1. 平干しネットを使うメリットとは

平干しネットは便利な道具だ。平干しネットを使うメリットを見ていこう。
衣類が伸びるのを防ぐ
平干しネットを使うと、衣類が伸びるのを防げる。ニット・中綿のジャケット・ダウンジャケットは洗ったあとにハンガーに吊って干すと、伸びたり中身が寄ったりする。平干しネットを使えば平らな状態で乾かせるので、伸びや寄りを防げる。
小さいアイテムは置くだけでよい
ぬいぐるみ・下着・リストバンド・帽子なども平干しネットで乾かせる。ハンカチ・ハンドタオルなど、洗濯バサミで引っ張られて形が崩れるものも平干しネットを使えば、型崩れしない。
手洗いした衣類を干すなら必須
ニット・薄手のシャツ・ブラウスといったデリケートな衣類は手洗いの必要がある。これらの衣類を干すときにも、平干しネットを使うと型崩れを防げる。
2. 平干しネットの種類や選び方

平干しネットはいくつかの種類があり、自分のニーズによって選ぶとよい。それぞれの特徴とメリットをチェックしよう。
吊り下げ式
ハンガーのように吊り下げて使うタイプが最も一般的だ。物干し竿があれば、簡単に使用できる。屋外で天日干しもできるし、屋内や日陰で陰干しをすることもできる。
2〜3段に分かれているもの
吊り下げ式には干すスペースが2段に分かれているものがあり、多くのアイテムを干すことができる。3段のものもあるため、用途に合わせて選ぶとよい。
ハンモック式
吊り下げ式は円形のネットにフックがついているが、長方形のネットの両側にハンガーのフックが2つついているハンモック式もある。平らになるので収納時にも便利だ。
据え置き式
据え置き式は床やバスタブに置いて使う。特に浴室乾燥がついている場合には、非常に重宝する。陰干し専用に使うことが多いが、ベランダに台を置いて使えば天日干しもできる。
ファスナー付き・ベルト付きもおすすめ
平干しネットの中には深さがある商品、さらにファスナー付きで風が吹いても干しているアイテムが飛ばないようになっている商品や、洗濯物を抑えるベルト付きの商品がある。屋内で使用する場合は風の心配はいらないが、屋外で使う場合は風で揺れて落ちたり飛ばされたりすることを考慮しておくとよい。
吊り下げか据え置きか
平干しネットを選ぶときには「どこで使うか」と「洗濯物の量・サイズ」を考えるとよい。天日干しをする場合には吊り下げ式がベストだし、屋外で使うなら深いものやファスナー付きの方がよい。屋内で使う場合、部屋の中なら吊り下げ式の方が場所を取らないが、浴室で使うなら据え置き式の方がよい。また、衣類が大きい場合は大きめのネットを購入するとよい。
価格と品質を天秤にかける
一般的に価格が高い方が品質がよいが、必ずしも安いからといって品質が悪いということはない。逆に価格が高くても耐久性や使い勝手がよくないこともあるので、実際の商品を手にとって確認するとよい。吊り下げ式なら風で回転しないことと耐荷重性が高いこと、据え置き式なら浴槽のサイズに合っていることと足の有無を確認しよう。
目の大きさにも注目
ネットの目の大きさにも注目しよう。一般的にはネットの目が大きいほど通気性が高いが耐久性が低いことが多いが、すべての商品に当てはまるわけではない。
フックの形状も注目
吊り下げ式のフックは、バネ式やロック式なら風で動く心配がない。S字フックでも板バネのように物干し竿に固定できるものがあるので、そちらも考慮しよう。
3. 平干しネットの使い方やたたみ方

平干しネットの正しい使い方や適した使用場所、使う手順を確認しておこう。しまい方も知っておけば安心だ。
洗濯表示を確認する
ニット素材のセーターやカーディガンを選択する前に、洗濯表示を確認するとよい。手洗い・平干しのマークのほか、「陰干し」「濡れ平干し」は見落とすことが多いので注意するとよい。陰干しは平干しマークの左上に斜線、濡れ平干しは横2本線(普通の平干しは1本線)の表示だ。
平干しネットで洗濯物を干す
洗濯ネットの上に洗濯物を干すときにはできるだけ広げておくとよい。ただしネットの広さに限りがあるため、袖や裾を多少折り返してもよい。
平干しネットを使う場所
平干しネットは風通しのよい場所で使う。据え置き式を浴室で使うなら浴室乾燥がある方が望ましい。部屋干しする場合は除湿機をかけておくのもよいだろう。陰干しのマークがなければ、ほかの洗濯物と同じ場所で構わない。
平干しネットのたたみ方としまい方
平干しネットのたたみ方は、商品のパッケージに記載されているので参考にするとよい。ネットの両側をそれぞれ順手・逆手で持って8の字になるようにひねると、小さく収納できるものが多い。どこに収納してもよいが、ネットが乾いていることを確認してから収納することをおすすめする。
4. おすすめの平干しネットを厳選して紹介

手軽に手に入っておすすめの平干しネットを厳選してご紹介する。ホームセンターや100均など、さまざまな店舗で取り扱っているので比較してみるとよいだろう。
ニトリ「平干し洗濯ネット2段」
落下防止でふちが高くなっているのがポイントだ。フックはロック付きなので、風が強い日でも安心だ。
カインズホーム「3段式もの干しネット」
食品を乾燥させるためのものだが、平干し用としても使える。サイズが2種類あり、大きい方はセーターを干すのに十分なサイズだ。耐荷重は3kg(各段1kg)なので、薄手のニットなら十分使用できる。
3COINS「セーター干しネット」
直径59cmで2段になっているため、たくさん干せるのがポイントだ。ふちが高くなっているため、落下防止にもなっている。フックはバネ式ではないが、押し広げてから物干し竿に引っ掛けてはさみ込むため、ずれる心配はない。
ダイソー「型崩れ防止セーター干しネット」
フック部分がバネ式ではさめるようになっているため、物干し竿に固定できるのがポイントだ。
キャンドゥ「型くずれ防止ネット」
直径60cmと十分に大きなサイズの1段で深さのないタイプだ。ダイソーのものよりネットの目がやや大きめなので風通しもよい。ダイソーの商品と同様、バネ式のフックが採用されている。
セリア「多目的ネット2段」
こちらも食品を乾燥させるネットであり、平干し用のネットではないが、直径が30cmと小さめなので、小物やぬいぐるみを干すのに使える。
結論
平干しネットは手軽に手に入るうえに使い方も簡単で、衣類の型崩れを防ぐことができる。自分の干したい衣類や使用場所に合わせて適した形状や段数のものを選んで購入するとよい。もちろん、衣類の洗濯表示を確認してから使うようにするのがおすすめだ。気に入っている衣類を長く楽しむため、平干しネットをうまく活用するとよいだろう。