1. 洗面所の床はこんなに汚れている

ひと口に洗面所と言っても、独立しているケース、洗濯機置場や浴室などと一緒のケース、お手洗いと一緒のケースなど、ご家庭によりさまざま。そんな洗面所の床には、あらゆる汚れが溜まっていく。
洗面所の床はこんなに汚れている
洗面所の床に付着する主な汚れは、抜け毛や足裏の皮脂、垢、繊維クズ、ティッシュのカス、ホコリ、それに水垢などである。場所によっては洗濯洗剤がこぼれたカス、跳ねた尿が固まった尿石なども、床に付着することがある。
洗面所の床にカビが生えることも
洗面所は湿気が溜まりやすい場所だ。とくに浴室と隣接している洗面所なら、床に限らず壁や天井などにも湿気が溜まる。床に溜まった汚れを放置すると、湿気とその汚れをエサにカビが生えてしまうこともある。黒カビが胞子を撒き散らせば健康被害のリスクも生じるため、洗面所の床は清潔に保っておきたいところだ。
2. 洗面所の床の汚れや黒ずみの掃除方法

洗面所の床の汚れを「一般的な汚れ」「カビ」に分けて考えていこう。まずは前者、普段の生活で床に付着しやすい汚れや、黒ずみなどの落とし方からお伝えする。なお、本記事では一般的な洗面所の床に用いられ、水拭きも可能なクッションフロアという前提で説明する。
一般的な汚れの落とし方
- フロアワイパーまたは掃除機
- 雑巾(水拭き用と乾拭き用)
以上を用意しよう。フロアワイパーまたは掃除機で、洗面所の床に溜まっているホコリなどの軽い汚れを取り除き、水に濡らして固く絞った雑巾で水拭きをする。最後に乾拭きで仕上げれば完了だ。
黒ずみなど少しガンコな汚れの落とし方
- フロアワイパーまたは掃除機
- 空のスプレー容器
- セスキ炭酸ソーダ(または重曹、住居用アルカリ性洗剤でも可)
- メラミンスポンジ
- 雑巾(水拭き用と乾拭き用)
空のスプレー容器に、水とセスキ炭酸ソーダを混ぜて溶かしておこう。水500mlに対して、セスキ炭酸ソーダなら小さじ1杯、重曹なら大さじ1杯程度が目安になる。洗剤を使っても構わないという方は、市販の住居用アルカリ性洗剤を使うと簡単だ。
フロアワイパーや掃除機で洗面所の床のホコリなどを取り除き、残っている汚れにセスキ炭酸ソーダをスプレーする。5分待ってからメラミンスポンジで軽く擦り、水拭きと乾拭きで仕上げよう。
フロアワイパーや掃除機で洗面所の床のホコリなどを取り除き、残っている汚れにセスキ炭酸ソーダをスプレーする。5分待ってからメラミンスポンジで軽く擦り、水拭きと乾拭きで仕上げよう。
狭い部分の汚れの落とし方
- 細めの針金ハンガーとストッキングを用意する
- ハンガーにストッキングを被せて床を拭き掃除する
洗面所に洗濯機置場や収納棚などがあり隙間が狭い部分は、このアイテムで掃除するといいだろう。
3. 洗面所の床に発生したカビの落とし方

洗面所の床にカビが生えてしまったときは、上記で説明した「黒ずみ」を落とす方法でキレイにできることもある。だが黒カビだった場合、床に深く根を張っている可能性が高く、根こそぎ退治しなければ再発してしまう。黒ずみの落とし方でもキレイにできないカビがあったら、次の方法で対処しよう。
洗面所の床のカビを落とす方法
空のスプレー容器に塩素系漂白剤を入れ、水で5倍に希釈する。洗面所の床のカビにスプレーして30分ほど待ち、水に濡らして固く絞った雑巾で拭き取る。最後は乾いた雑巾で乾拭きをして仕上げよう。
ただし、床の素材によっては変色や変質などの可能性がある。商品のパッケージに記載されている「使えない素材」の場合は使用を控えよう。また、変色しないかどうか、目立たない部分で先に確認しておくと安心だろう。
ただし、床の素材によっては変色や変質などの可能性がある。商品のパッケージに記載されている「使えない素材」の場合は使用を控えよう。また、変色しないかどうか、目立たない部分で先に確認しておくと安心だろう。
それでも落ちないカビは
上記いずれの方法でも落ちないカビは、洗面所の床の裏(下)側から生えている可能性がある。ハウスクリーニング業者に相談して掃除してもらうか、床材の張替えなども検討しよう。ただし賃貸物件にお住まいの方は、事前に大家または管理会社に相談することを忘れずに。
4. 洗面所の床をキレイに維持するコツ

最後は、洗面所の床をキレイに維持するコツと、カビを発生しにくくさせるひと工夫をお伝えする。
洗面所の床をキレイに維持する方法
こまめな掃除が基本になる。改めて時間を作るというよりは、洗面所に雑巾やフロアワイパーを置いておき、なにかのついでにサッと拭き掃除をするのがおすすめだ。汚れたときは、その場で床を拭き掃除する習慣を身につけておこう。
洗面所の床のカビを防ぐひと工夫
洗面所は湿気が溜まりやすい。床に限らず、壁や天井のカビを防ぐためにも、十分な換気を心がけよう。浴室に隣接した洗面所なら、24時間換気扇を回しっぱなしにしておくのもおすすめだ。また、必要以上にモノを置かないようにすると、掃除しやすいだけでなく通気性が確保できてカビ対策になるはずだ。
結論
洗面所は身だしなみを整える場所でもある。床がキレイだと、一日の始まりも気持ちいいものになるだろう。今回紹介したように日々のお手入れは難しくはない。「ついで掃除」をぜひ習慣化して、清潔な洗面所をキープしよう。