1. 「水回り」とは?掃除が欠かせない理由は?

掃除の中でも面倒な場所だと感じる方が多いのが、水回りである。そもそも水回りの掃除とは、どこを掃除することを指すのだろうか?また、掃除が欠かせない理由は何なのだろうか?
水回りは具体的にここ!
水回りとは、建物のなかの水を使うところのことをいう。家のなかでは、具体的にはキッチンやトイレ、風呂場などが水回りにあたる。
掃除が必要な理由とは?
なぜ水回りの掃除は欠かせないのか。汚いまま放置していると、次の3つのことが起きる。
健康被害の懸念がある
水回りの掃除を怠ると、カビや雑菌が発生しやすい環境が生まれる。カビの胞子などを吸い込むと、アレルギーを発症することもあるだろう。雑菌の多い汚いキッチンで調理をしていれば、食中毒を起こす可能性がある。
汚れがストレスにつながる
汚い部屋が好きだという方は少数なのではないだろうか?掃除をしなければいけないと常に気にしたり、水回りが汚いことで来客を億劫に感じたりと、精神的にも悪い影響を与えるのだ。
掃除を怠ると落ちにくいしつこい汚れになる
水回りの汚れはこまめに掃除をしていると、簡単に落とせるものが多い。だが、汚れを放置しているとしつこい水垢や黒カビが発生する。そこに、ホコリが付着するとより厄介な汚れになる。
2. 水回り掃除のキホン!道具はたったの2つ

水回りを掃除するときに、どんなものを準備したらよいのだろうか?次の2つは、キッチンやトイレ、風呂場などどの場所の掃除にも使える便利なアイテムだ。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジは、しつこい水垢汚れや油汚れも落とすことのできる万能なアイテムだ。少量の水をつけて、ステンレスやホーローの汚れを擦ると、みるみる汚れが落ちていく。洗剤要らずで、新品のように水回りがキレイになる。
布やキッチンペーパー
柔らかい布や要らない布、キッチンペーパーは水回りの汚れを拭きとるのに使える。特にキッチンの油汚れの掃除には、使い捨ての布やキッチンペーパーが便利である。洗面台やキッチンは、使い終わったあとに水気を布で拭くだけで水垢が残らずキレイに保つことができる。
3. 水回り水垢や黒カビ、排水溝の掃除方法

水回りの掃除のなかでも、特にしつこい汚れになるのが水垢と黒カビだ。また、風呂場やキッチンなどの排水溝は、ヌメヌメした汚れを落としにくく、臭いも気になる場所である。それぞれの掃除方法を伝授しよう。
水垢汚れ
水垢の成分はアルカリ性である。なので、水垢を落とすときには酸性の洗剤を使うと中和して簡単に落とすことができる。キッチンや洗面台など、食品を扱ったり口をゆすいだりする場所では、天然由来のクエン酸を使うのをおすすめしたい。
クエン酸は、200mlの水に小さじ1杯のクエン酸パウダーを混ぜてクエン酸水を作っておくと、掃除のときに便利だ。クエン酸水を100均などで売られているスプレーボトルに入れて、クエン酸スプレーにする。
水垢には直接クエン酸スプレーをして、しばらく放置する。その後拭きとるとキレイに水垢が落ちている。
クエン酸は、200mlの水に小さじ1杯のクエン酸パウダーを混ぜてクエン酸水を作っておくと、掃除のときに便利だ。クエン酸水を100均などで売られているスプレーボトルに入れて、クエン酸スプレーにする。
水垢には直接クエン酸スプレーをして、しばらく放置する。その後拭きとるとキレイに水垢が落ちている。
黒カビ
しつこい黒カビを落とすには、塩素系漂白剤が有効だ。漂白剤をそのまま水回りの黒カビ部分に塗ってもよいが、壁の黒カビの場合にはすぐに漂白剤が垂れてしまう。もし、黒カビに密着させたいなら、塩素系漂白剤に片栗粉を入れてよくかき混ぜ、漂白剤ペーストを作ろう。片栗粉を他の粉で代用することは危険なので、この方法を試すときには必ず片栗粉を使うにしてほしい。
ペーストは使い古しの歯ブラシなどで黒カビに塗り、乾かないようにラップを被せてパックする。15分ほど置いてから水で洗い流すと、黒カビがすっきり落ちている。
ペーストは使い古しの歯ブラシなどで黒カビに塗り、乾かないようにラップを被せてパックする。15分ほど置いてから水で洗い流すと、黒カビがすっきり落ちている。
排水溝の汚れ
水回りの排水溝のヌメヌメ汚れは、なるべく触らずにキレイにしたいものだ。ここでは、2つの方法を伝授しよう。
塩素系漂白剤を使う方法
- 排水溝のふたを外して、細かな汚れを取り除く
- パーツのすべてに塩素系漂白剤をかける
- 20分ほど放置する
- シャワーで勢いよく洗い流す
クエン酸と重曹を使う方法
塩素系漂白剤は強力なので、換気に気をつけたりゴム手袋を着用したりと、使うのに躊躇する方もいるだろう。そのような方には、クエン酸と重曹を使う掃除の仕方がおすすめだ。
- 排水溝のふたを外して、細かな汚れを取り除く
- 排水溝にまんべんなく重曹パウダーを振りかける
- その上から、クエン酸スプレーで使ったクエン酸水をかける
- 泡が発生するので、30分以上放置する
重曹とクエン酸水が反応することで発生する泡の力で、ヌメヌメ汚れを落とすのだ。クエン酸と重曹は混ぜて使えるが、クエン酸と塩素系漂白剤は混ぜると有害なガスが発生する。取り扱いには気をつけよう。
4. 水回りをキレイに保つコツは「都度掃除」!

水回りをキレイに保つためには、汚れたらその都度掃除をすることが大切だ。片手で使えるメラミンスポンジは、洗面台やキッチンなどに小さく切って置いておくと、汚れが気になったときにすぐに掃除できる。捨ててもよい布も同じように多めに常備して、水回りに置いておこう。トイレや風呂などは使ったときに簡単な掃除をしておくと、汚れがこびりつかずに済む。こまめな掃除で水回りを清潔に保とう。
結論
水回りは掃除を怠るとカビや雑菌が繁殖しやすく、家族の健康にも影響しかねない場所だ。だが、水垢や油汚れなどしつこい汚れが多く、掃除するのが億劫だと感じている方も多いだろう。水回りをキレイに保つ秘訣は、汚れたその都度掃除することだ。こまめに掃除することで汚れは落としやすくなるからである。メラミンスポンジと布があれば、こまめな掃除は可能だ。ぜひ今日から実践してみよう。