1. 詰まり改善におすすめなパイプクリーナーの種類

パイプクリーナーには液体と粉末、2つのタイプがある。それぞれメリットとデメリットがあるので、特徴をチェックして用途で使い分けよう。洗剤以外の、直接汚れを落とすタイプのパイプクリーナーと合わせて紹介していく。
液体タイプ
粘度がある液体を流し込んで使う。パイプにはりついでとどまり、ヌメリや汚れを溶かして落とすのだ。
一般家庭でも使いやすく、スーパーやドラックストアといった市販でも購入が可能だ。注ぎ込むときには手に付着するリスクがあるので、十分に対策をしたい。
一般家庭でも使いやすく、スーパーやドラックストアといった市販でも購入が可能だ。注ぎ込むときには手に付着するリスクがあるので、十分に対策をしたい。
粉末タイプ
粉末タイプのパイプクリーナーは、水と混ぜてから使う。発泡によって汚れと吸着して落とすため、他のタイプよりも洗浄力が高い。
業務用として使われる粉末タイプは、強力だが配合している成分が強いため、取り扱いには注意が必要だ。また、個包装になった家庭用の使いやすい商品もある。
業務用として使われる粉末タイプは、強力だが配合している成分が強いため、取り扱いには注意が必要だ。また、個包装になった家庭用の使いやすい商品もある。
真空式とワイヤーブラシ
真空式はラバーカップタイプのパイプクリーナーだ。ポンプが強力な吸引力を発揮するので、水が流れなくなったり、完全に詰まってしまった時に有効。主にトイレ用として使われるが、キッチンやお風呂の詰まりも解消できる。
ワイヤーブラシは、パイプに入れて擦ることで汚れを落とす。ただし、乱暴に入れてしまうと引っかかるリスクがあるので、慎重に扱おう。
ワイヤーブラシは、パイプに入れて擦ることで汚れを落とす。ただし、乱暴に入れてしまうと引っかかるリスクがあるので、慎重に扱おう。
2. パイプクリーナーの選び方

パイプクリーナーの種類はあるが、購入する時には何を基準に選べばよいのだろうか?チェックしたい2つのポイントを確認していく。
初心者には液体タイプがおすすめ
パイプクリーナーを初めて使うなら、簡単な液体タイプが良いだろう。注ぐだけで良く、容器も使いやすいように工夫されている。
すぐに流れてしまうと効果を発揮できないので、強粘度タイプがおすすめだ。こびりついた頑固な汚れに絡みつき、しっかりと溶かしてくれる。
すぐに流れてしまうと効果を発揮できないので、強粘度タイプがおすすめだ。こびりついた頑固な汚れに絡みつき、しっかりと溶かしてくれる。
成分をチェックする
パイプクリーナーは、「水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)」と「次亜塩素酸ナトリウム」に分かれる。それぞれ分解できる汚れが違うため、使う用途に合わせて使い分けよう。
タンパク質を分解できる次亜塩素酸ナトリウムは、髪の毛が流れるお風呂の排水溝や洗面所に良いだろう。水酸化ナトリウムは洗浄力が高く油にも強いため、様々な汚れに効果がある。両方の成分が入っているパイプクリーナーも多い。
水酸化ナトリウムは濃度が高いほど、洗浄力は高くなる。臭いやヌメリ対策なら水酸化ナトリウム濃度が1%以下でも十分だが、頑固な汚れや詰まりには1%以上のパイプクリーナーがおすすめだ。
タンパク質を分解できる次亜塩素酸ナトリウムは、髪の毛が流れるお風呂の排水溝や洗面所に良いだろう。水酸化ナトリウムは洗浄力が高く油にも強いため、様々な汚れに効果がある。両方の成分が入っているパイプクリーナーも多い。
水酸化ナトリウムは濃度が高いほど、洗浄力は高くなる。臭いやヌメリ対策なら水酸化ナトリウム濃度が1%以下でも十分だが、頑固な汚れや詰まりには1%以上のパイプクリーナーがおすすめだ。
3. パイプクリーナーの簡単な使い方

パイプクリーナーによって多少使い方が違うので、先に説明書を読んでおくように。排水溝についているカバーは、あらかじめ外しておこう。
- 規定量のパイプクリーナーを排水溝に流す
- 15~30分(説明書参照)ほど放置する
- 水でパイプクリーナーをいきよいよく流す
液体タイプのパイプクリーナーは、容器ごと40℃のお湯で温めておくと効果が高まる。あらかじめ排水溝に50℃くらいのお湯を流しておくと汚れが浮いて、落ちやすくなるのだ。
ただし、温めるお湯に熱湯を使うと容器が変形する。成分が分解されてガスが発生するため、最後に流すときはお湯ではなく水を使うようにしよう。
粉末タイプのパイプクリーナーでも、基本的な使い方は変わらない。粉末を入れたら、規定量の水を注いで放置し、水で流すだけ。水の代わりに40~50℃のお湯を使うとより効果的だ。
ただし、温めるお湯に熱湯を使うと容器が変形する。成分が分解されてガスが発生するため、最後に流すときはお湯ではなく水を使うようにしよう。
粉末タイプのパイプクリーナーでも、基本的な使い方は変わらない。粉末を入れたら、規定量の水を注いで放置し、水で流すだけ。水の代わりに40~50℃のお湯を使うとより効果的だ。
4. パイプクリーナーを使うときの注意点

汚れを落とすのに効果的なパイプクリーナーだが、使う時にはいくつか注意点がある。命の危険につながることもあるので、しっかりチェックしておこう。
ゴム手袋と換気をする
パイプクリーナーの洗浄成分は強く、直接肌にふれると悪影響がある。ゴム手袋をつけて、吸い込まないように部屋は換気しておいたほうが安心だ。もしも肌についてしまった時は、すぐに水で洗い流そう。
混ぜるな危険
ほとんどのパイプクリーナーには「まぜるな危険」といった表記がある。酸性タイプと塩素系の洗剤が混ざると有毒ガスが発生するため、一緒に使ってはいけない。
酸性のお酢やレモンの絞り汁でもガスは発生する。キッチンの排水溝にパイプクリーナーを使うときは、調味料や食材にも注意しよう。
酸性のお酢やレモンの絞り汁でもガスは発生する。キッチンの排水溝にパイプクリーナーを使うときは、調味料や食材にも注意しよう。
長時間の放置は逆効果
あまり長く放置しすぎると、溶かした汚れがまた固ってしまうことがある。詰まりが悪化するリスクがあるので、規定時間はしっかり守るように。もしも効果が感じられなければ、新しくパイプクリーナーを入れてから、同じ手順を繰り返そう。
結論
詰まりや臭いを予防するために、パイプクリーナーは有効だ。1ヶ月に1回くらいの頻度でパイプクリーナーを使えば、キレイな状態を保てる。ただし、正しい方法でパイプクリーナーを使っても詰まりが解消しない場合は、固形物が入ってしまった可能性がある。パイプクリーナーでは溶かせないので、プロの手を借りることも考えよう。