1. エアコンのカビ掃除はやっぱり必要?
結論を言えば、エアコンのカビ掃除は欠かせない。エアコンにカビが生えやすい理由と人体への影響から、掃除の必要性を再認識していこう。
エアコンにカビが生えやすい理由
エアコンに限らず、カビは温度5〜35℃(とくに25℃以上)、湿度80%以上、そして養分(ホコリなど)があれば生育・繁殖する。エアコン内部は結露が生じたり汚れが溜まったりするため、まさにカビが生育するのに適した環境という訳だ。
カビが人体に与える影響
エアコンに発生するカビの多くは黒カビ。胞子は軽く、空気の流れに乗って浮遊する。エアコン内部で黒カビが繁殖すれば、吹出し口から部屋中に広がる可能性もある。
黒カビの胞子を吸い込むことで、アレルギー性鼻炎や夏型過敏性肺炎、喘息といった症状を招く可能性も指摘されている。エアコンのカビ掃除は、大切な家族を守るためにも大切だ。
黒カビの胞子を吸い込むことで、アレルギー性鼻炎や夏型過敏性肺炎、喘息といった症状を招く可能性も指摘されている。エアコンのカビ掃除は、大切な家族を守るためにも大切だ。
2. エアコンのカビ掃除はここを重点的に
エアコンのカビ掃除をするなら押さえておきたい4大ポイントがある。効率よく掃除するためにも覚えておこう。
カビが生えやすい場所
- ドレンパン(結露した水分の受け皿)
- ファン(空気を室内に送り出す部品)
- フィン(フィルターの奥にある熱交換器)
- 吹出し口(実際に風が出てくるところ)
エアコンの中でもとくにカビが発生しやすいのはこうした場所。ドレンパンで発生した黒カビがファンに移って繁殖し、フィンやフィルター、吹出し口へと広がって定着する。
そして胞子が舞い上がり、エアコンの風に乗って部屋中に広がっていく。つまり、吹出し口に黒カビを見つけたときには、内部はすでにカビだらけという可能性が高い。できるだけ早く掃除で駆除したい。
そして胞子が舞い上がり、エアコンの風に乗って部屋中に広がっていく。つまり、吹出し口に黒カビを見つけたときには、内部はすでにカビだらけという可能性が高い。できるだけ早く掃除で駆除したい。
3. エアコンのカビ掃除を自分でやるには
カビが生えやすいエアコンの4大ポイントを掃除するのが理想だが、実際にはフィルターやフィンを外して分解するなど、自分で掃除するのは困難だ。故障を招くおそれもあるため、できる範囲に留めておこう。
エアコンのカビ掃除を自分でやるには
フィルターを掃除してカビの栄養源を減らす、吹出し口を掃除してカビが部屋に飛散する量を減らすといったことは可能だ。市販の洗浄剤を使えばフィンも掃除できる。
フィルター
まず電源を抜き、フィルターを外す。フィルターは表を掃除機がけし、裏から水洗いする。汚れがひどければ、水で薄めた中性洗剤を使って歯ブラシなどで優しくこすり洗いしよう。あとは風通しのいい日陰に置いて、完全に乾くのを待つ。
フィン
次に、フィンに洗浄剤を吹きつける。電装部品にかからないように注意しながら、商品ごとの用法を守って正しく使おう。洗浄剤はフィンからホースを通って外に抜けていくが、心配なら下に新聞紙やシートなどを敷いておくといい。
吹出し口
最後に吹出し口。ルーバー(風の向きを変える羽根)を下に向け、アルコールをキッチンペーパーなどに染み込ませて拭いていこう。狭い部分は、割り箸にキッチンペーパーを巻いて輪ゴムで留めたものを使うと便利だ。
カビを防ぐためには
エアコンのカビ掃除をしたあとは、キレイに保ちたいものだ。エアコンの使用後に1時間ほど送風運転をする、こまめにフィルター掃除をする、アルコールで除菌をするといったひと手間で、カビが発生するリスクを抑えよう。なお、エアコンを使用しない期間も、月に1回は送風運転をしておくといい。
4. 業者にエアコンのカビ掃除を依頼するメリット
吹出し口やフィルター、フィンなどは自分でなんとか掃除できるが、ファンやドレンパンなど内部は困難だ。そこは業者に頼むことをおすすめする。
エアコンのカビ掃除を業者に依頼するメリット
- 専用の洗剤や道具でエアコン内部までキレイにしてくれる
- 自分では落としきれないガンコなカビも落としてくれる
- 故障、部屋が水浸しになるなどのリスクがほぼない
- 運転効率が回復すれば電気代の節約にもつながる
業者にエアコンのカビ掃除を頼むと費用がかかるが、プロの手でエアコンの内部までしっかりキレイに掃除してくれるメリットは大きい。カビを駆除することで目に見えない安心が手に入るのなら、ある程度の出費は仕方ないだろう。
結論
エアコンのカビは掃除で即駆除したい。フィルターやフィンなど、自分で掃除できるところは定期的にお手入れしておこう。掃除ができないエアコンの内部はシーズンに1回、または年に1回など業者に頼み、カビが生えにくいエアコン内部の環境を作ることが大切だ。