1. ソファも意外とダニが多い!駆除が重要な理由

ダニというと布団のイメージが強いが、ソファやぬいぐるみなどにも多くのダニが潜んでいる。
ダニ駆除が重要な理由
ソファに巣食うダニの多くはチリダニと呼ばれる種類。ヒトを刺すことはないものの、その死骸やフンを吸い込めば、喘息やアトピー性皮膚炎といったアレルギー症状を引き起こすことがある。フケや垢、汗1gに300匹ものダニが生息できるというからゾットする。
ダニ退治の2大ポイント
ソファに限らず、ダニ退治における2つのポイントがある。それは「1.生きているダニをやっつける」「2.死骸とフンを取り除く」という流れだ。掃除機で表面の死骸やフンは取り除けても、生きたダニまでは排除できない。生きたダニがいる限り、死骸やフンはなくならないのである。ソファを掃除するときは、この流れをしっかり頭に入れておこう。
2. ソファのダニ撃退法!スチームは注意が必要

ソファのダニ撃退法は、カバーが外せるかどうかで変わってくる。それぞれ、詳しいやり方と注意点を見ていこう。
カバーが外せるソファ
- 50℃以上のお湯でカバーを洗濯する
- ウレタン(ソファの中身)はゆっくり丁寧に掃除機がけをする
- カバーを完全に乾燥させてから戻す
ダニは50℃以上で死滅すると言われている。50℃以上のお湯を洗濯機に溜め、カバーを洗濯しよう。もちろん、水洗いできる素材であることが大前提だ。
ただし、洗濯機には耐熱温度がある。事前に説明書を確認し、耐熱温度が50℃に満たないときはコインランドリーを利用しよう。コインランドリーの乾燥機は高温になるので、ダニを死滅させられるはずだ。
ただし、洗濯機には耐熱温度がある。事前に説明書を確認し、耐熱温度が50℃に満たないときはコインランドリーを利用しよう。コインランドリーの乾燥機は高温になるので、ダニを死滅させられるはずだ。
カバーが外せないソファ
- ダニ撃退アイテムを撒く(スプレーする)
- しばらく待ってから丁寧に掃除機をかける
カバーが外せないときは、市販のダニ撃退アイテムに頼ろう。薬剤の効果でダニが死んでしまえば、掃除機で除去しやすくなる。なお、どれくらい待てば死滅するかは商品によって異なるので、パッケージを確認してほしい。
重曹を使う方法もある
- ソファに粉末重曹をまんべんなくまぶし、ひと晩そのままにする
- 翌朝、掃除機で吸い取る
重曹には、汗や皮脂、垢などによる酸性の汚れや臭いを除去する作用がある。おまけに除湿効果も期待できるのでおすすめだ。
布製ソファの注意点
スチームアイロンの高温スチームは100℃ほどなので、ダニ撃退にはもってこいのアイテムだ。だが、ソファに使われていることが多いポリウレタンフォーム(発泡プラスチックの一種)の中には、水への耐性がないものもある。誤ってスチームをあててしまうと劣化が早まり、寿命を縮めてしまうおそれがある。
スチームをあてる前に、必ずソファメーカーのホームページまたはサポートセンターなどに確認しておこう。
スチームをあてる前に、必ずソファメーカーのホームページまたはサポートセンターなどに確認しておこう。
3. ダニが発生しにくいソファを選ぶ際のポイント

買い替え時期が近い方などは、ダニ予防ありきでソファを選ぶ方法もある。
ソファ選びのポイント
- 合皮または革
- カバーが外せる
- 脚付き
合皮や革のソファは、汚れが中に入りにくいためダニのエサを減らせる。ホコリなどもたちにくいので、アレルギー対策にも有効だ。布のソファでも、カバーを外して丸洗いできるものや、脚が付いていて通気性が確保されているものならダニ対策になるだろう。
4. ソファのダニ対策に有効なアイテム3選

最後に、ソファのダニ対策としておすすめしたいアイテムを3つ紹介する。
アース製薬「ダニアーススプレー」
月に1回、ソファに吹き付けるだけで簡単にダニ対策が施せる。カバーが外せないソファに使ってはいかがだろうか。
日革研究所「ダニ捕りマット」
ダニが好む誘引剤が仕込まれている。おびき寄せられたダニは体の水分を奪われ、やがて乾燥死してしまうというマットだ。
レック「水ではじめるバルサン プロEX」
ダニが大量発生しているときは、まず燻煙剤で一掃するのも手だろう。ソファ以外にカーペットなどのダニも一気に退治できる。
結論
ソファのダニを根こそぎ撃退することは難しいが、こまめなお手入れで繁殖を抑えたり、死骸やフンを取り除いたりすることはできる。ソファだけでなく、布製品にはダニが定着しやすいので、あわせて掃除をしておこう。