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冷蔵庫の故障を疑う現象とは?買い替えの基準や処分まで徹底解説!

冷蔵庫の故障を疑う現象とは?買い替えの基準や処分まで徹底解説!

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

2020年12月31日

冷蔵庫が冷えない、異音がするなどでお困りではないだろうか?冷蔵庫の故障は生活の質を著しく低下させるため絶対に避けたいところだ。故障したときに起こる現象やまず調べるべき9つのポイント、買い替えの判断基準などを解説するとともに、適切な処分方法や長く使うためのコツも伝授する。

  
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1. そもそも冷蔵庫が冷えるメカニズムとは?

先に、冷蔵庫が冷えるメカニズムについて簡単に理解しておこう。

冷媒ガスが庫内の熱を吸収する

冷蔵庫にはさまざまな部品が組み込まれているが、冷えるのは「冷媒」というガスが循環して庫内の熱を吸収するからだ。その熱は冷蔵庫外に放出される。このメカニズムを担う中核がコンプレッサー(圧縮機)とコンデンサー(放熱器)と呼ばれる部品である。冷蔵庫の故障にはこれらが関係していることが多いので部品名を覚えておこう。

2. 冷蔵庫が故障するとどんな現象が起こる?

次のような症状が現れた場合、冷蔵庫の故障を疑おう。

冷えない

食品が詰め込まれすぎている、ドアが半開きになっている、冷風の吹出し口を塞いでいるといった要因であればすぐに解消できる。だがそうでない場合は、コンプレッサーやコンデンサーといった冷やすために欠かせない部品の故障が考えられる。

冷えすぎる

冷蔵庫の奥に入れた食品や飲み物が凍った、という経験はないだろうか?この場合に考えられるのは温度制御に欠かせない「ダンパーサーモ」と呼ばれる部品のトラブルだ。冷蔵庫の底部に搭載されていることが多く、汁をこぼしたり霜がついたりするとダメージを受けることがある。

異音がする

よくある「パシーン」といった音は、熱の吸収や放出の影響で樹脂が伸縮する際に発せられるものなので気にしなくてよい。「カランカラン」「コロコロ」といった金属音が聞こえ、冷えが弱いなどの現象が起こったら、コンプレッサーをはじめ中核を担う部品のトラブルが考えられる。

冷蔵庫の下(床)に水が溜まる

除霜機能で取り除かれた霜は、水になってホースを通りドレンパン(受け皿)に運ばれる。冷蔵庫の床に水が溜まる場合、ホースにゴミなどが詰まっているか、ドレンパンが割れていることが考えられる。冷えない現象も同時に起こっていたら、コンプレッサーの故障も疑おう。

氷が作られない

突然氷が作られなくなった場合、給水モーターや温度センサー、製氷皿を稼働させるためのモーターなどに何らかのトラブルが生じていることが考えられる。

3. 故障かも?冷蔵庫が冷えないときに調べたい9つのポイント

冷蔵庫が故障したときにもっとも困るのは、冷えなくなることだ。少しでも「冷えが弱くなった」と感じた段階で、故障の可能性を見極めるためにも次のポイントを調べてみよう。

冷えないときのチェックポイント

  • 電源プラグは正しく接続されているか
  • 温度設定は適切か
  • 食品をムリに詰め込んでいないか
  • 温度が高い食品が入っていないか
  • 霜が分厚くなっていないか
  • ゴムパッキンの劣化(変形)は見られないか
  • 冷蔵庫周りの空間は十分に確保できているか
  • 今まで聞いたことのない異音がしていないか
  • ドアの開閉頻度が多くなっていないか
いずれも基本的なことだが、故障と決めつける前にこれらを確認しておきたい。前述のように、吸収された庫内の熱は外へ放出される。冷蔵庫周りにある程度の空間を確保しておかないとうまく放熱できず、冷却が不十分になることがある。ドアを開閉するうちに少しずつずれて、いつの間にか壁に密着してしまったというケースもあるので頭に入れておこう。

対処法

  • 電源プラグを正しく挿し直す
  • 温度設定を変える、節電モードを解除する
  • 食品の配置を変えてスペースを作る
  • 食品は粗熱をとってから入れる
  • 霜はプラスチックのヘラなどで除去する
  • ゴムパッキンに、ぬるま湯で絞ったタオルをあてる
  • 冷蔵庫周りに空間を作る
  • 説明書で異音の種類を確認する
  • ドアの開閉を減らす、1回の開放時間を短くする
詰め込む食品の量は冷蔵庫の容量の7割を目安にしよう。ゴムパッキンの変形は、40℃程度のぬるま湯で絞ったタオルをあてると戻ることがある。戻らなければメーカーや修理業者に相談してみよう。交換も比較的簡単にできるので、ホームセンターなどで新しいパッキンを買ってきて取り付けてもよい。また異音の種類と故障かそうでないかの判断基準は、説明書やメーカーのHPでチェックできることが多い(※1・※2)。

4. 故障した冷蔵庫は修理に出す?買い替える?

残念ながら冷蔵庫の故障だった場合、修理に出すか買い替えるべきか、迷う方も多いだろう。古い冷蔵庫で寿命が近そうであれば、故障を直さず買い替えを検討する方がよい場合も多い。迷うのは、修理費用がどれくらいになるのか不透明なときである。

修理費用の目安

  • 冷えない:13,000〜90,000円
  • 庫内の水漏れ:9,000〜28,000円
  • パッキン交換:9,000〜23,000円 など
料金はいずれも税別の概算だ。冷蔵庫が故障したときの修理費用はメーカーによって異なるが、おおよその目安としてこれくらいと思っておこう。上記に加えて出張料や診断料がかかる場合もあるので、事前に確認しておくことをおすすめする。

修理か買い替えの判断基準は?

故障の修理費用は一例だが、まずは症状を詳細に伝えてメーカーに見積りをもらおう。そのうえで、修理費用と買い替え費用を天秤にかけるとよい。なお、使い方などによっても変わってくるが、一般的に冷蔵庫の寿命は10年程度といわれている。たとえば7〜9年など長く使っている冷蔵庫の場合、修理しても別の部品が故障することも考えられる。こうしたケースではメーカー保証が切れていることも多いはずなので、思い切って買い替えることをおすすめする。

5. 故障した冷蔵庫の処分方法は?

故障した冷蔵庫は家電リサイクル法に則り適切に処分しなければならない。

メーカーに引き取ってもらう

家電リサイクル法の対象製品は、たとえばパナソニックのようにメーカーが有料で引き取ってくれるケースが多い(※3)。まずはメーカーのホームページを確認してみるとよいだろう。

販売店に引き取ってもらう

買い替えるのであれば、新たに購入する家電量販店や電気店などに依頼するのがスムーズだろう。新しい冷蔵庫の搬入と同時に古い冷蔵庫を引き取ってくれるはずなので、購入時にお願いしておこう。

家電リサイクル受付センターに連絡をする

リサイクル料金のほかに収集・運搬料金がかかるが、東京23区の家電リサイクルセンターのようにインターネットから申し込むと自宅まで引き取りにきてくれるサービスもある(※4)。お住まいのエリアにこうしたサービスがあれば申し込むのもひとつの手だ。

指定引取場所へ持ち込む

自治体が指定する引取場所へ直接持ち込む方法もある。郵便局などで家電リサイクル券を購入し、事前に予約した日時に指定場所へ持ち込むことで適切に処分してもらえる。

自治体の粗大ごみでは回収してもらえない

冷蔵庫はリサイクルが義務付けられている家電なので、自治体の粗大ごみには出せないと覚えておこう。もちろん不燃ごみなどとして出すのは不法投棄にあたるおそれがあるため絶対にしてはいけない。

違法業者にはくれぐれもご注意!

  • 軽トラなどで低速徘徊しながら大音量で廃品回収を謳う業者
  • ネットのみで受け付けている業者
  • チラシを配布している業者
  • 空き地などで廃品回収を行っている業者
こうした業者は無許可のおそれがあるため要注意だ。ご家庭から出る廃棄物の回収には、自治体による委託および「一般廃棄物処理業の許可」が必要になる。「産業廃棄物処理業の許可」「古物商の許可」では回収できないため、これらの許可しか持たない業者は無許可ということになる(※5)。無許可の業者に依頼してしまうと法外な料金を請求されるだけでなく、不法投棄などの不適切処理をされるおそれがある。最悪のケースとして依頼主に罰則がおよぶおそれもあるため気をつけてほしい。

6. 冷蔵庫の故障リスクを減らす使い方とお手入れ

冷蔵庫に限らず電化製品は使い続けると劣化していくため、長く使うほど故障のリスクは高くなる。とはいえ正しい使用方法を守り、大事に使っていけば故障のリスクは下げられるだろう。長く使うためのポイントと、故障リスクを減らすお手入れ方法を最後にお伝えしよう。

食品は詰め込みすぎない

一般的に、冷凍庫はぎっしり詰まっていたほうがお互いに冷やし合うなどして効率がよいとされている。だが冷蔵庫の場合はそうではない。詰め込み過ぎると冷気の循環が滞り、庫内の温度が一定に保たれにくくなる場合がある。整理整頓するとともに、上述した通り容量の7割程度に留めておこう。

放熱スペースを作る

放熱効率の低下は冷蔵庫の寿命を縮めるおそれがある。両サイドと背面などには5cm程度の空間を常に確保しておこう。

開閉頻度を減らす・1回の開放時間を短くする

開閉頻度が多いと庫内の温度が下がりにくく、また霜ができやすくなる。また、たとえ頻度が少なくとも1回に開放している時間が長ければその分庫内の温度が下がる。設定温度に戻すためにモーターに負荷がかかり、故障を早めるおそれがあるので気をつけよう。

冷蔵庫を長く使うためのお手入れ

  • 霜を見つけたら取り除く
  • 冷蔵庫内は定期的に掃除する
  • 汁などをこぼしたらすぐに拭き取る
  • 隙間に溜まったホコリや汚れを取り除く
細かいことだが、冷蔵庫内の温度調整にかかる負荷が減らせれば故障リスクも低減できる。気がついたときに掃除したり霜を除去したりすることは大切だ。冷蔵庫は決して安い買い物ではないので、長く使うためにも使い方とあわせて適切なお手入れも心がけよう。

結論

人為的な要因が見当たらないのに冷蔵庫から異音がする、冷えが弱いなどと感じるときは、故障かもしれない。お伝えしたチェックポイントに該当しないときは、メーカーのサポートセンターなどに問い合わせてみよう。なお冷蔵庫のトラブルシューティングは各メーカーのホームページにも掲載されている。先にチェックしてみるのもおすすめだ。

(参考文献)

  • 公開日:

    2020年1月23日

  • 更新日:

    2020年12月31日

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