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空気清浄機のカビの撃退方法を伝授!カビ対策におすすめの機種も紹介

空気清浄機のカビの撃退方法を伝授!カビ対策におすすめの機種も紹介

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2022年1月23日

空気清浄機から漂うカビの臭いをスルーしてはいないだろうか?本当にカビが生えているとしたら悪化するだけなので、速やかな対策が求められる。本稿では、空気清浄機がカビ臭いときに考えられる原因と撃退方法、カビを防ぐお手入れなどを解説するとともに、カビ対策ができるおすすめの機種も紹介する。

  

1. そもそも空気清浄機はカビ対策に効果的なのか?

近年の空気清浄機はカビ対策に有効とされている。各メーカーからさまざまな空気清浄機が発売されているが、その中でも「プラズマイオン」「マイナスイオン」といった、イオンを放出するタイプの空気清浄機は、とくにカビ対策に有効だという。具体的にはパナソニックの「ナノイー」やシャープの「プラズマクラスター」といった技術だ。だがその空気清浄機自体にカビが生えてしまっては元も子もない。フィルターの掃除などをこまめに行い、清潔に保っておこう。

2. 空気清浄機がカビ臭くなる原因

そもそも、空気をキレイにしてくれるはずの空気清浄機からカビ臭が漂ってくるのは何が原因なのだろうか?

カビの胞子がフィルターに付着している

空気清浄機は空気中のさまざまなホコリやウイルス、ダニの死骸や花粉、PM2.5などの汚れを除去してくれるが、その中にはカビの胞子も含まれている。つまり、空気清浄機のフィルターにはカビの胞子も付着しているというわけだ。そのフィルター内でカビが繁殖していることなどが原因で、かび臭くなっていると考えてよいだろう。加湿空気清浄機であれば水が腐敗するなどし、そこでカビが繁殖していることも考えられる。

カビが生育する条件がそろっている

温度・湿度・養分がそろえばカビは一気に繁殖する。一般的にカビは5〜45℃程度で活動するとされているが、とくに温度28℃、湿度60%以上といった条件が整うと活発になり繁殖も進むといわれている。養分は空気清浄機が吸い込んだ汚れだ。こうしたことからも、空気清浄機はカビの生育に最適な環境がそろっているといえるだろう。

空気清浄機のカビを放置するリスク

空気清浄機内部でカビが繁殖すればやがて空気中に飛散し、そこで暮らす人々がカビの胞子を吸い込むおそれが出てくる。胞子が壁や家具の裏などに付着して新たに繁殖したり、人によってはアレルギー症状を招いたりすることも考えられる。こうしたことからも、カビ臭がしたらできるだけ早く取り除くことが大切だ。

3. 空気清浄機のカビの落とし方

空気清浄機のカビを落とすために必要な道具と手順を解説する。なおフィルターは水洗いできるものとできないものがある。とくに集塵フィルターは、基本的に水洗いできないので取扱説明書をよく確認しておこう。ここでは、水洗いできるフィルターや加湿タンクのお手入れ方法を紹介するが、水洗いできないフィルターだった場合は交換を検討するなどしよう。

空気清浄機のカビ落としに必要な道具

  • 炊事用ゴム手袋
  • マスク
  • 歯ブラシ
  • 雑巾(複数枚)
  • 新聞紙
  • フィルターが入る容器
  • 消毒用エタノール
  • 洗剤
洗剤は、浴室のカビ落としに使うカビキラーなどの塩素系漂白剤またはクエン酸を用意しよう。なお塩素系と酸性系を混ぜると有害なガスが発生して危険だ。本稿で紹介する方法で両者が混ざるような工程はないが、くれぐれも混ざらないように注意するとともに、換気しながら作業してほしい。なお消毒用エタノールはアルコール除菌スプレーでもよい。最後に消毒と雑菌の繁殖を防ぐために使用するものだ。

フィルターのカビを落とす方法

先に、容器に洗浄液を作る。塩素系漂白剤を用いる場合は適量とお湯を混ぜておこう。分量はパッケージに書かれているものを参考にしてほしい。クエン酸を使う場合は、2Lのお湯に対してクエン酸大さじ1杯の割合で作ろう。次に空気清浄機のフィルターを外し、カビが飛散しないように静かに洗浄液に浸す。塩素系漂白剤を溶いたお湯なら2時間程度、クエン酸水なら4時間程度を目安にじっくり汚れを浮かせる。

その後60℃程度のお湯で洗い流して水気をよく切り、風通しのよい場所で完全に乾かしたのち、消毒用エタノールまたはアルコール除菌スプレーを吹きつけて乾燥させれば完了だ。

タンクのカビを落とす方法

タンクを掃除する場合は、空気清浄機から取り出したあと歯ブラシでカビを落とせるだけ落とし、3時間を目安に洗浄液に浸そう。念入りに落としたい場合は、3時間後にいったん取り出して流水で洗い、再度洗浄液に1時間ほど浸し、流水でよくすすぐとよい。フィルター同様、タンクも必ず完全に乾くのを待ってから空気清浄機に戻そう。

4. 空気清浄機のカビを予防する方法

空気中を浮遊するカビの胞子を完全に取り除くことはできない。そのため、せっかくキレイにカビが落ちた空気清浄機でも、対策を怠れば再発するおそれがある。とくに空気清浄機のフィルターは、定期的に洗うことでカビの胞子やそのほかの汚れを蓄積させないようにすることが重要である。

プレフィルターのお手入れ方法

  • 取り外したら掃除機で汚れを吸い取る
  • 中性洗剤とスポンジでこすり洗いをする
  • 細かな汚れは歯ブラシなどで落とす
  • 流水でよくすすぎ、完全に乾かしてから元へ戻す

脱臭フィルターのお手入れ方法

  • シンクなどに40℃程度のぬるま湯を溜める
  • 食器用中性洗剤を適量溶かす
  • 脱臭フィルターを取り外して浸す
  • 30分ほど経ったら取り出し、流水でよくすすぐ
  • タオルで水気を拭き取り、風通しのよい場所で乾かす
  • 完全に乾いたのを確認してから元へ戻す

水洗いできない集塵フィルターは?

メーカーが推奨するタイミングで交換するか、汚れがひどい場合はその時点での交換をおすすめする。

タンクの水は毎日入れ替える

水も腐るので、タンクに入れっぱなしにしたり継ぎ足して使い続けたりせず、毎回捨てるようにしよう。ヌメリなどがあれば、水を捨てたついでに食器用中性洗剤とスポンジで洗って落としておこう。クエン酸を溶いた水を使ってもよいし、クエン酸を粉のまま歯ブラシにつけてこすり洗いするのもよい。空気清浄機本体側のトレーもチェックし、ヌメリなどがあれば除去しておこう。

室内の湿度をコントロールする

室内の湿度が高すぎる場合、カビの繁殖を助長するおそれがある。乾燥のさせ過ぎはNGだが、60%未満に保つなどカビが生育しにくい環境を作ることも心がけよう。

室内の掃除もお忘れなく

空気清浄機は空気中を浮遊するさまざまなホコリなどを吸着してくれるが、床に溜まったホコリまではさすがに取り除いてくれない。空気清浄機が、室内で発生したカビの胞子を吸い込むことを考えれば、そもそも室内がキレイであることも大切だ。ホコリを溜めないよう、こまめに掃除をしておこう。

5. カビ対策におすすめの空気清浄機3選

最後に、カビ対策におすすめの空気清浄機を紹介しよう。

シャープ「KC-G50」

高濃度プラズマクラスター7000と呼ばれる、独自の空気清浄技術を搭載した加湿空気清浄機だ。スピード循環気流によって遠くのホコリも素早く引き寄せ吸引してくれる。カビ対策の入門編として取り入れるのにもおすすめだ。

パナソニック「F-VXP70」

独自の空気清浄技術であるナノイー Xを搭載した加湿空気清浄機がこちら。高性能フィルターが汚れをしっかり吸着してくれる。汚れの種類に合わせて気流が切り替わる吸引モードも特徴だ。適用床面積31畳と広く、リビングなどのカビ対策にもおすすめできる。

ダイキン「MCK70W」

独自のストリーマ技術を2倍搭載したツインストリーマが特徴の空気清浄機である。集塵フィルターも除菌できるという優れものだ。高性能フィルターは10年間交換不要で、集塵力が持続するなど本格的なカビ対策をしたいご家庭におすすめしたい。

結論

空気清浄機はカビ対策に有効だが、空気清浄機自体にカビが生えてしまっては本末転倒だ。カビの臭いがするという場合、ここで紹介した掃除方法を参考にフィルターなどをキレイにしよう。あわせてこまめなお手入れを心がけ、カビが生えるのを防ぐことが大切だ。
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  • 公開日:

    2020年2月26日

  • 更新日:

    2022年1月23日

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