目次
- 1. タオルに黒ずみができてしまう原因
- 2. タオルの黒ずみの落とし方1|煮洗い
- 3. タオルの黒ずみの落とし方2|浸け置き洗い
- 4. タオルの黒ずみの落とし方3|オキシクリーンで「オキシ漬け」
- 5. タオルの黒ずみがどうしても落ちないときは?
- 6. タオルの黒ずみを落とすついでに洗濯槽も掃除しよう
- 7. タオルの黒ずみはほんの少しの意識で防げる
- 8. ドラム式と縦型で洗濯の仕方を工夫してみよう
- タオルが入る大きめの鍋
- 洗濯洗剤
- 酸素系漂白剤
- 菜箸またはトング
- 大きめの鍋にタオルが浸るくらい水を入れる
- 洗濯洗剤と酸素系漂白剤を溶かして火にかける
- 沸騰したらタオルを入れて弱火で10分ほど煮る
- 火を止め、熱湯が冷めたら流水で十分すすぐ
- いつものように洗濯機で洗う
- タオルが入る大きめの桶や洗面器
- 洗濯洗剤
- 酸素系漂白剤
- 桶に40〜45℃のぬるま湯をはる
- 洗濯洗剤と酸素系漂白剤を適量溶かす
- 30分程度タオルを浸け置きする
- 流水で十分すすぐ
- いつものように洗濯機で洗う
- タオルが入る大きめの桶や洗濯桶
- オキシクリーン
- 桶に40〜50℃のお湯4Lを注ぐ
- オキシクリーンを30g投入してよく溶かす
- タオルを入れて1時間ほど浸け置きする
- 流水で十分すすぐ
- いつものように洗濯機で洗う
- 洗濯槽に高水位まで水を溜める
- 市販の洗濯槽クリーナーを注ぎ入れる
- 使用方法にしたがって洗濯槽を洗浄する
1. タオルに黒ずみができてしまう原因

洗濯しているはずのタオルに黒ずみができてしまうことがある。原因はどこにあるのだろうか?
汚れが蓄積してしまった
洗剤は汚れを100%落としてくれるわけではない。タオルに微かに残った汚れが蓄積し、やがて黒ずみとなることがある。洗濯物の入れ過ぎも、洗剤が十分に行き渡らず汚れが残る要因となるため注意しよう。
黒カビが生えてしまった
汚れたタオルを洗濯槽に入れたままにして何日も洗わない、あるいは脱水後も洗濯槽に入れたまま長時間放置にするといった行為は、雑菌や黒カビの繁殖を招くおそれがある。洗濯する前のタオルや衣類はランドリーバスケットなどに入れる、脱水後は速やかに干すといったことが大切だ。
洗剤の溶け残りが黒ずみになってしまった
洗濯物や水の量に対し、洗剤あるいは柔軟剤が多すぎると十分にすすぎ切れず残ってしまうことがある。蓄積されれば黒ずみの原因にもなるため、洗剤や柔軟剤は適量を守るようにしよう。
色移りしてしまった
色が移って黒ずみのように見えることもある。とくに白や薄い色のタオルは色が移ったときに目立ちやすい。色の濃い衣類、おろしたての衣類などと一緒に洗う際は別々に洗う、洗濯ネットに入れるなど工夫しよう。
洗濯槽の汚れが移ってしまった
一見キレイそうな洗濯槽も、裏側は雑菌やカビだらけということがある。洗濯槽を掃除していない方は、そうした汚れや黒カビがタオルに移り、黒ずみになっているかもしれない。
2. タオルの黒ずみの落とし方1|煮洗い

タオルの黒ずみを落とす方法をいくつか紹介する。まずは除菌・消毒に効果があり、黒ずみを落とす作用も期待できる煮洗いからだ。
タオルの煮洗いに必要なもの
タオルの黒ずみを煮洗いで落とす方法
タオルを煮洗いする際のポイント
洗浄力は高いが繊維へのダメージも強い。色落ちが困るタオルは控えることと「弱火で10分」という煮沸時間を守ろう。菜箸やトングなどでタオルを泳がせるように回しながら煮沸するのがコツだ。なお洗剤や漂白剤は適量でよい。パッケージを参考に、水量に対して適量を投入しよう。
3. タオルの黒ずみの落とし方2|浸け置き洗い

続いて浸け置き洗いでタオルの黒ずみを落とす方法を紹介する。煮洗いよりもやや洗浄力は劣るかもしれないが、繊維へのダメージは少なくて済む。
タオルの浸け置き洗いに必要なもの
タオルの黒ずみを浸け置き洗いで落とす方法
タオルを浸け置き洗いする際のポイント
煮洗いより洗浄力は劣るものの、手軽に黒ずみ落としができて色柄物にも応用できるのが浸け置き洗いだ。先にこちらを試し、黒ずみが落ちなかったら煮洗いをするのでもよいだろう。可能であれば湯温はキープしたいところである。途中でお湯を継ぎ足し、洗剤や漂白剤を追加するなどできればベターだ。
4. タオルの黒ずみの落とし方3|オキシクリーンで「オキシ漬け」

市販の酸素系漂白剤「オキシクリーン」を溶かした洗浄液に浸け置きすることを「オキシ漬け」と呼ぶ。用途が幅広いオキシクリーンは、常備しているというご家庭も多いだろう。オキシ漬けでタオルの黒ずみを落とす方法を紹介する。
タオルのオキシ漬けに必要なもの
タオルの黒ずみをオキシ漬けで落とす方法
タオルをオキシ漬けする際のポイント
オキシクリーンの分量は、付属するカップの「1」のラインが目安になる(カップによって異なるため詳しくはパッケージをご覧いただきたい)。浸け置きする時間はかかるが、除菌や消臭などの効果もあるため生乾き臭の予防もできて一石二鳥だ。オキシクリーンをお持ちの方はぜひこちらも試してみてほしい。
5. タオルの黒ずみがどうしても落ちないときは?

いずれの方法を試してもタオルの黒ずみが落とせないときは、頑固な黒カビなどが原因かもしれない。黒カビはタオル素材の深くまで根を張るため、根絶が難しい厄介な菌だ。
タオルの黒ずみが落ちないときの対処方法
ある程度ダメージを与えてしまうことは覚悟の上で、煮洗いや浸け置き、オキシ漬けを何度か試してみるという手もある。だがそこまでするくらいなら、思い切って買い替えをおすすめする。大切なタオルでどうしても黒ずみを落としたいというときは、一度クリーニング店に相談するという手もある。
6. タオルの黒ずみを落とすついでに洗濯槽も掃除しよう

最初にお伝えしたように、タオルに黒ずみができる原因が洗濯槽の汚れにあることも考えられる。タオルの黒ずみを落とすと同時に、洗濯槽の汚れも落としておくとよいだろう。
洗濯槽の洗浄に必要なもの
市販の槽洗浄クリーナーのみでOKだ。ドラッグストアやスーパー、ホームセンターやネット通販など至るところで手に入るので入手しておこう。
洗濯槽を洗浄する方法
洗濯槽を洗浄する際のポイント
手順や浸け置き時間はクリーナーによって異なるため、詳しくはパッケージをご確認いただきたい。また槽洗浄コースが搭載されている洗濯機もあるので、洗濯機の取扱説明書も確認しておくとよいだろう。クリーナーには酸素系と塩素系があるが、しばらく(3カ月や半年など)洗濯槽を洗浄していないときは、より洗浄力が高い塩素系クリーナーがおすすめだ。
7. タオルの黒ずみはほんの少しの意識で防げる

タオルに黒ずみが生じる要因はいくつもあるが、ほんの少し意識するだけで防げることが多い。
洗濯はこまめにおこなう
キッチンやトイレ、洗面所などのタオルを、つい数日続けて使ってしまうことはないだろうか?汚れの蓄積や雑菌・カビの繁殖で黒ずみが生じるのを防ぐには、こまめな洗濯が欠かせない。
できるだけ早く洗い、脱水後は速やかに干す
バスケットや洗濯槽に長い間タオルを置いておくと、雑菌やカビによって黒ずみができてしまうことがある。できるだけ早く洗い、脱水後はすぐに干すのを習慣づけるのがベストだが、すぐに洗わないときはハンガーにかけるなどして、少しでも乾燥させておこう。
洗剤と柔軟剤、水は適量を守る
洗剤のカスが残り黒ずみと化してしまうのを防ぐため、洗剤も柔軟剤も洗濯物や水の量に対して適量を守ることが大切だ。
色柄物と一緒に洗濯するのを避ける
白や薄い色のタオルは、色柄物との洗濯をできるだけ避けて色移りを防ごう。
洗濯槽は定期的に洗浄する
つい忘れがちなのが洗濯槽の洗浄だ。内側(目に見える部分)はキレイでも、外側には黒カビや洗剤カスなどがびっしりこびりついていることも多い。1カ月に1回など、定期的に洗濯槽を洗浄しよう。月1の洗浄は酸素系クリーナーで、半年に1回は塩素系クリーナーでガッツリなど使い分けるのもおすすめだ。
8. ドラム式と縦型で洗濯の仕方を工夫してみよう

お使いの洗濯機がドラム式か縦型かでも、ポイントが変わってくる。たとえばドラム式は少ない水量で洗うように設計されているため、洗濯物の量が多いと汚れが残ってしまうおそれがある。隅々まで洗濯液が行き渡りやすくなるよう、洗濯物の量を減らすといった工夫をしてみよう。
一方、水位を任意に調節できるのが縦型だ。節水意識が高い方はすすぎを1回にしたり、水位をやや低めに設定していたりするかもしれない。だがそれらも洗剤や汚れが残る要因となりうる。できればすすぎは2回、かつ水位もやや高めにして十分な水で洗い・すすぎをするようにしよう。
結論
タオルの黒ずみは今回紹介した方法で落としたり防いだりできるが、それでも長年使っているとどうしても落とせなくなることがある。いずれの方法を試しても黒ずみが取れないときは、残念だがタオルの買い替えを検討しよう。