1. カビ取り剤は必要?カビが落ちにくい理由
カビにも種類がある。お風呂などで見かけるピンク色のヌメヌメした赤カビ(ロドトルラ=酵母菌の一種)は、カビ取り剤を使わなくても容易に落とせる。逆に、カビ取り剤が必要になるのは黒カビだ。
黒カビが落ちにくい理由
黒カビは、発生した場所に深く根を張る。ちょうど、木の根が地面の中に広がるイメージだ。赤カビは根を張らないためこすり落とせるが、黒カビは表面をこすっただけでは駆除しきれない。文字通り、根こそぎ除去しなければならず、そこでカビ取り剤の出番という訳だ。
カビ取り剤は必要?
黒カビを根絶させたいなら、カビ取り剤を使ったほうが、効率がいいだろう。カビ取りが目的で開発されているので、素材深くに根を張った黒カビをしっかり漂白・除菌してくれるはずだ。
2. カビ取り剤の種類と効果的に使うコツ
カビ取り剤のタイプ
カビ取り剤にはスプレー、ジェル、粉末、液体などがある。スプレーは泡で出てくるため、お風呂など広範囲に使いやすい。ジェルは窓のサッシなど、狭い部分や垂れると困る部分に使いやすい。粉末は量を調整しやすく、お風呂やキッチンなど幅広く使える。液体タイプは、主に洗濯槽の黒カビを除去するものだ。
カビ取り剤の性質
塩素系と酸素系がある。塩素系のカビ取り剤は高い漂白・除菌作用がある一方、皮膚への刺激が強く、鼻をつく塩素特有の臭いがする。酸素系のカビ取り剤は臭いがなく、素材への刺激も少ない。若干、洗浄力は劣るものの、漂白・除菌作用はしっかりある。
なお、塩素系と酸素系を混ぜると有害なガスが発生する。絶対に混ぜないようにしてほしい(ご存知の方も多いと思うが念のため)。
なお、塩素系と酸素系を混ぜると有害なガスが発生する。絶対に混ぜないようにしてほしい(ご存知の方も多いと思うが念のため)。
カビ取り剤を効果的に使うコツ
- カビの表面や、カビ取り剤をかける部分の汚れを落としておく
- 水で洗い流し、水気をしっかり拭き取って乾燥させる
- カビ取り剤を吹きつけ、所定の時間放置する
- こすらずに洗い流す
お風呂の黒カビ駆除を想定したやり方だが、事前に落とせる汚れを落としておく、素材を乾燥させてからカビ取り剤を吹きつける、こすらないといったところがコツだ。
カビは湿気の多いところに繁殖することからもわかる通り、水分に強く乾燥に弱い。また、水気があるところにカビ取り剤をかけてしまうことで、水が邪魔してカビの根元までカビ取り剤の効果が届かず、根絶することができない場合があるため注意が必要だ。
意外と忘れがちなのが、「こすらない」というポイント。カビ取り剤をかけたうえからこすってしまうと、カビの菌糸が奥へと入り込み、かえって根絶するのが難しくなる。一度カビ取り剤を塗布したら、所定の時間かならず待つようにしよう。
カビは湿気の多いところに繁殖することからもわかる通り、水分に強く乾燥に弱い。また、水気があるところにカビ取り剤をかけてしまうことで、水が邪魔してカビの根元までカビ取り剤の効果が届かず、根絶することができない場合があるため注意が必要だ。
意外と忘れがちなのが、「こすらない」というポイント。カビ取り剤をかけたうえからこすってしまうと、カビの菌糸が奥へと入り込み、かえって根絶するのが難しくなる。一度カビ取り剤を塗布したら、所定の時間かならず待つようにしよう。
パックでさらに効果アップ
カビ取り剤を吹きつけた上からキッチンペーパーやラップで覆うと、流れ落ちを防げるだけでなく、カビ取り剤が黒カビに浸透しやすくなる。しつこい黒カビにはぜひ試してみよう。
3. カビ取り剤が使えない場所は?
カビ取り剤は強力な漂白・除菌作用がある。お風呂、トイレ、シンクといった耐水性をもつ場所には使えるが、畳、木材、壁紙、布製品など水洗いできない場所に使うのはおすすめできない。素材を傷めたり漂白したりするおそれがあるためだ。
また、お風呂のタイルなどはOKでも、浴槽に使えないカビ取り剤もある。商品に記載された注意書きや使える場所・モノなどは事前に確認しておこう。
また、お風呂のタイルなどはOKでも、浴槽に使えないカビ取り剤もある。商品に記載された注意書きや使える場所・モノなどは事前に確認しておこう。
カビ取り剤が使えない場所はアルコールで
カビ取り剤が使えない場所に生えたカビは、アルコールを吹きつけてサッと拭き取ろう。市販のアルコール除菌スプレーで、濃度70〜80%程度のものがおすすめだ。ただし除菌はできても根こそぎ退治というわけにはいかない。こまめにお手入れし、湿気やホコリを溜めないなど、カビが生育しにくい環境を作ることが大切だ。
4. おすすめカビ取り剤3選
ここからは、おすすめのカビ取り剤を紹介する。
レック「GN黒カビくん カビとり泡スプレー」
激落ちくんで有名なレックからは、ガンコな黒カビをスッキリ落とす強力なカビ取り剤が発売になっている。
SCジョンソン「カビキラー」
強力浸透成分が配合されたカビ取り剤。目に見えている黒カビだけでなく、黒カビ予備軍にも効果がある。
UIEKI(ウエキ)「カビトルデス PRO」
強力密着ジェルがカビの奥まで浸透し、スッキリ落としてくれる。塗りやすい細口チューブや低刺激臭も特徴だ。
結論
カビ取り剤を使えば、深く根を張った黒カビも落とせるはずだ。ガンコなカビに悩んでいる方は、ぜひカビ取り剤を使おう。湿気や汚れを溜めないなど、カビが好む環境を作らないよう心がけることも忘れないようにしたい。