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トイレタンクの水漏れは一刻も早く直すべし!原因と対処法を徹底解説!

トイレタンクの水漏れは一刻も早く直すべし!原因と対処法を徹底解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年12月31日

トイレで水を流したあと、チョロチョロと流れ続ける状態を放置してはいないだろうか?もしかするとそれは、トイレタンクで水漏れが起こっているのかもしれない。放置すれば莫大な水道料金がかかるおそれもあるため、いち早い対処が必要だ。本稿では、トイレタンクの水漏れの原因と対処方法を詳しく解説する。

  

1. トイレタンクから水漏れが!まずすべき応急処置とは

トイレのタンクから水漏れが発生した場合、原因を突き止め一刻も早く水漏れを止めることが重要だが、その前にすべきことがある。

止水栓を閉める

たとえチョロチョロなど微量であっても、流れ続ければ水浸しになり床材や壁の劣化を招いたり、カビが生えたりする原因となる。集合住宅で2階以上にお住まいなら、下階への影響も懸念される。トイレ本体やタンクの横または裏のほうにある止水栓を、マイナスドライバーを使って閉めよう。原因の究明や対処はそれからだ。

止水栓を何回転させたか覚えておく

水漏れが直ったら止水栓を開けることになるのだが、開けすぎると一気にタンク内に水が溜まり、そこから溢れてしまうおそれがある。逆に開きが少ないとなかなか水が溜まらず、排泄物を流しきれない場合がある。止水栓を閉める前の位置に戻すには、何回転させたかを覚えておくことが大切だ。

2. トイレタンクの外側で水漏れしているときの原因と対処方法

無事に水が止まったら、次はどこから水漏れしているのかを突き止めよう。止水栓を閉めている間はトイレに水が供給されないため、タンクに残っている水がなくなればトイレが使えなくなる。一息つきたくなるかもしれないが、一気に原因を突き止めよう。

トイレタンクと給水管の接続部分の水漏れ

給水管とはトイレタンクに水を供給するためのパーツだ。その給水管とトイレタンクとの接合部分から水漏れしている場合、ナットが緩んでいるかパッキンが劣化しているかのいずれかが考えられる。対処方法として、まずは止水栓を閉めてから、モンキーレンチなどでナットを締めて様子を見てみよう。それでも解消されなければナットを外して中のパッキンを交換しよう。ホームセンターなどで買えるので、外したものを持ち込んで店員に探してもらうとよいだろう。

トイレタンクのレバーハンドルからの水漏れ

水を流すときのレバーハンドルから水漏れすることもある。考えられる原因は、タンク内にあるパッキンの劣化もしくはオーバーフロー管の破損だ。後者は次項で解説するため、ここではパッキンの劣化だった場合の対処方法をお伝えする。といってもお察しのように、パッキンを交換するだけだ。止水栓を閉めてトイレタンクの水を流し、空っぽにする(水があると作業しにくいため)。

次にレバーハンドルの先端についているチェーンを外し、モンキーレンチなどでレバーハンドルを固定しているナットを外せばパッキンも取れる。同じように、外したものをお店に持ち込んで店員に探してもらうとよい。取り付けたら、逆の手順で元通りにして完了だ。

トイレタンクの底面からの水漏れ

トイレタンクとトイレ本体の接続部分から水漏れすることもある。考えられる原因はやはりパッキンの劣化だ。止水栓を閉めてタンクの水をすべて流し、トイレタンクを外す。タンクとトイレ本体はナットで接続されているので、モンキーレンチなどを使って外そう。不明な点は取扱説明書を確認するか、メーカーに確認するなどしてほしい。次に、トイレタンクを持ち上げて取り外し、寝かせるなどして底面のパッキンを交換する。メーカーなどでサイズが異なる場合が多いため、こちらも外したものをお店に持ち込んで探してもらうとよいだろう。

最終確認も忘れずに

パッキンの交換が済んだら止水栓を開けてタンクに水を溜め、正常に流れるかどうか、水漏れが解消しているかどうかを確認しよう。

3. トイレタンクの内側に水漏れの原因があるときの対処方法

一方、トイレタンクの内側で問題が生じて水漏れが発生することもある。チョロチョロと流れ続ける場合はタンク内でのトラブルを疑おう。考えられる原因や対処方法を解説する。

ボールタップの異常またはパッキンの劣化による水漏れ

水位を調節するためのパーツで、給水管からタンク内に延びているものがボールタップだ。浮き玉が付いているので見つけやすいだろう。ボールタップはその浮き玉でタンクの水位をコントロールするのだが、不具合が生じていると水が供給され続け、容量を超えた分がチョロチョロと流れ続けることになる。「水位が高い」という場合もボールタップのトラブルが考えられる。

止水栓を閉めてタンクの水をすべて流したら、給水管とタンクをつないでいるナットも取り外し、ボールタップを外そう。それをお店に持ち込んで適合する新しいボールタップに買い換えたら、逆の手順で取り付ければOKだ。なお新しいボールタップを買うとナットもついてくる。パッキンが劣化するほどであればボールタップもそれなりに劣化しているはずなので、丸ごと交換してしまったほうがはやい。

オーバーフロー管の破損による水漏れ

何らかのトラブルでタンク内に規定の水位以上に水が供給された場合、オーバーした分を排出する役割を担っているのが文字通りオーバーフロー管だ。タンクの底から上にまっすぐ延びている管なのでこちらも分かりやすいだろう。オーバーフロー管の先端(上部)から2〜3cmほど下のあたりにラインが引かれていたり「WL」などと書かれていたりするのだが、これは標準水位がその位置であることを意味する。

標準水位よりも高い場合は、先ほどのボールタップのトラブルを疑おう。逆に、低い場合は後述するゴムフロート(フロートバルブ)に問題がある可能性が高い。

もちろん、オーバーフロー管そのものが破損していたり亀裂が入っていたりした場合も、水漏れが起こることがある。まずは止水栓を閉めてタンクの水を抜き、給水管とトイレタンクの接続部分を外す。次に、トイレタンクとトイレ本体を取り外し、底面にあるオーバーフロー管のナットを取り外す。これでオーバーフロー管も取り外せるはずだ。お店に持ち込んで同じタイプのものを探してもらったら、逆の手順で取り付けよう。

ゴムフロート(フロートバルブ)の劣化や破損による水漏れ

タンクから便器への給水を調節するパーツが、黒くて丸いその名もゴムフロートだ。用を足したあとにレバーハンドルを回すと、タンク内でゴムフロートが持ち上がって便器内に水が流れる。一定量の水が流れ出ると、今度はゴムフロートが自動で降りてきて便器への給水口を閉じる。このゴムフロートが劣化や破損していると、給水口が完全に塞がらずに水が流れ続けてしまうというわけだ。水位が低い場合にゴムフロートを疑うとお伝えしたのはこのためだ。ただし、チェーンが給水口とゴムフロートの間に挟まっているだけといった単純なケースもあるので、まずは状態をチェックしよう。

ゴムフロートはオーバーフロー管とレバーハンドル両方にまたがって取り付けられているのが一般的だ。まずは止水栓を閉めてタンク内の水をすべて流し、オーバーフロー管側→レバーハンドル側の順にゴムフロートを外していこう。あとはこれまで同様に、お店に持ち込んで適合するものを探してもらい、逆の手順で取り付ければよい。なお取り付けが済んだら、タンクに給水する前にレバーハンドルを回してみよう。チェーンがたるんでいると、レバーハンドルを回してもゴムフロートが十分に持ち上がらず、便器内に給水できない場合があるため、必要に応じて調節しておこう。

最終確認も忘れずに

トイレタンクの外側で水漏れが生じていたときと同じように、各パーツの交換が済んだら止水栓を開けてタンクに水を溜め、正常に流れるかどうか、また水漏れが解消しているかどうか確認しよう。

4. トイレタンクの水漏れを業者に依頼したほうがよいケースとは

自分でトイレタンクの水漏れを修理するのが難しい場合は業者に依頼することになる。具体的に、どういったケースであれば業者を呼んだほうがよいのだろうか?

業者に依頼したほうがよいケース

  • トイレタンクの蓋が外せないとき
  • トイレタンクと便座を取り外すしかないとき
  • 部品が手に入らなかったとき
  • 原因が分からないとき
  • 危険をともなうと感じたとき
  • 自分では難しいと感じたとき など
こうしたケースでは、決して無理をせずに業者にお願いしよう。確かに費用はかかるが、ケガをしたり状態を悪化させたりするよりは断然よい。

修理費用の目安

地域や業者によって異なるが、8,000~12,000円ほどで受けてくれる業者が多いようだ。ただしトイレを取り外しての修理が必要だったり、トイレタンク自体を交換したりする場合は、20,000~30,000円(トイレタンク代は別)など高額になることもある。業者によっては出張費がかかったり、深夜や早朝の作業には追加料金が発生したりする。依頼時に必ず確認しておこう。また緊急を要するため余裕がないかもしれないが、可能なら相見積りをとって比較するのもおすすめだ。

5. トイレタンクの水漏れが水道代に与える影響

トイレタンクに限ったことではないが、水漏れが起こったときに心配なのが水道代だ。チョロチョロだったとしても、24時間流れ続けるわけなので水道代は間違いなく高くなる。どれくらい高くなるのか、ご存知だろうか?

1カ月で7万円を超えることも

東京都水道局によれば、便器内の水面がわずかに動いている程度の水漏れであっても、1カ月放置すると約69,000円(税別)になることも考えられるという(※1)。トイレタンクと便器の間で起こる水漏れは外に流れることがほとんどないうえ、トイレは問題なく使えるため気づかないことも多い。あるいは、チョロチョロ流れいてるのは気づいていても修理せず放っておく方もいるのではないだろうか?だが、あくまで例とはいえ、想像を絶する水道料金がかかるおそれがある。チョロチョロと水漏れの音が聞こえたら、速やかに対処するようにしよう。

結論

トイレで水を流したあとチョロチョロ音がずっと続く場合、水漏れを疑おう。本稿では考えられる原因や対処方法をお伝えしてきたが、ハードルが高ければ最初から業者を呼んでしまうでもよい。とにかく放置するのは厳禁だ。少しでも気になる症状があれば、タンクを覗いてみるなどして速やかな対処につなげよう。

(参考文献)

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  • 公開日:

    2020年1月13日

  • 更新日:

    2021年12月31日

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