1. カビが布団に生える原因と健康被害

カビが好むのは、湿度65%以上、温度20℃~25℃の高温多湿な場所だ。
睡眠時、布団は人の体温で温められるが、その温度はカビにとっても快適な条件となる。また、人は就寝中に多くの汗をかくため、汗を吸収した布団には湿気が溜まっていく。起床時に布団がジメジメしていると思ったことはないだろうか。
さらに、カビは汚れを栄養分とするため、汚れやホコリの多い場所で繁殖しやすい。人が寝たあとの布団には皮脂やフケが付着し、カビにとっては格好の環境となるのだ。
睡眠時、布団は人の体温で温められるが、その温度はカビにとっても快適な条件となる。また、人は就寝中に多くの汗をかくため、汗を吸収した布団には湿気が溜まっていく。起床時に布団がジメジメしていると思ったことはないだろうか。
さらに、カビは汚れを栄養分とするため、汚れやホコリの多い場所で繁殖しやすい。人が寝たあとの布団には皮脂やフケが付着し、カビにとっては格好の環境となるのだ。
カビが布団に生えると健康被害のおそれも
カビが生えた布団をそのまま使用していると、カビの胞子を吸い込んでしまう。それを続けることにより、咳やアレルギーなどの健康トラブルが起きることもあるのだ。
考えられるのは、ぜん息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などだ。小児アレルギーを発症することもあるため、子どもや赤ちゃんのいる家庭では特に注意したい。免疫力の低い高齢者も要注意だ。
考えられるのは、ぜん息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などだ。小児アレルギーを発症することもあるため、子どもや赤ちゃんのいる家庭では特に注意したい。免疫力の低い高齢者も要注意だ。
2. 布団のカビ取り方法

もし布団にカビができてしまったら、以下の方法を試してみてほしい。道具さえそろえれば、自宅でも簡単にできるだろう。
1.重曹を水で薄めてスプレーを作る
今回はカビ掃除に効果的と言われる重曹を使う。
まずは、重曹をスプレーのボトルに入れ、ぬるま湯で薄めてよく混ぜよう。
まずは、重曹をスプレーのボトルに入れ、ぬるま湯で薄めてよく混ぜよう。
2.重曹スプレーを吹きかける
手順1で作った重曹スプレーを、布団のカビが生えた部分に吹きかける。そのまま数分放置し、汚れが浮いてくるのを待つ。
3.拭き取る
数分たったら、スプレーした部分を布で拭き取ろう。
このとき、カビをつまむように拭き取るといい。また、歯ブラシなどでこすり落とすのもいいだろう。
このとき、カビをつまむように拭き取るといい。また、歯ブラシなどでこすり落とすのもいいだろう。
4.2~3の手順を繰り返す
重曹スプレーを吹きかけて数分置き、拭き取る手順を数回繰り返す。
5.消毒用エタノールで殺菌する
布団のカビに消毒用エタノールのスプレーをかけ、殺菌する。数分待ってから、きれいな布で拭き取ろう。
6.乾燥させる
最後に、風通しのいい場所で布団を乾かそう。布団乾燥機を使うか天日干しがおすすめだ。
再びカビができるのを防ぐため、布団は完全に乾燥させてほしい。
再びカビができるのを防ぐため、布団は完全に乾燥させてほしい。
シーツやカバーにカビが生えた場合は
布団そのものではなくシーツやカバーにカビができたら、丸洗いするといい。
酸素系漂白剤を溶かした水にシーツやカバーを浸け、1~2時間ほど放置する。その後は洗濯機で洗い、しっかりと乾かそう。
白い布団カバーなどで色落ちの心配がない場合、塩素系漂白剤を使っても問題ない。
酸素系漂白剤を溶かした水にシーツやカバーを浸け、1~2時間ほど放置する。その後は洗濯機で洗い、しっかりと乾かそう。
白い布団カバーなどで色落ちの心配がない場合、塩素系漂白剤を使っても問題ない。
3. 布団下のフローリング表面にカビが生えた場合の除去方法

フローリングの部屋に布団を敷いていると、布団を上げた床にカビを発見することがある。
布団下のフローリング表面にカビができた場合は、以下の方法でカビを除去しよう。
布団下のフローリング表面にカビができた場合は、以下の方法でカビを除去しよう。
1.拭き取る
まずはカビの胞子が部屋に散らばらないよう、フローリングワイパーや雑巾でカビのできた部分をやさしく拭き取る。その後、掃除機をかけよう。
2.無水エタノールを吹きかける
次に、消毒や殺菌の効果がある無水エタノールを使用する。80%に希釈してカビに吹きかけ、雑巾などで拭き取ろう。
ただし、無水エタノールでフローリングが色落ちすることもある。最初は目立たない部分で試し、問題なさそうであれば使ってみてほしい。色落ちが見られた場合は、無水エタノールの代わりに逆性石鹸を用いてもいい。
ただし、無水エタノールでフローリングが色落ちすることもある。最初は目立たない部分で試し、問題なさそうであれば使ってみてほしい。色落ちが見られた場合は、無水エタノールの代わりに逆性石鹸を用いてもいい。
3.乾燥させる
最後にフローリングを乾拭きして、よく乾かしてほしい。
この方法でもカビが取れない場合は、カビがフローリングの内部で発生している可能性がある。この場合はカビを完全に除去するのは難しいので、プロのクリーニング業者に依頼するのがおすすめだ。
この方法でもカビが取れない場合は、カビがフローリングの内部で発生している可能性がある。この場合はカビを完全に除去するのは難しいので、プロのクリーニング業者に依頼するのがおすすめだ。
4. 布団のカビの予防策

布団にカビを発生させないためには、次の予防策が効果的だ。カビを未然に防ぐためにも、今日からぜひ実践してみてほしい。
布団はこまめに上げ下げする
万年床にしていると、布団と床の間がジメジメしたままになり、カビが繁殖しやすくなる。布団はこまめに上げ下げし、湿気が溜まらないようにしよう。
布団を天日干しする
睡眠時の汗でジメジメした布団は、天気のいい日に外に干して風を通そう。日光の紫外線には殺菌力があり、カビの繁殖を抑えてくれる。
布団の下にすのこを敷く
床の上に直接布団を敷くのではなく、床と布団の間にすのこを挟むのもおすすめだ。すのこを使うことで通気性がよくなり、布団に湿気が溜まりにくくなる。
5. カビの除去を諦め布団を捨てる方法

頑固なカビが生えてしまったら、キレイにカビを除去するのは難しいかもしれない。この場合は思い切って諦め、カビが生えた布団を捨てることも肝心だ。
布団を捨てる方法はいくつかあるが、もっとも一般的なのは粗大ゴミとして出す方法だ。自治体によっても異なるが、布団は粗大ゴミに分類されることが多い。お住まいの地域で確認してほしい。
ほかには、布団を解体して小さくし、普通ゴミとして出す方法もある。ただし、羽毛布団を切ると中の羽毛が散らばるので、解体するのは綿布団のみにしたい。
また、費用はかかるが回収業者に頼むという方法もある。
布団を捨てる方法はいくつかあるが、もっとも一般的なのは粗大ゴミとして出す方法だ。自治体によっても異なるが、布団は粗大ゴミに分類されることが多い。お住まいの地域で確認してほしい。
ほかには、布団を解体して小さくし、普通ゴミとして出す方法もある。ただし、羽毛布団を切ると中の羽毛が散らばるので、解体するのは綿布団のみにしたい。
また、費用はかかるが回収業者に頼むという方法もある。
結論
布団のカビは除去するのに手間がかかるうえ、放置していると健康被害を招くおそれもある。そのため、そもそもカビを未然に防ぐのが一番だ。布団をこまめに上げ下げして湿気を溜めないようにし、常に清潔な状態を保てるようにしよう。