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アイロンの当て布の必要性とは?使い方や布の選び方を紹介!

アイロンの当て布の必要性とは?使い方や布の選び方を紹介!

投稿者:ライター 吉田 梨紗(よしだ りさ)

鉛筆アイコン 2021年7月16日

アイロンがけで生地を傷めてしまった、そんな経験はないだろうか?アイロンがけに失敗する原因の1つには、当て布をしていなかったことが挙げられる。洋服の種類によっては必須なケースもあり、その役割は重要だ。この記事では、当て布の必要性や使い方について解説する。当て布が必要な衣類の見分け方や、代わりに使える布と合わせて紹介するので、日頃からアイロンがけをする方は必見だ。

  

1. アイロンがけに使う当て布とは

当て布には洋服の生地を保護する役割がある。アイロンは熱によってシワを伸ばす仕組みだが、材質によっては直接かけると傷んでしまうのだ。

表面にテカリがでたり伸びてしまったりと、質感や見た目が損なわれてしまう。高級な洋服が着用できなくなった、というケースもあるのだ。

生地とアイロンの間に当て布を挟むことで、熱を分散させ、守ることが可能だ。熱に強い生地もあるため全ての洋服に必須なわけではないが、繊細な生地には必ず使おう。

2. アイロンがけに当て布がいるか洗濯表示のマークを確認

アイロンがけは、当て布が不要な衣類と必要な衣類を見分けるところからスタートする。洗濯表示や材質などを紹介するので、必ず確認しよう。

洗濯表示のタグ

持ち手がついた台形のマークが、アイロンのかけ方を示している。中にある点の数が最適な温度を表し、バツ印がついているとアイロンがけはできない。

アイロンの洗濯マークの近くに「当て布を使用」といった表記があるかチェックしよう。平成28年12月以前の古い洗濯マークでは、アイロンのマークの下に波線があれば当て布が必要だ。

当て布が必要な素材とは

「ウール」や「シルク」、「カシミア」といった高級な天然素材は繊細なので、当て布が必要だ。とくにシルクはシワがつきやすいため、アイロンがけの頻度は多くなるだろう。

「ポリエステル」「ナイロン」「レーヨン」は熱に弱い。化学繊維は種類によっては溶けてアイロンにこびりつくリスクがあるので、必ず当て布を使おう。

黒や紺の洋服

アイロンをかけると、摩擦や圧着によってテカってしまうことがある。黒や紺の洋服はとくにテカリやすいため、注意が必要だ。スーツには黒や紺といったカラーが多いので、アイロンがけをするときは必ず当て布をしよう。

プリントや刺繍の上

プリントがついているTシャツの場合、熱で絵柄が溶けるリスクがある。プリントがついている部分には、当て布をするか、もしくは裏返してからアイロンがけをしよう。

3. アイロンがけで当て布を使いこなすには

当て布の使い方には正しい手順がある。上手にかけるポイントと、アイロンがけが楽になる専用のカバーを紹介しよう。

詳しい手順とポイント

事前にタグのマークを確認して、最適な温度をチェックしておく。
  • アイロン台に洋服をかぶせて軽くシワを伸ばす
  • 霧吹きを使って生地を湿らせる
  • 当て布を洋服の上に広げる
  • アイロンのスイッチを入れて温度を調節する
  • 同じ手順を繰り返して洋服の全体にアイロンをかける
当て布がズレないように、少しずつアイロンを動かすのがポイントだ。一つの方向にすべらせ、優しく丁寧にかけていこう。

アイロンカバーがおすすめ

たくさんの衣類や、複雑な形の衣服にアイロンをかける場合、何回も当て布を移動させなければならない。手間を減らしたいなら、アイロンにスッポリとかぶせて使うアイロンカバーがおすすめだ。

ダイヤ「アイロンマスク」

かぶせるだけで、アイロンの形状に関係なく使用が可能だ。細かい部分を確認しながらかけられるため、キレイに仕上がる。

4. アイロンがけで当て布の代わりになる布は?

専用の商品を購入しなくても、家にある布で代わりとできる。ただし、選び方を間違えると洋服が台無しになるリスクがあるので、いくつかポイントをチェックしておこう。

厚すぎる布はダメ

当て布に厚い布を使うと熱がうまく伝わらず、アイロンを滑らせにくい。スチームを使う場合、ほとんど届かないだろう。例えばふかふかとして厚みがあるタオルは、当て布に不向きだ。

白い布を選ぶ

色や柄がついた布を使ってしまうと、色が洋服にうつる可能性がある。色が濃いものや柄がついたものはさけ、真っ白な布を選ぼう。少しでも色がある布を使うなら、事前にいらない布を使ってうつらないかどうか試しておくと安心だ。

素材は綿100%

熱に弱い生地を使ってしまうと、当て布が焦げたり溶けたりしてしまう。綿は熱に強い性質をもっているので、当て布としてはピッタリだ。タグで素材を確認して綿100%の布を探そう。

手ぬぐいやハンカチから選ぶ

昔ながらの手ぬぐいは綿100%のものが多く、さらに薄いので使いやすい。ハンカチは小さいと何度も動かさなければならないので、なるべく大きいものを探そう。

結論

シワを伸ばすためにアイロンを使ったのに、洋服を台無しにしてしまってはかける意味がない。当て布には熱から洋服を保護するという、重要な役割がある。洗濯表示のマークの確認を行い、必要なものには当て布を必ず使おう。専用の当て布以外でも白いハンカチや手ぬぐいなどが代わりとして使えるので、1枚用意しておくのがおすすめだ。テカったり、傷んだりといったリスクを減らして、大事な洋服を守ろう。
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  • 公開日:

    2020年2月 2日

  • 更新日:

    2021年7月16日

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