。
先に高温のものからアイロンがけしてしまうと、なかなか温度が下がらず時間を大幅にロスしてしまう。洗濯表示や素材を確認し、低い温度でアイロンがけできるものから仕上げていこう。
5. アイロンの温度と一緒に覚えておきたいスチームの使い方

アイロンの温度に詳しくなったら、スチームの使い方も一緒に覚えておくと便利だ。
ただ、素材によってアイロンの温度設定が異なるように、スチームにも向き不向きの素材がある。たとえばベルベットなどは、テカリが出たりシミになったりすることがあるため、スチームはやめておこう。
逆にニットにはスチームが適している。高温の蒸気をしっかり含ませながらアイロンがけすることで、縮みや型崩れを防ぎつつふんわり仕上げられる。スーツのシワにも最適だ。シワにスチームを含ませ、手でスーツの端を引っぱれば簡単に伸ばせる。スラックスに折り目をつける際は、当て布を忘れないようにしよう。
ウールなどデリケートな素材の場合は、少し離してスチームをかけるとシワが伸び、ふんわり仕上がるので試してみてほしい。ゆっくり動かし、たっぷり湿らせるのがコツだ。
ただ、素材によってアイロンの温度設定が異なるように、スチームにも向き不向きの素材がある。たとえばベルベットなどは、テカリが出たりシミになったりすることがあるため、スチームはやめておこう。
逆にニットにはスチームが適している。高温の蒸気をしっかり含ませながらアイロンがけすることで、縮みや型崩れを防ぎつつふんわり仕上げられる。スーツのシワにも最適だ。シワにスチームを含ませ、手でスーツの端を引っぱれば簡単に伸ばせる。スラックスに折り目をつける際は、当て布を忘れないようにしよう。
ウールなどデリケートな素材の場合は、少し離してスチームをかけるとシワが伸び、ふんわり仕上がるので試してみてほしい。ゆっくり動かし、たっぷり湿らせるのがコツだ。
結論
アイロンの温度について、基礎的な知識を解説してきた。洗濯表示の新旧でアイロンマークや温度に関する情報が若干変わっているが、温度設定は素材を守るためにも大切なので、この機会に覚えておこう。洗濯表示がない場合は、温度別の適した素材の章を参考にしてほしい。