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トイレタンクにありがちなトラブル解消法!貯まらないのはなぜ?

トイレタンクにありがちなトラブル解消法!貯まらないのはなぜ?

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年7月26日

トイレタンクのトラブルは、生活するうえで非常に困りものだ。とくに「水が流れ続ける」「貯まらない」などはトイレが使えなくなるので、一刻も早く解消したいところだろう。今回は、トイレタンクにありがちなトラブルとその対処法をお伝えする。

  

1. トイレタンクってどうなっている?

トイレタンクは大きく「手洗い金具付き」と「なし」に分けられるが、いずれも水を流す・止めるといった仕組みはほぼ同じだ。主要パーツと役割を覚えておこう。

止水栓

カベや床からトイレタンクに延びる、給水管に付けられている栓。タンク内への給水をストップするには、マイナスドライバーで時計回りに閉めればいい。

ボールタップ

トイレタンクのふたを外すと、円形または楕円形の浮き玉と、止水栓からつながっている管のような装置がある。その装置一式をボールタップと言う。浮き玉が上がれば止水、下がれば給水するように造られている。

オーバーフロー管

たとえば、ボールタップにトラブルが生じると、タンク内にどんどん給水を続けてしまうことがある。放置すればやがて溢れて床が水浸しになってしまう。これを阻止するため、タンクの規定量を超えた水をトイレに流してくれる、いわば安全装置のようなものだ。

フロートバルブ

レバーと鎖でつながっているゴム栓。レバーをまわすとフロートバルブが鎖に引っ張られて持ち上がり、排水口から水が流れていくという仕組みだ。

手洗い金具付きはふたの外し方に注意

手洗い金具付きのトイレタンクのふたは、そのまま持ち上げて外せるものと、ゴム管やプラスチック管がつながっており、単に持ち上げただけでは外せないものがある。後者の場合、ふたを少しだけ開き、手洗い金具と管の接続部分を反時計回りにまわして外そう。

2. トイレタンクの水がどうにうも止まらないとき

トイレタンクの水がいつまで経っても止まらずに困った、という経験はないだろうか。チビチビと流れ続けると、水道代も心配になってしまうものだ。

考えられる主な要因は2つ

ボールタップの浮き玉が破れるなどして水が入ったり、浮き玉につながっている支持棒が曲がったりすると、水位を正確に把握できずに給水を続けてしまうことがある。一方、フロートバルブが排水口からズレたり鎖が絡まったりしても、排水口をしっかり塞げずに水が流れ続けてしまう。

まずは水を止める

何より先に止水栓を閉める。原因不明のときの応急処置でもあるため、覚えておこう。なお、完全に水が止まるまで止水栓を何回まわしたかを覚えておくと、作業が済んで戻す際に効率的だ。

浮き玉やゴム栓の交換

  • ふたを外す
  • 水を抜く
  • 既存の浮き玉やゴム栓を外す
  • 新しい浮き玉やゴム栓を取り付ける
トイレタンクの浮き玉やゴム栓は手軽に交換できる。止水栓は必ず閉めた状態でおこなうようにしよう。水を抜くときは、ゴム栓をあげればいい。

浮き玉やゴム栓はホームセンターまたは通販などで買えるが、適合するメーカーやサイズなどもあるため、先にトイレの説明書を確認するのを忘れないようにしたい。不安なときは、止水栓を完全に閉めた状態で浮き玉やゴム栓を外し、お店に持ち込んで店員にたずねるといいだろう。

それ以外の原因だった場合

ボールタップ、もしくはフロートバルブのどちらにも異常がないときはオーバーフロー管が割れているか、トイレタンクと便器の隙間にあるゴムパッキンが劣化していることが考えられる。DIYでは交換の難易度が高いため、業者に相談しよう。

3. トイレタンクに水が全然貯まってくれないとき

トイレタンクに水がなかなか貯まってくれない、手洗い金具からチビチビとしか水が流れてくれない、といったトラブルも散見される。マンションなどはメンテナンスで断水している可能性もあるが、ここではそれ以外の3つの原因と対処法をお伝えする。

止水栓がしっかり開いていない

完全に閉まってはいないものの、止水栓が十分に開いていないときは、トイレタンクに水がなかなか貯まってくれない。ただ、開きすぎても勢いよく給水され、あふれてしまう可能性がある。止水栓を開けたら一度タンクのふたを外し、オーバーフロー管よりも低い水位にとどまっているか、忘れずに見ておこう(高い水位だったときは止水栓を少し閉める)。

ボールタップのフィルターが目詰まりを起こしている

ボールタップにはフィルターが付いているものもある。汚れなどで目詰まりを起こしていると給水効率が下がり、トイレタンクに全然水が貯まってくれないことがある。止水栓を閉め、フィルターを外して汚れを落とそう。フィルターの有無や取り付け位置、外し方などはトイレやメーカーによって異なる可能性があるので、説明書で確認してほしい。

ダイヤフラムの劣化

聞きなれないパーツかもしれないが、ダイヤフラムとは給水管の水圧を調整する部品だ。パッキンの部分が劣化すると「給水されない」「流れ続けてしまう」といった症状を引き起こすことがある。メーカーなどにより形や大きさが異なるため、説明書を確認して適合するものを取り寄せよう。

交換方法は難しくない。まずは止水栓を閉めてふたを外そう。次に、浮き玉と支持棒を取り外し、その接続部分にあるナットをまわして外せば、ダイヤフラムも取り外せる。あとは逆の手順でダイヤフラム、ナット、浮き玉と支持棒の順に取り付け、止水栓を開ければ完了だ。

詳しい手順は説明書を確認するか、メーカーのホームページで紹介されていないか、チェックしてほしい。

4. タンクレスのトイレで水が流れ続けてしまうとき

近年増えているオール電化のトイレや、フラッシュバルブ式(水道管から直接水を取り込むタイプ)のトイレは、タンクレスがほとんど。最後に、タンクレスのトイレについても説明しておこう。

水が流れっぱなしになる原因

トイレ本体にポンプ、タンクといった部品が組み込まれており、そのいずれかで不具合が生じると水が流れっぱなし(あるいは流れなく)なってしまうことがある。オール電化のトイレなら、電子部品に何らかのトラブルが生じていることも考えられる。

対処法

タンクレスの場合、DIYで直すのは難しいので業者に相談してみよう。とくにオール電化のトイレは家電に近いものがあるため、説明書を読んでも解消しないときは、メーカーのホームページでトラブルシューティングを探すか、メーカーに直接修理を依頼したほうが早いだろう。

結論

タンクに限らず、トイレのトラブルは非常にやっかいだ。すぐに直せるものもあるが、部品を購入したりメーカーに問い合わせたりしなければ解決しないものも多い。ムリにDIYにチャレンジして症状を悪化させるより、業者に相談したほうが賢明かもしれない。
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  • 公開日:

    2020年2月27日

  • 更新日:

    2021年7月26日

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