1. カーペット掃除が大切なワケ
カーペットに溜まる汚れとは?
毎日のように使うカーペットにはとにかく色々な汚れが溜まる。たとえば繊維クズやホコリ、抜け毛、足裏の垢や皮脂、汗、食べかす、飲みこぼし、それにダニなど。掃除をせずにいると、これらが日々蓄積されていってしまう。湿度や温度によってはカビが発生してもおかしくないだろう。
汚れはアレルゲンになりうる
カーペットに溜まるホコリなどの汚れ、ダニの死骸やフン、カビの胞子などは、吸い込んでしまうことによってアレルギー症状を招くことがある。少し極端かもしれないが、カーペットを定期的に掃除して汚れを取り除いておくことは、家族の健康を守ることにもつながるはずだ。
掃除の頻度は週2が目安
カーペットは毎日掃除したいところだが、忙しい方はそうもいかない。せめて週2回は掃除をして衛生的に保つように心がけよう。
2. カーペットの普段の掃除方法
カーペットの、普段からできる簡単な掃除方法とダニをやっつける方法を解説する。
掃除のコツ
- 掃除機はゆっくり滑らせる
- パイルを起こすようにかける
- カーペットの裏も忘れずに
パイルの根元に溜まった汚れまでしっかり吸引させるため、掃除機は1平方メートルあたり20秒以上かけてゆっくり動かすのがコツだ。このとき、グッと押しつけないこと、掃除機を「引く」ことを意識するといいだろう(掃除機は引いたときのほうが吸引力がより強い)。
基本的な掃除方法
- カーペットのパイルの向きとは逆方向へ掃除機をかける
- さらにパイルの向きに対して左右からも掃除機をかける
- 掃除機で取り切れない汚れは粘着シートで取り除く
日々行うカーペットのお手入れはこの流れで十分だろう。それでも汚れが残るときは、次の方法でキレイにしよう。
カーペットの拭き掃除
- スプレー容器に重曹水を作る
- カーペットの気になる汚れにスプレーする
- 乾いたタオルなどで拭き取る
水に対する重曹の分量は、パッケージに記載されているものを参考にしてほしい。重曹の成分が残ると白く浮いてしまうことがあるため、拭き取りは入念に行おう。
ダニを撃退するには
ダニはカーペットにも巣食っている。掃除機や粘着シートだけでは撃退しきれないため、天日干しをして乾燥させる、カーペットから少し離してアイロンのスチームをかけるといった方法で撃退しよう。ただし、素材によっては紫外線やスチームに弱いものもあるため、問題ないか事前にチェックしてほしい。
また、コインランドリーが近くにあれば、大型の洗濯機で丸洗いし、高温乾燥機で一気に死滅させる方法もある。いずれの方法でも、最後は掃除機で死骸などを取り除いておこう。
また、コインランドリーが近くにあれば、大型の洗濯機で丸洗いし、高温乾燥機で一気に死滅させる方法もある。いずれの方法でも、最後は掃除機で死骸などを取り除いておこう。
3. カーペットのシミは即・掃除!落とし方のコツ
カーペットに付着した繊維クズやホコリなどは掃除機または粘着シートで取り除けるが、それ以外の「水性」や「油性」といった汚れは取りにくい。これらの掃除方法も覚えておこう。
水性の汚れの落とし方
コーヒー、お酒、ジュース、醤油などは水性の汚れ。カーペットに付着して間もない段階なら、水拭きで落とせる可能性が高い。時間が経ってしまったら、重曹水を雑巾に含ませて汚れをトントンと叩こう。擦ると広がってしまうので気をつけてほしい。
ある程度キレイになったら、乾いた雑巾に持ち替えてトントン叩いて水分を吸収しよう。これを何度か繰り返せばキレイになるはずだ。
ある程度キレイになったら、乾いた雑巾に持ち替えてトントン叩いて水分を吸収しよう。これを何度か繰り返せばキレイになるはずだ。
油性の汚れの落とし方
油性ペン、油、食べこぼし、マヨネーズなどは油性の汚れ。ベンジンを含ませた雑巾で、トントン叩いて汚れを落とす。あとの流れは水性の掃除方法と同じだ。ただし、ベンジンは火気厳禁である。静電気で引火することもあるほどだ。換気をしながら、火の気がないことを十分に確かめたうえで使用してほしい。
また、色落ちしやすいカーペットに使う際は、目立たない部分で試してからのほうがいいだろう。ベンジンが使いにくい環境の方は、水性と同じように重曹水を使うか、中性洗剤を薄めたものを使おう。
また、色落ちしやすいカーペットに使う際は、目立たない部分で試してからのほうがいいだろう。ベンジンが使いにくい環境の方は、水性と同じように重曹水を使うか、中性洗剤を薄めたものを使おう。
4. カーペット掃除は「乾燥」も大切なポイント
カーペットの繊維クズやホコリ、皮脂などの汚れはどうしても溜まってしまう。これらはコツコツ掃除して溜めないようにするしかない。だが、ダニやカビなどは乾燥させることで繁殖を防ぐ(活動を鈍らせる)ことはできる。
たとえば、カーペットを拭き掃除をしたあとはしっかり乾燥させよう。水分が残っているとカビの発生などを招いてしまうことがあるためだ。裏返して風通しのいい場所に干したり、部分的な湿りなら扇風機、サーキュレーターなどを当てたりしよう。
普段、掃除がなかなかできないときも、カーペットを裏返したり風通しのいい場所に干したりして乾燥させるだけで違うはずだ。
たとえば、カーペットを拭き掃除をしたあとはしっかり乾燥させよう。水分が残っているとカビの発生などを招いてしまうことがあるためだ。裏返して風通しのいい場所に干したり、部分的な湿りなら扇風機、サーキュレーターなどを当てたりしよう。
普段、掃除がなかなかできないときも、カーペットを裏返したり風通しのいい場所に干したりして乾燥させるだけで違うはずだ。
結論
普段は掃除機や粘着シート程度でよいが、シミは時間が経つと落ちにくくなるため即・掃除を心がけよう。カーペットをしばらく使わないときは、コインランドリーがおすすめだ。大型洗濯機で洗い、高温乾燥機で乾かしてから掃除機をかけて収納しておこう。