1. 床のワックスがけをおすすめする理由

床がフローリングやクッションフロアなら、ワックスがけをおすすめしたい。理由は、3つのメリットがあるからだ。
床をワックスがけするメリット
- 床を傷から守り長持ちさせてくれる
- 床が美しく見えて部屋も明るくなる
- 汚れが表面に付着するだけなので掃除が楽になる
ワックスが薄い膜となり、細かい傷から床を守ってくれる。床の表面の目に見えないほどの小さな凹凸も埋めてくれる。キレイに見えるようになるだけでなく、光を反射しやすくなるので部屋も明るくなる。汚れはワックスの膜の上に付着するので、床掃除の負担も軽くなるはずだ。
2. 床のワックスの剥がし方と失敗しない掛け方

古くなった床のワックスを剥がし、新しいワックスをかけるまでの手順を説明する。剥がす必要がない方は、掛け方だけチェックしてほしい。
床のワックスがけに適した日
天気がよく乾燥していて、風が穏やかな日が最適だ。寒い日、湿度が高い日などは乾燥に時間がかかることがある。風が強い日も、作業中や乾燥中にホコリが混じり、そのまま固まってしまうおそれがある。
古くなった床のワックスの剥がし方
- 剥離剤(リムーバータイプ)
- ゴム手袋
- スポンジ
- 剥離用ブラシ
- バケツ
- 雑巾(乾拭き用1枚、水拭き用1枚)
以上を用意する。剥離剤を床に撒いたらスポンジで床全体に満遍なく広げ、5分ほど時間をおく。剥離剤が乾いたらブラシでこすってワックスを剥がす。乾いた雑巾で剥離剤をキレイに拭き取り、最後に3回以上、床全体を水拭きして乾燥させる。
広い部屋は、一気にやると途中で剥離剤が乾燥してしまうことがある。少々手間だが、失敗しないためにも1平方メートルずつなど、区切って剥がしていこう。
広い部屋は、一気にやると途中で剥離剤が乾燥してしまうことがある。少々手間だが、失敗しないためにも1平方メートルずつなど、区切って剥がしていこう。
新しいワックスの掛け方
- 掃除機
- フローリングワイパー
- ワックス
- ゴム手袋
- 布(ワックスがけ用1枚、仕上げ用1枚)
まず掃除機やフローリングワイパーで床を掃除しておく。次にワックスを布に染み込ませ、板目に沿って横長の「コ」の字を描くようにかけていく。その際、かけ終わりで部屋から出られるよう、奥から出口に向かい下がりながらワックスがけをしていこう。
速乾タイプなら30分を目安に放置して乾燥させ、再度同じ要領でワックスがけをする。仕上げや磨きあげが必要なワックスはもう1枚の布で対処しよう。あとは完全に乾くまで待つだけだ。
速乾タイプなら30分を目安に放置して乾燥させ、再度同じ要領でワックスがけをする。仕上げや磨きあげが必要なワックスはもう1枚の布で対処しよう。あとは完全に乾くまで待つだけだ。
商品説明は事前に必ずチェック
ここでは一般的な例を説明したが、剥離剤やワックスは商品ごとに使用方法などが異なる。使用前は必ず商品説明をチェックし、正しい使い方をしよう。
3. ワックスがけした床のお手入れ

ワックスがけした床はできるだけ長くキレイに保ちたい。普段のお手入れと、ワックスを長持ちさせるコツも覚えておこう。
普段のお手入れ
床掃除は、掃除機がけや雑巾がけなど、いつも通りでいい。汚れがひどいときは、ワックスがけした床に使用可能なクリーナーでお手入れしよう。
長持ちさせるコツ
水、飲み物など液体を床にこぼしたらすぐに拭き取る。また、拭くだけでキレイになるといった「化学雑巾」や「流動パラフィン」が使われているフロアワイパー用シートの使用は、控えることをおすすめする。
このほか、床の使用頻度やワックスの状態などにもよるが、3カ月に1回を目安にワックスがけをしていくとキレイに保てるだろう。
このほか、床の使用頻度やワックスの状態などにもよるが、3カ月に1回を目安にワックスがけをしていくとキレイに保てるだろう。
4. 床用ワックスの選び方とおすすめ3選

床用ワックスにはいくつか種類がある。選び方とおすすめ3選を最後に紹介する。
床用ワックスの選び方
白木の床は、専用ワックスがあるのでそれを選ぼう。床に適したワックスが分からないときは、万能タイプのワックスがおすすめだ。ただし万能とはいえすべての床に使えるとは限らないため、商品説明は事前に確認しておこう。
また、床用ワックスは大きく「液体(ハードタイプを含む)」「スプレー」「シート」に分けられる。しっかりワックスがけしたい方には液体がおすすめだ。スプレータイプはピンポイントで艶出しができる。手軽さを求めるなら、フロアワイパーのようにワックスがけができるシートタイプがおすすめ。
お手入れの回数を減らしたい方は、耐久性が高いワックスを選ぶのはどうだろう。ワックス効果が1年以上、中には2年など長期間、持続するものもある。
また、床用ワックスは大きく「液体(ハードタイプを含む)」「スプレー」「シート」に分けられる。しっかりワックスがけしたい方には液体がおすすめだ。スプレータイプはピンポイントで艶出しができる。手軽さを求めるなら、フロアワイパーのようにワックスがけができるシートタイプがおすすめ。
お手入れの回数を減らしたい方は、耐久性が高いワックスを選ぶのはどうだろう。ワックス効果が1年以上、中には2年など長期間、持続するものもある。
リンレイ「オール 4L」
万能タイプの床用樹脂ワックス。低臭性で240畳分のと容量なのもうれしい。
アウロ「430J フローリングワックススプレー」
床に直接吹きつけておき、雑巾で拭き上げるだけの手軽さが魅力なワックス。
リンレイ「オールワックスシート」
いつも使っているフロアワイパーに装着するだけで床のワックスがけができる。
結論
床はワックスがけをするかどうかで、見栄えや掃除の手軽さ、床材の寿命などが変わってくる。ワックスがけというと面倒に思えるかもしれないが、今では手軽にかけられる商品も増えている。大掃除ついでに、床のワックスがけにチャレンジしてみてはどうだろうか?