1. つけおき洗いの基礎知識!どんなときに適している?

洗濯機を使わないのはもちろん、擦ったり揉んだりもせずただ浸すだけ、それがつけおき洗いだ(ただし洗濯槽を使うこともある)。洗剤を溶かした液に服を浸し、汚れを静かに浮かせて落とす方法なのでもっとも優しい洗い方と言える。
つけおき洗いの利点・欠点
素材を傷めず、型崩れも防ぐ。汚れをしっかり浮かして落とすことで消臭効果も得られる。シミやガンコな汚れなど、通常の洗濯では落とせない汚れも落としやすくなる。大切にしたい服、繊細な生地などはもちろん、ワイシャツなど型崩れを防ぎたい服の汚れや、子どものユニフォームに付いたガンコな汚れなどにも、つけおき洗いが有効だ。
一方、つけおきの時間が長すぎると色落ちしたり、素材によっては傷んだり再付着したりすることもある。時間がきたら速やかに脱水をしないと、繊維に汚れが残って雑菌の繁殖やカビの発生を招いてしまうこともある。つけおき洗いしているのを忘れて放置することだけは避けたい。
一方、つけおきの時間が長すぎると色落ちしたり、素材によっては傷んだり再付着したりすることもある。時間がきたら速やかに脱水をしないと、繊維に汚れが残って雑菌の繁殖やカビの発生を招いてしまうこともある。つけおき洗いしているのを忘れて放置することだけは避けたい。
洗濯タグ
つけおき洗いはさまざまな服に有効だが、ひとつ気をつけておきたいのが「手洗い不可」の服はやめたほうがいいということ。洗濯タグを確認し「洗濯桶に×」のマークが描かれていたら、ご家庭ではつけおき洗いをはじめ洗濯自体できないため、クリーニング店に持ち込もう。
温度
一般的に、水温は高いほうが洗浄力も高いとされる。つけおき洗いに関しても同じで、水よりも30〜40℃程度の「ぬるま湯」を使うのが一般的だ。ただし、素材によっては熱に弱いものもある。洗濯タグの水温をチェックするのを忘れないようにしたい。
2. ガンコな汚れから靴まで!つけおき洗いのやり方

つけおき洗いの基礎がわかったところで、次にやり方を説明する。
基本のやり方
まずは基本的なつけおき洗いから見ていこう。
汚れに洗剤を染み込ませ(原液のまま)、桶などにぬるま湯をはって服を浸す。15分を目安につけおき洗いをし、それでも落ちないときは最長1時間を目安に延長する。ただし、その間は色落ちなどがないかこまめにチェックしよう。時間がきたら、通常の洗濯をして干して乾けば完了だ。
汚れに洗剤を染み込ませ(原液のまま)、桶などにぬるま湯をはって服を浸す。15分を目安につけおき洗いをし、それでも落ちないときは最長1時間を目安に延長する。ただし、その間は色落ちなどがないかこまめにチェックしよう。時間がきたら、通常の洗濯をして干して乾けば完了だ。
ガンコな汚れには
ガンコな汚れに対するつけおき洗いには、洗剤に「重曹」「酸素系漂白剤」を加えるといい。重曹と漂白剤の割合は1:1なので調整しやすいだろう。
デリケートな素材には
デリケートな服には中性洗剤(オシャレ着用など)を使おう。やり方は基本の通りだが、素材が傷むのを防ぐため、時間はやや短めの10分を目安にしてほしい。洗濯機では洗えないので、時間がきたらキレイな水に入れ替えて1分ほど浸してすすぐ。これを3回繰り返し、タオルドライをして乾燥させよう。洗濯機の脱水機能を使う場合は30秒など短めに済ませるのがコツだ。
靴のつけおき洗いもできる
子どもの上履きや、サッカーなどで泥んこになった運動靴にも、つけおき洗いが有効である。やり方は基本のつけおき洗いとほぼ同じだが、汚れ具合によっては洗剤を濃い目に溶かし、酸素系漂白剤もしっかり使うことをおすすめしたい。市販の靴つけおき洗い専用の洗剤もおすすめだ。
3. つけおき洗いの注意点

つけおき洗いは難しいものではないが、注意点もあるので覚えておいてほしい。
いきなり長時間はNG
つけおき洗いは10分や15分など、短時間から始めよう。長時間浸しておくと繊維が傷んだり、服自体の染料が溶け出したりすることがある。それに、汚れが再付着してキレイだった部分が汚れることも考えられる。とくに、ポリエステルは黒ずむことがあるので気をつけよう。いきなり「ひと晩」といったつけおき洗いは絶対に避けたほうがいい。
ただし、洗濯洗剤ではなくセスキ炭酸ソーダや重曹のパッケージには「数時間〜ひと晩つけおく」といった使い方が記載されていることもある。その場合はパッケージの使用方法に従ってつけおき洗いをしてもいいだろう。
ただし、洗濯洗剤ではなくセスキ炭酸ソーダや重曹のパッケージには「数時間〜ひと晩つけおく」といった使い方が記載されていることもある。その場合はパッケージの使用方法に従ってつけおき洗いをしてもいいだろう。
洗濯タグ以外のチェックポイントも
もともと色落ちしやすい服や、デリケートな装飾が加工されている服、プリントや接着で縫製されている服などは、つけおき洗いすることによって劣化する可能性がある。できれば控えるか、こまめに様子を見ながら短時間でつけおき洗いを済ませよう。
結論
つけおき洗いは一見面倒そうだが、浸しておくだけなのでやってみると意外と簡単だったりする。ぜひ日々の洗濯に取り入れていこう。ただし長時間は避けること、素材の特徴をよく見極めることなど、注意点もしっかり頭に入れておいてほしい。