1. 無香料の柔軟剤を使うメリット
柔軟剤にお気に入りの香りを求める方がいる一方で、あえて無香料の柔軟剤を選ぶ方がいる。香りでごまかさない無香料の柔軟剤には、意外なメリットがたくさんあるのだ。また、使う方によっては無香料の柔軟剤のほうが快適だという場合もある。
キツイ匂いが苦手なとき
エレベーターの中など、人混みで強い香水をプンプンさせていると不愉快な気持ちになることも。いわゆる「スメルハラスメント」だ。同じように、強い柔軟剤の香りが苦手だという方もいる。たとえば、妊婦さんは匂いに敏感だ。「においつわり」といって、今まで大丈夫だった香りに気分が悪くなってしまうこともある。
このように香りによって逆に不快になってしまう方にとっては、あえて無香料の柔軟剤を使うことにメリットがあるのだ。
このように香りによって逆に不快になってしまう方にとっては、あえて無香料の柔軟剤を使うことにメリットがあるのだ。
刺激を避けたいとき
香料が配合された柔軟剤は、化学物質でつくられた添加物だ。この添加物が刺激になることがある。たとえば、赤ちゃんの場合、皮膚バリアが弱いので、柔軟剤の刺激によってかぶれる可能性もある。また、衣類などを口に持って行くシーンも多いだろう。添加物が体内に入ってしまう危険性もある。
せっかく赤ちゃんの肌にやさしくなるようにと柔軟剤を使っているのに、これでは本末転倒になりかねない。同じようにアトピーなど敏感肌の方は、強い香りの柔軟剤よりも無香料の柔軟剤のほうが肌にやさしく安心して使える。
せっかく赤ちゃんの肌にやさしくなるようにと柔軟剤を使っているのに、これでは本末転倒になりかねない。同じようにアトピーなど敏感肌の方は、強い香りの柔軟剤よりも無香料の柔軟剤のほうが肌にやさしく安心して使える。
ほかの香りに邪魔されたくない
たとえば、せっかくのシャネルNo.5の香水をつけているのに、着ている衣服から別の香りがして、それが混ざってしまったらどうだろう。香り同士がケンカをしてしまうこともある。無香料の柔軟剤ならじゃまをすることもなく、香りを楽しむことができる。
まわりに迷惑をかけたくない
匂いは、人それぞれの好みがあるものだ。自分が好きであってもほかの方が好きだとは限らない。また、匂いを感知する鼻は、常に同じ匂いをかいでいると慢性化して気にならなくなってしまう。柔軟剤もかなり主張の強いものが好まれる傾向があり、知らず知らずのうちにまわりに迷惑をかけているという可能性もある。仕事が接客業や飲食関係、多くの人が集まる場所に長時間いるような場合には、無香料の柔軟剤のほうが無難だろう。
2. 無香料の柔軟剤の選び方
無香料の柔軟剤を選ぶときに無香料というだけでなく、そのほかにどのようなポイントに着目すればいいのかご紹介しよう。
防臭・消臭効果がある
衣類は、体臭やタバコの煙などで臭うことがある。無香料の柔軟剤は、このような嫌な臭いを香りでごまかすことができない。そのため、防臭・消臭効果ができるだけ高いものを選びたい。
仕上がりがよいもの
やはり、柔軟剤の一番の目的はふんわりとした仕上がりだ。無香料であっても、仕上がりに不満のある柔軟剤は避けるべきだ。無香料の柔軟剤はラインナップは、香り付きの柔軟剤よりも多くないが、必ず仕上がりに満足できる製品があるはずだ。
コスパを考えて詰め替え用の商品有無
柔軟剤のなかで無香料は、まだまだ少数派だ。スーパーマーケットに並ぶたくさんの柔軟剤のなかで無香料を選ぶのは、比較的限られたブランドになる。購入するときには、コストパフォーマンスの点からできるだけ詰め替え用の商品があるかどうか確認しておこう。
無添加のもの
柔軟剤には香料だけでなく、防腐剤や着色料などが配合されている。無香料の柔軟剤のなかにもこうした添加物が配合されているものもある。無香料が無添加とは限らないのだ。無香料の柔軟剤を選ぶときには、とくに敏感肌が心配だという場合は無添加で植物性成分が配合された柔軟剤を選ぼう。
3. 無香料の柔軟剤を使う際のコツとは?
無香料の柔軟剤に限らず、柔軟剤を使うときにはルールがある。ルールを守らないと、仕上がりに満足できなかったり、柔軟剤の効果が表れなかったりするので注意しよう。
柔軟剤を入れるタイミング
全自動洗濯機を使って洗濯する場合には、洗剤と柔軟剤を指定された投入口に入れれば、自動で最後まで洗濯物を洗い上げてくれる。くれぐれも洗剤と柔軟剤の投入口を間違えないようにしよう。
洗剤と柔軟剤を同時投入してしまうと、お互いの効果が打ち消しあってしまう。香りについては無香料なので関係ないとしても洗剤の洗浄パワーが落ち、柔軟剤のふんわり仕上げの風合いがなくなってしまう。
柔軟剤を入れるタイミングは洗剤で洗い、すすいだあとに柔軟剤を入れる。その後、脱水すれば完了だ。
洗剤と柔軟剤を同時投入してしまうと、お互いの効果が打ち消しあってしまう。香りについては無香料なので関係ないとしても洗剤の洗浄パワーが落ち、柔軟剤のふんわり仕上げの風合いがなくなってしまう。
柔軟剤を入れるタイミングは洗剤で洗い、すすいだあとに柔軟剤を入れる。その後、脱水すれば完了だ。
柔軟剤の量を守る
柔軟剤を使うときには、決められた分量を守ることが大切だ。量が少なくては仕上がりが物足りなくなってしまう。もっと香りを強くしたい、もっとふわふわな肌触りにしたいといって多めに入れてしまうと、柔軟成分がじゃまをして生地の吸水性が低下したり、肌への刺激が強くなってかゆみなどが出てしまう可能性がある。
柔軟剤を入れたあとはすすがない
手洗いで柔軟剤を使うとき、最後の仕上げに柔軟剤を入れる。よくある失敗では、そのあと、せっかくの柔軟剤をすすいで落としてしまうことだ。これでは柔軟剤を使った意味がないので、気を付けよう。
結論
なんでも香りが付いているものがいいという風潮がある。しかし、香りについては好き嫌いも多いので、柔軟剤の香りにも気を遣いたい。無香料の柔軟剤を使用することで、香りでごまかさない、柔軟剤本来の役割を実感できるのではないだろうか。