1. 洗濯槽にカビが付着する原因とは?
一見キレイに見える洗濯槽でも、洗濯槽の外側など、見えない部分にはカビがびっしり生えている可能性がある。なぜ洗濯槽にカビが付着してしまうのだろう。
湿度が高い
衣類を洗濯するときは水を使う。当然、洗濯槽のなかはジメジメした状態で湿度が高くなっている。さらに、洗濯機のふたを閉めた状態だと、水分が蒸発せず内部にこもってしまう。湿度が大好きなカビにとっては最高の環境といえる。
温度が高い
洗濯をするときに、節水のためにお風呂のお湯を使う方も多いだろう。お湯を使うことで洗剤が活性化して汚れも落ちやすくなる。しかし、洗濯槽の温度が高くなるため、同時にカビにとっても住みよい環境になってしまう。
エサが豊富
カビもほかの生き物と同じように栄養がなければ生きていけない。洗濯槽は、衣類の皮脂汚れ、ドロ汚れ、食べカス、さらに石けんカスと栄養にはこと欠かない。
カビを放置すると
洗濯槽はカビにとって理想的な場所といえる。カビが繁殖していることを知らずに放置しておくと、どうなってしまうのか。まず、衣類を洗濯しても細かな茶色っぽい汚れが付いてくる。これはカビで繊維を傷めるだけでなく、ほかの場所にカビをまき散らしている可能性がある。
次ににおいだ。とくに部屋干しをすると生乾き臭がひどくなってしまう。
最後に健康被害だ。カビは胞子を飛散させて増殖する。目に見えない胞子を吸い込むことで、アレルギーや喘息を起こす引き金になる可能性もある。
次ににおいだ。とくに部屋干しをすると生乾き臭がひどくなってしまう。
最後に健康被害だ。カビは胞子を飛散させて増殖する。目に見えない胞子を吸い込むことで、アレルギーや喘息を起こす引き金になる可能性もある。
2. 洗濯槽のカビ取りをする頻度は?
洗濯槽を掃除しないとカビが生えてしまう危険性がある。では、カビを防止するためにはどのくらいの頻度で洗濯槽の掃除をしたらいいのだろう。
理想は月に1回
理想的な頻度は週に1度だ。しかし、洗濯槽の掃除は時間がかかる場合もあり、なかなか気軽にできるという掃除ではない。そのため、できれば2カ月に1度を目安に掃除をしたい。
とくに、ジメジメして気温が高くなる梅雨の時期は、カビが生えやすくなる条件がそろっている。6月から7月にかけては月に1回は必ず洗濯槽の掃除を行うようにして、そのほかの季節は2カ月に1度にしてもいいだろう。
とくに、ジメジメして気温が高くなる梅雨の時期は、カビが生えやすくなる条件がそろっている。6月から7月にかけては月に1回は必ず洗濯槽の掃除を行うようにして、そのほかの季節は2カ月に1度にしてもいいだろう。
3. 洗濯槽に生えたカビの取り方
洗濯槽に生えたカビの取り方には、いろいろな方法がある。代表的な方法を紹介しよう。
洗濯槽のカビを簡単に取りたい場合は塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は、強い殺菌効果でカビを分解して取り除く。使い方も簡単だ。パッケージに表示された分量の水と塩素系漂白剤を洗濯槽に入れたら、あとは普通に洗濯するだけだ。ドラム式の洗濯槽にも使うことができる。ただし、ステンレスの洗濯槽には使えないことがあるので、使用前に必ず確認することだ。
洗濯槽の細かな汚れまでも取りたい場合は酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は、酸素の発泡作用で洗濯槽にこびりついた汚れやカビを浮かせて取り除く。洗濯槽の最高水位までお湯をためてから、酸素系漂白剤を投入し、5~6時間、あるいはひと晩浸け置きしてゴミを浮かせる。
お湯を使うこと、数時間放置すること、浮いてきたゴミをこまめに取ることなど、少々面倒ではある。しかし、カビだけでなく石けんカスなどのほかの汚れもゴッソリ取れる。酸素系漂白剤は、ドラム式の洗濯槽には使えないことが多い。使用前に必ず確認しよう。
お湯を使うこと、数時間放置すること、浮いてきたゴミをこまめに取ることなど、少々面倒ではある。しかし、カビだけでなく石けんカスなどのほかの汚れもゴッソリ取れる。酸素系漂白剤は、ドラム式の洗濯槽には使えないことが多い。使用前に必ず確認しよう。
安全性を重視するなら重曹やクエン酸
ナチュラルクリーニングの代表選手が重曹やクエン酸だ。ほかの掃除でも使っている方も多いのでなないだろうか。この重曹やクエン酸は、洗濯槽の掃除にも使える。使い方は酸素系漂白剤と同じだ。酸素系や塩素系に比べると、汚れ落ちのパワーが若干劣る。しかし、赤ちゃんやお年寄り、皮膚の弱い方がいる家庭では、安全な重曹やクエン酸がおすすめだ。
4. 洗濯槽のカビを予防するコツ
せっかくキレイにした洗濯槽を再びカビの住処にはしたくない。そこで、カビを予防する方法を紹介しよう。
洗濯機のふたは閉めない
洗濯が終わった後の洗濯機のふたを、見栄えが悪いからと閉めてしまうという方も多いかもしれない。しかし、洗濯槽のカビ対策には、閉めずにオープンにしておくのが正解だ。洗濯槽をできるだけ乾燥させて、カビが好む環境を作らないことが大切だ。
洗剤や柔軟剤の量は適量に
洗剤や柔軟剤は、ついつい多めに入れてしまう方も多いのではないだろうか。多ければ洗浄効果が高まるわけではない。むしろ、すすぎが十分に行われず、カビが好む石けんカスを洗濯槽に残してしまうことになる。洗剤や柔軟剤の量は、洗濯物の量に合わせて適量を守るようにしよう。
洗濯槽を洗濯カゴ代わりにしない
汚れた洗濯物、湿った洗濯物をそのまま洗濯槽に投げ入れてはいないだろうか。汚れた洗濯物を洗濯槽に溜めておくと、皮脂汚れや油汚れが大好きなカビが繁殖してしまう。汚れた衣類は、洗濯槽ではなく洗濯カゴに入れておき、洗濯するときに洗濯槽に入れるようにしよう。
結論
洗濯槽のカビの原因は、湿度、温度、エサの3拍子がそろっているからだ。洗濯槽は、理想は月に1回、できれば2カ月に1回は掃除をすることでカビの繁殖を抑えることができる。洗濯槽の掃除には塩素系漂白剤、酸素系漂白剤、重曹、クエン酸などを使う方法がある。カビや汚れの状態によって掃除方法を選ぼう。