1. 冷蔵庫の霜取り
冷蔵庫に霜がつく理由
冷蔵庫に霜がつくのは、水分が凍ったり冷やすための機能にトラブルが生じたりしたとき。
たとえばドアが半開きになっていると外の空気が入り込み、冷やされて結露が生じる。その水分がさらに冷やされて凍れば霜となる。
ドアはきちんと閉まっているのに霜ができる、しかも冷凍庫の食品が溶けているとなれば、冷却するための装置にトラブルが発生していると考えられる。この場合、霜取りでは解消できない。修理が必要になる可能性が高いため、お客様センターに相談しよう。
たとえばドアが半開きになっていると外の空気が入り込み、冷やされて結露が生じる。その水分がさらに冷やされて凍れば霜となる。
ドアはきちんと閉まっているのに霜ができる、しかも冷凍庫の食品が溶けているとなれば、冷却するための装置にトラブルが発生していると考えられる。この場合、霜取りでは解消できない。修理が必要になる可能性が高いため、お客様センターに相談しよう。
霜を放置するとどうなる
- 庫内を冷やす力が低下する
- 電気代が余計にかかる
- 詰め込める食品の量が少なくなる
霜取りをせずに放置すると、うまく冷気が伝わらず冷えにくくなる。食品の熱を奪う効率も下がるため、性能が低下したり、余分に電気代がかかったりする。当然、容量を圧迫すれば詰め込める食品も少なくなってしまう。霜取りは緊急性こそ低いが、厚くなる前には実施したい。
冷蔵庫の霜取り方法
- 食品をすべて取り出してクーラーボックスに入れる
- 冷蔵庫の電源をオフにしてドアを全開にする
- プラスチック製のヘラで霜を削り落とす
- タオルで水気を拭き取る
霜取りはオーソドックスな方法がいちばん確実で安全だ。タオルを数枚用意し、一枚は床が濡れないように広げて敷こう。冷蔵庫の中身を出して空にしたら、ヘラで削っていく。軽度の霜なら、ドアを開放し自然解凍させて霜取りする方法でもOKだ。最後に乾拭きして冷蔵庫内の水分をしっかり拭き取り、食品を戻して電源を入れよう。
2. 冷凍庫の霜取り
冷凍庫に霜がつく理由
冷凍庫につく霜も、原因はほぼ同じだ。水分が凍ったことが原因と考えられる。とくに冷凍庫は冷蔵庫よりも温度が低いため、ドアが半開きだったり、長時間開けていたりするとすぐに霜ができてしまう。
半開きなどであれば、改善できるが、ドアパッキンが劣化している場合、交換したほうがいいケースもある。霜取りをしてもまたすぐに霜がつくという場合は、一度お客様センターに相談してみるといいだろう。
半開きなどであれば、改善できるが、ドアパッキンが劣化している場合、交換したほうがいいケースもある。霜取りをしてもまたすぐに霜がつくという場合は、一度お客様センターに相談してみるといいだろう。
霜を放置するとどうなる
冷蔵庫と同じように、冷やす性能が低下し、電気代が余計にかかってしまう。とくに冷凍庫の霜は、いったんでき始めると短期間で大きく(厚く)なることが多い。薄いうちに霜取りをすることが大切だ。
冷凍庫の霜取り方法
霜取りの流れは、基本的に冷蔵庫のときと同じ。ただし冷凍庫の霜取りは時間がかかることが多い。そのため、熱湯やドライヤー、アイスピックなど金属性の工具を使った霜取り方法も考えられるが、次のような点に注意したい。
熱湯は自分がヤケドをしたり、庫内を変形させたりするおそれがある。ドライヤーをあてた場合も、熱により変形する可能性がゼロではない。金属性の鋭利な工具は、一気に霜取りができるが、庫内を傷つけるだけでなく配管にささればガス漏れなどを起こすリスクもある。万が一故障したときに、保証対象外になる可能性が高いので控えよう。
熱湯は自分がヤケドをしたり、庫内を変形させたりするおそれがある。ドライヤーをあてた場合も、熱により変形する可能性がゼロではない。金属性の鋭利な工具は、一気に霜取りができるが、庫内を傷つけるだけでなく配管にささればガス漏れなどを起こすリスクもある。万が一故障したときに、保証対象外になる可能性が高いので控えよう。
3. 冬にエアコンが止まる!「霜取り運転」とは
ところで、冬の時期に「エアコンの始動が遅くなった」「気がついたら停止していた」といった経験をした方も多いのではないだろうか?多くの場合、それは故障ではなく室外機にできた霜によるものだ。
霜取り運転とは
エアコンの室外機に付着した霜を取るための運転モード。霜がつくと温風が出なくなる、エアコンをオンにしても始動しない(数分〜20分程度かかる)、室外機から変な音が聞こえるといった症状が出始める。そのままにしていると、エアコンの寿命を縮めてしまうこともある。
なぜ室外機に霜が?
エアコンの暖房運転中、室外機に組み込まれている熱交換器の温度は低くなり、周囲の水蒸気が結露する。その結露が凍ったものが霜、という訳だ。
霜取り運転の対処法
基本的にはエアコン自らが霜取り運転を行うのだが、たとえば室温を下げることで霜取り運転にかかる時間を短くできる可能性がある。28℃→25℃など、設定温度を下げて様子を見よう。
4. 霜取り不要の冷蔵庫もある
少し話が逸れたが、冷蔵庫や冷凍庫の霜取りが面倒な方は、霜取り不要の冷蔵庫を購入するのもひとつの方法だ。
霜取り不要の冷蔵庫とは
冷蔵庫には「直冷式」「ファン式」がある。直冷式は、庫内に冷やすための装置があり、直接食品を冷やすことができる。一方ファン式は、冷やす装置が冷蔵庫の奥に設置されており、そこで作られた冷気をファンで送る仕組みになっている。
このうち、自動霜取り機能を搭載した霜取り不要の冷蔵庫は、ファン式のほうだ。大型の冷蔵庫はファン式のものが主流だが、単身用などは直冷式のものも少なくない。冷蔵庫を買い替える際はぜひ、直冷式かファン式か、霜取り機能がついているかどうかもチェックしておこう。
このうち、自動霜取り機能を搭載した霜取り不要の冷蔵庫は、ファン式のほうだ。大型の冷蔵庫はファン式のものが主流だが、単身用などは直冷式のものも少なくない。冷蔵庫を買い替える際はぜひ、直冷式かファン式か、霜取り機能がついているかどうかもチェックしておこう。
結論
冷蔵庫につく霜の問題は緊急性が高いものではないが、厚くなるとさまざまな弊害が生じるため、薄いうちに取っておきたい。霜取りの手間を減らしたい方はファン式の冷蔵庫を探してみよう。霜取り後、すぐに霜がついてしまうときは故障かもしれないので、窓口に相談することをおすすめしたい。